「ある写真家の一生。」レイブンズ Buttonさんの映画レビュー(感想・評価)
ある写真家の一生。
クリックして本文を読む
全くノーマークでしたが、雑誌で写真家の映画である事を知りラストだったので急いで鑑賞しました。
深瀬昌久って写真家は初めて知りました。昭和の伝説の写真家のようです。
写真館の家に生まれて家業を継ぐよう厳格な父に育てられ、耐えきれず家を飛び出して東京で酒、女、ドラッグに溺れていきます。破天荒で狂ったような一生が故に大胆でグロテスクな写真を撮れたのは十分に理解できました。酒、ドラッグのおかげで自分では意識はしていないが、常識には囚われないぶっ飛んだ写真が撮れたこともあったでしょう。
私も写真を趣味としていますが、せこせこデスクワークをしている身ではとても撮れない写真です。なので彼の一生だけでなく、もう少し写真の事を掘り下げるシーンが欲しかったところです。
自宅の団地の窓から、はにかむ奥さんを定点観測的に撮っていくシーンが印象的で彼女に出逢わなければ、彼はもっと早死にしていたと思います。
やはりそれなりの芸術家は狂人か変人である要素が必要ですね。
凡人である私は静かにネイチャー写真を撮る事にします。(泣)
コメントする