劇場公開日 2025年9月5日

「地味な作品だけど、いろいろ解釈できそうだ。」遠い山なみの光 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 地味な作品だけど、いろいろ解釈できそうだ。

2025年9月7日
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鑑賞方法:映画館

長崎の原爆投下が作品の背景にある。それぞれの登場人物には、過去のトラウマがあって作品を奥深くしているが、本当に地味な物語で退屈してしまう人もいそうだ。

私は自殺した長女と二階堂ふみの娘が重なって見えた。また、義理の父三浦友和も教師として戦前の軍国教育を推進した過去を教え子に批判され、悩みを抱えている。被爆した広瀬すずは、その事を心の奥底に抱えている。自分を自制し行きてきた彼女は、自由奔放に生きる二階堂が、気になって仕方がない。また、その娘にも。たくましく見える二階堂も新しい人生を切り開くためアメリカ軍人と結婚し米国へ渡るという、他人任せの人生のなっている。
自宅を売却することがきっかけとして、過去のトラウマに向き合う主人公の物語だった。

原作を読んだのだが、すっかり忘れていた。製作者に作家本人の名があり、原作を尊重した映画になっている。映像化に成功している映画だと思う。最後に家族写真を見て、救われた気持ちになった。

いなかびと
sow_miyaさんのコメント
2025年9月7日

コメントありがとうございました。
原作読まれていたのですね。
指の欠損は、映画化の際の演出のようです。写真が、徐々に広瀬すずと二階堂ふみのミックスした感じになっていったところも、オッと思いました。

sow_miya
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