「残された者の気持ちは共有出来ない悲しさかな」リアル・ペイン 心の旅 JAGさんの映画レビュー(感想・評価)
残された者の気持ちは共有出来ない悲しさかな
ユダヤ、ホロコーストから祖母ロス、近い境遇を過ごしても当然異なる感受性の対比に惹き込まれる。ベンジーの今や祖母との時間は描写ゼロ、語りも控えめにして受け手に委ねている部分が想像掻き立てる→物足りなさももちろんある
大切、大事にしていた自分の感情の共有は極めて困難で、他の参加者との部分的共有でさらにクローズアップされたところが切なすぎる。
個人的すぎるが自宅介護をほぼ最期までしていた時、知ったかぶりで共感かけてくる人がいると疎外感を強く感じたことを思い出す。
今作はユダヤ作品ではなくイントロだけと割り切ったと感じたのでそこを重視する方には向かないでしょう。2人のやり取りのカットの切り替わりなどもテンポ良く観ることが出来ました
コメントする