劇場公開日 2025年1月31日

リアル・ペイン 心の旅のレビュー・感想・評価

全173件中、121~140件目を表示

4.0あぁ~ だから今夜だけはぁ~♪ ココロの旅

2025年2月2日
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鑑賞方法:映画館

ポーランド、国名は知っているし先の大戦では辛い想いが沢山あり、現在だってすごい緊張関係の真っただ中にある場所だって認識はあるけれど、国内の風景を目にすることなんてほとんどなくて、だからストーリー展開とは別に街並みやしぜんのけしきがとても新鮮だった。
ナチス・ポーランド・ユダヤ人、「関心領域」と同様に強制収容所跡には大量の靴が積み上げられていて、それを見るだけで心が苦しくなった。
そんな中をツアーに参加しながら祖母の暮らした家を訪ねる旅に出た2人のいとこ。デヴィッドはアイゼンバーグの見た目そのものの神経症的な歩き方や風貌、そしてベンジーはぱっと見破天荒で、これまたラドクリフ?と見まごうばかりのカルキンがぴったりのキャスティングでした。
旅が進むほどにデヴィッドの強迫症やベンジーの繊細な心がもたらす鬱的観念が明らかになっていく様が胸に染み渡っていきました。
特に記憶に残ったのはデヴィッドがベンジーへの想いを吐露した「奇跡のように生きてきた祖母から生まれたのに、何故自ら命を絶とうとしたのか!」のシーンでした。
全くその通り!自分だって生まれてきた奇跡に感謝しながら精一杯日々を生きているのですが、人生それだけでは済まないものですよね。
薬を飲んでなんとか前を向こうとする者、なんだか自己矛盾を感じ前へ進めなくなる者、そんな対比やツアーに参加している人たちの暖かなまなざしがとても良かった。
最後、空港の椅子に佇むベンジーが「さあ、行こうか!」と明るい表情で立ち上がるのを願わずにいられませんでした。

この作品、そんなに万人受けするとは思わないのですが、鑑賞した回は満席でした!この週上映開始した他作品との差は何処だったのでしょう?何か鑑賞のきっかけになるような評判があったのか気になるところです。

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ニコラス

3.5神経質で繊細な、ふたりの40男

2025年2月2日
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かばこ

3.52人+おばあちゃんの旅

2025年2月2日
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ストーリー性というよりは体験型?
重々しくもなく、なんだか心のヒダをペロリンと軽くかき鳴らされたような、爽やかな後味の作品でした

「お前はサイテーだけど羨ましい」
みんなベンジーみたいになれたら楽しいけど、大人の理性がそうさせないんだよね。本当に楽しいことはその壁の先にあるのに
童心のままのベンジーはきっと心の中のおばあちゃんとも旅をしていて、だから電車の中や史跡でも「現地の日常に触れたい」と叫んだり、収容所見学の後一人だけ大泣きしていたんだなと思います

重々しい歴史背景はサラッと、美しい街並みや風景がショパンのピアノと共に爽やかに作品を駆け抜けて、苦難の時代を乗り超えた前向きな国の姿を見たような気がしました。
ストーリーは置いといても、ちょっと旅したい気分になりたい方は見る価値ありです

