「解釈は難しいが、最後まで観れた」遠い山なみの光 バレルガロンさんの映画レビュー(感想・評価)
解釈は難しいが、最後まで観れた
公開2日目に観させていただきました。
カズオ・イシグロ氏がノーベル賞を受賞された年に遠い山並みの光の本を購入して読んでましたが、どういった内容だったかは断片的にしか思い出せないままに映画館に足を運びました。
映像でストーリーが進むと、いくつかのシーンで原作で記憶に残るところとつながったので少しずつセリフやストーリーが見えてきた気がしました。
舞台挨拶で石川監督が話されてたように、カズオ・イシグロ氏から、「これは歴史の語り直しの話なんだ、あなたの言葉、解釈で語り直してください」。と伝えられ、いろいろな解釈があると思うが、皆さんがどう捉えたがが正解と話された通り、解釈するのにいろんな思いが交錯する映画であった。
原爆、差別、戦前戦後のイデオロギーの変化、女性達のこころの思い、長崎の復興、当時のサラリーマンの姿などなど。
原作を映像化するのは大変な作業だっただろうと感じる作品でした。
当時の街の様子、店の看板などリアルに再現されていたので、当時はこういう雰囲気だったのかとタイムスリップしたような気がしました。
戦争を知る世代が少なくなっているので、当時を再現した映像や社会の雰囲気をリアルに表現した作品をこれからもたくさん作って後世に伝えていただけるとありがたいです。
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