「烏さん、ありがとう」レイブンズ 虎吉さんの映画レビュー(感想・評価)
烏さん、ありがとう
ある種のストーリーテラー的な物を
彼が引き受けてくれた
ゴールデン街で飲み歩く
昭和のヒゲ・タバコ男、
ネコちゃんがいるのに
お部屋でタバコ吸ったり
縄で自殺を計ろうとするし
冒頭の描写だけでも
無駄に当時の空気感がわかる
世代なので自分には嫌悪感。
画面創りはとても良く出来ていて
暗室描写/
・フジの緑の4×5のフィルム箱
・くすんだ水洗用バット
写場/
雲バックや木製カメラスタンド等
昭和の写真館が生きている
※平日の午後の回ということで
60代の男性多し
~写真マニアか?
カメラ機材が写るシーンになると
わかりやすく身を乗り出す 笑
美術さんの仕事が素晴らしかった
その反面 イギリス人監督ということで衣装が昭和当時を反映しきれてない
~Netflixの阿修羅のごとく並みの
衣装の時代考証が欲しかった
瀧内公美は良かった
好きだったのは
浅野忠信の写真展に訪れるシーン。
本当に美しく、夫となった人物の
キャスティング・空気感。
彼女を見つけた浅野忠信の
表情変化も見応え十分。
自分は深瀬 昌久という写真家、
初めて認識したけど
(写真は見たことあるレベル
←なんとなく家に写真集があった)
「ネコ」と「洋子」で荒木経惟と、
作風で森山大道とわからなくなる。
浅野忠信&永瀬正敏のように。