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タケミカンパニー

3.0繊細かつ心の機微はわかる しかし 夜と霧 アンネの日記 シンドラー ソフィーの選択 見尽くした俺には響かず

2025年2月1日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

こういう映画はいいよね👍 週末でもファーストデイでも 空いてるに決まってる 楽チン
やっぱり 空いてた。

話は 繊細

凶悪なナチスの 凶行 許されざる ホロコーストまで遡る

シンドラーのリスト【生涯映画 第2位】クラクフ プアシェフ 負の世界遺産の アウシュビッツ・ビルゲナウ

以外の ポーランド強制収容所

というより 真正うつの人の心の痛み これ以上は書かない 是非映画館で確認を

鬱病は 詐病と まさに鬱の人 に別れるから 深刻な世界問題 地球温暖化や少子化より問題。

でも俺には なんやねん💢ゴールデングローブ賞 キーランさん。
ワガママな人としか見えず。

これを 日本には馴染みのない 対話 の 文化で・・・劇場で確認して❗️たまにはこういう映画もイイよ❗️

とにかく繊細 映像で確認を

でも シンドラーのリスト ジョジョラビット ソフィーの選択 夜と霧📕 アンネの日記📓
精通の俺には響かず 申し訳ない 何を今更だ💢
そもそも ガイドの自己紹介オックスフォード大の紹介要らない。そういうランク付け🟰人を人種や肌の色で差別する理不尽と同義 全く同じ 俺はオックスフォードだからお前らと違う ということです。明らかに間違い😑 優性思想です。
『イギリスの大学で この歴史の研究してました』でイイじゃ無いか❓❓❓

ただし 静かなぁ 静かな 描き方😊深みもあるから 是非劇場で
逆に本作 高評価の人は 真の映画ツウ というより 菩薩様のような 真の善人😇

有🈶有料パンフは是非おすすめ 歴史的背景から 地理まで コラムも読み込めば素晴らしい👍 買ってください

悪人の映画シロウトの俺にはイマイチ 普通だった。

全編ショパン🎵♪🈶からの受け売り

ただ おばあちゃん👵は時系列合わせすぎて ❓だった。
おばあちゃん👵で ・・って何❓ 普通お母さん👩でしょ あっコレはボヤキでした。
アイゼンバーグさんの力作 是非劇場で確認を❗️

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満塁本塁打

4.0ポーランド政府観光局推薦映画

2025年2月1日
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俳優のジェシー・アイゼンバーグが監督、脚本、主演を務めたロードムービーで、意外と正攻法の手堅い演出でした。従兄弟同士のユダヤ人男性が、祖母のルーツであるポーランドを巡るツアーに参加するお話しです。とは言っても、ホロコースト等のユダヤ人の受難や悲劇をことすら強調することなく、現代の美しいポーランドの風景をバックにお話しは淡々と進みます。むしろ、旅の中で二人の抱える悩みや鬱屈したものが露わになってくるのが焦点で、テンポのいい会話のやり取りで笑わせながら、しんみりとした心境の変化をうまく捉えていて、アイゼンバーグ監督なかなかです。役者では、キーラン・カルキンの面白くてやがて悲しい問題児振りが際立っていました。ジェシー・アイゼンバーグは、カルキンを引き立てながらも抑えた演技に徹しているのに好感が持てますね。

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シネマディクト

4.0歴史は当事者と徹底的に向き合うことで作られる

2025年2月1日
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映画の観方は、私にとっていかに共感出来るかに重きがある

リアル・ペインを観てこれは生半可な知識では役立たないことを思い知った
ホロコーストの悲劇(これも安直な表現かもしれないが…)を民族としては経験してはいないわけで、ベンジーの哀しみや祖母の体験と対峙する覚悟が、ピンとこないのだ

日本もかつて敗戦国として、植民地化は免れた歴史を持つが、この映画の英国出身のガイド(ウィル・シャープ 好演)と同じくそこについての学問的な高説をいくら聞こうが、それはそれでただの耳学問にしか過ぎないことが、ベンジーの抗議として露呈するわけなのだ

ラストシーンの評価は様々あるだろうが、今後彼の意思が願わくば生きやすさに繋がって欲しいと願うばかりだ。

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ソルト

4.5心に痛いでも良い映画

2025年2月1日
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個人的な感想ではあるけれど、人は家族といる時の自分、仕事場というコミュニティにいる自分、旅行に参加している自分、等いろんな自分を使い分ける社会性を持つ。この使い分けができず常にひとつの世界だけしか持たないとバランスが取れず気が狂うかもしれない。とくに孤独でどこにもいけないという辛さを抱えていると。ラストシーン、ベンジーの表情にはそういった表情が浮かんでいたように見え、心が痛くなった。
でもショパンの音楽も含めシンプルで説明しすぎずとても良い映画だったと思う。

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rihimasa

3.0鑑賞動機:賞レースでの評判10割

2025年2月1日
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アイゼンバーグ自身で脚本も書いたようで。彼自身が折り合いをつける意味もあったのかな。そういう話だったのね。一人一人は少しずつ違った考え方をするし、幅を持たせて一緒くたにしているわけではないところには好感。いやでもベンジーは(遠くから見ているだけならともかく)
苦手かも。それだけキーランが上手いってことか。
サーチライトピクチャーズはこういうのでいいんですよ。

