「女性の居場所を見つけようとする物語ということか」遠い山なみの光 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
女性の居場所を見つけようとする物語ということか
1953年の長崎と1983年のイングランドを舞台に、時系列を入れ替えながら展開する物語。
予告編では本作に隠された「謎」をかなり推していたが、そこはあまり大したことがないんだろうなと予想。むしろ、戦後10年たっていない被爆地・長崎で居場所を見つけようとする女性の物語として期待していた。
広瀬すず演じる悦子がある秘密を夫に隠しているというのは実際にありそうなこと。夫と義父に対して変わらないと時代に置いていかれると伝える悦子の気持ちは、現代に生きている自分たちが深く共感できるもの。そしてあの時代で必死に生きようとする2人の女性の友情物語かと思っていた。
ところが1983年のパートで明らかになることの数々にどうにも違和感を拭えない。これがあの「謎」につながるんだなと思っていたが、その謎が明らかになっても腑に落ちない。どういうこと?と。だからラストのあの2人のシーンも戸惑いながら見つめていた。
正直、最後の部分は、他の人のレビューを読んでやっと理解ができた。わかったけど、わかりづらくてモヤモヤする。みんな理解してるのか。話としてはなかなかいいし、2人の女優の演技も素晴らしかっただけにちょっともったいない。
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