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なお

4.0【”そしてユダヤの従弟二人は想い出の場所に石を置く。”今作は愛した祖母のポーランドの家を訪ねる二人が、夫々の哀しみを抱えつつも自らのルーツを旅する中で徐々に癒される様を描いたロードムービーである。】

2025年2月1日
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悲しい

知的

幸せ

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NOBU

5.0不思議な余韻が残る本当に素晴らしい傑作

2025年2月1日
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たいやき

4.5重くなるテーマを軽やかに笑いをまぶして結果を閉じない構成。凄い

2025年2月1日
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泣ける

笑える

難しい

アイゼンバーグの俳優、脚本家、監督としての才能とセンスと思考に感動し、a real pain「めんどっちい奴」であるベンジー役のカルキンに魅入られた。笑って笑って涙が出て笑って泣いてとても忙しかった。アイゼンバーグの台詞には思いと情報が詰まっていたし、ベンジーは人たらしで誰もが好きになってしまう。言いにくいこと、ここではこんなことしてはいけないのでは?という思考回路に慣れている私達(日本人とか?)のほっぺたを気持ちよくひっぱたいてくれた。

映画で流れる曲はほぼ全てショパンのピアノ曲。誰もが知っている曲ばかり。感傷に流されず頭脳は冷静に心臓はドキドキさせながら考える空気を与えてくれた。

ポーランドの町の名前「ウッチ」を聞いた瞬間に映画「家(うち)へ帰ろう」が頭に浮かびウッチへいつか行きたいと思い続けいまだ叶えていないことを思い出した。

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talisman

4.5心に残る良作です。オススメします

2025年2月1日
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名優ジェシー・アイゼンバーグが監督・脚本・製作・主演 ,
キーラン・カルキンが従兄弟ベンジーを演じ、第82回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞。
第97回アカデミー賞でも助演男優賞にノミネートの話題作です。
性格の全く違う兄弟のような従弟同士がポーランドのツアー旅行に参加するロードムービーになります。
予告編では兄貴分のベンジーとのドタバタコメディーの雰囲気もありましたが、実は全体的にドキュメンタリー調のしんみりした友情物で
二人の名演技が光る作品で心打たれました。ドラマチックで泣けるシーンがあるわけではないですが、感受性の強い兄貴分のベンジーと彼を愛しているが憎む気持ちもあるデヴィッド。映画が見終わった後もこの二人の人生を見守りたい気持ちになりました。おススメ度は満点です。

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Yoji

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年2月1日
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ナイン・わんわん

4.0疎ましいあいつ

2025年2月1日
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疎ましいあいつは、兄弟や同僚のような身近な人から、ユダヤ人やツチ族フツ族のような民族のくくりにまで及ぶ。嫌なあいつに対する反感は、究極的には600万人の大量殺戮のような狂気に至る。ネットを見れば、疎ましい中国人や韓国人、クルド人をたくさん見かける。これらは「疎ましい自分」の投影である。

本作では、疎ましいベンジーと、歴史的に嫌われてきたユダヤ人が並列に描かれる。ベンジーはおそらく発達障害を抱えているし、生きづらさから自殺未遂も起こしている。デヴィッドは、帰りの空港で次々と問題を起こすベンジーを抱きしめる。
ここら辺の感情の機微や関係性の繊細さの描写が素晴らしい。

なにげにカメラがとても美しい。
ショパンも印象に残る。

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CR7

3.0正反対な二人

2025年2月1日
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が祖母の言いつけのために久しぶりに会ってポーランドを旅します。何かと合わない二人ですが、互いのことは物凄く気にしてる。ポーランドであった悲惨な過去を辿れる作品です。

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ごっとん

4.5ハラハラするけどいい話

2025年2月1日
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泣ける

怖い

Tzvi Erez演奏のショパンと共にワルシャワの街並みや古い街並みなど自分も旅してる気がして楽しめていたが、ホロコーストに関する場所ではズシンと心が沈んだ
対照的な二人の関係はハラハラさせられるけど、自分の友人を思い出したりして人ごととも思えなかった

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NOSTOS3

4.0「祖母のルーツをたどる」といいつつ実は…

2025年2月1日
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大好きな祖母のルーツをたどる旅、ではあり、その祖母のエピソードは2人から語られるが、祖母の写真も回想シーンもない。
これは「祖母」はキッカケというか2人を旅に連れ出す「言い訳」に過ぎず「目的」は別にあるのだろう。

主人公デイヴの目的は、従兄弟ベンジーを助けたい、一方ベンジーもデイブを助けたい、と。
どうしても「主人公目線」で見てしまい、滅茶苦茶なベンジーに翻弄される主人公という構図、ベンジーを助けようとしてるのに、何だよその態度、と見えるが、
「ベンジー目線」になれば、主人公デイヴの「問題」が見えてくる。

さらにその問題はデイブだけでなく、誰しも抱えていて、社会全体の問題、と監督は言いたいのではなかろうか。

それを本作では説教臭くなく、重くなりすぎず、ホロコーストに軸足を置くこともなく、絶妙な軽さ、優しさで包まれた作品になっている。

そういう意味では「サイドウェイ」に似てるかも。男2人のロードムービーで一方が破天荒で、コメディ色もあって…と。

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みっく

4.0旅感の

2025年2月1日
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泣ける

幸せ

残る映画だった。聴き覚えのあるショパンの連続、観るとも無しに眺めるホテルのガイド番組、ベッドでポテチバリバリはしないけど。それぞれの帰り道もなんか沁みる。
個人的にはデイブに共感、どんなに楽しくても居心地の悪くなる瞬間が在る、例え一人旅でも。
ヒロシマ・ナガサキツアーでも同じような作品が出来るだろうか。
ベンジャミンの愛称がベンジーって可愛らしい。

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トミー

4.0心にじわじわくる、とっても良い作品

2025年2月1日
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泣ける

幸せ

好きな俳優さんのジェシー・アイゼンバーグが監督、脚本、製作、主演の作品、観て良かったです。
原題の「リアルペイン」は面倒なやつみたいな意味で、ベンジーがそんな人なのですが、観ていってると直訳の「本当の痛み」のようにも描かれているようでした。
「痛みを抱えた面倒なやつ」って感じかと思いました。
面倒な人だけど、人一倍繊細で痛みにも敏感なベンジー。
そのベンジーを疎ましく思ったりもするけどベンジーが大好きなデヴィッド。
2人の仲の良さがステキでした。
ユダヤ人解放から80年の時に公開の今作、その悲しい過去を改めて突きつけられましたが、同じルーツの人達との交流のシーンで救われた気持ちになれて、実際辛い事も誰かと共有する事によって救われるのかもと思えました。
ラストに近づくにつれて心にじわじわくるものが大きくなっていきました。
泣かせる作りじゃないし、ここが泣きどころってシーンがあったわけじゃないけど、何かが涙腺を刺激してて、でもその何かはこれって表現しにくくて。
デヴィッドと対比されていたベンジーのラストシーンに寂しい気持ちになれましたが、エンドロール後の雑踏の音に空港でのベンジーを想像して、ベンジーの希望が見える未来を願って心地良い余韻で観終われました。

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小町

4.5感じる「痛み」は強烈だが、自分の持っている痛みが不思議と和らぐ

2025年2月1日
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 ベンジーの身勝手で、自己主張の強い行動に終始イライラさせられる。旅の終わりに近づくにつれ、ユダヤ人の悲劇、ベンジーの心の闇が折り重なってこちらに伝わってくる。

 各シーンでポーランドが産んだピアノ詩人であるショパンの旋律が響く。軽快なワルツはベンジーが起こす周囲との軋轢をコミカルに和らげる。
 ユダヤ人収容所のガス室では、厳粛で重苦しいピアノの響きが、ガス室で殺された人々の悲痛な叫びに聞こえる。

 感じる「痛み」は強烈だが、自分の持っている痛みが不思議と和らぐ。そんな作品でございます。

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bion