「ショパンの旋律と共に」リアル・ペイン 心の旅 Yumさんの映画レビュー(感想・評価)
ショパンの旋律と共に
性格が対照的な従兄弟同士のデヴィッドとベンジーが生前祖母が住んでいたお家を訪れるためにポーランドへ旅行をするお話です。
奔放な言動が目立つのに人を魅了するベンジーと妻と子供がいるデヴィッドは互いを羨むけれど、それぞれに見えない葛藤や痛みがあり、脚本がとても良かったのか、その心情が繊細に描かれていました。特にベンジーの人物設定はとても良かったと思います。
他の人の意見にも耳を傾けて自分の考えもしっかりと伝えるという欧米を象徴するようなコミュニケーションが随所に見られてこの映画がとても好きになりました。
熟睡していたデヴィッドをベンジーは起こさず、降りるはずの駅を通り過ぎデヴィッドが「優先順位が異常」と言い放ったシーンは愛が詰まっていました。思い返せばデヴィッドもすやすや眠るベンジーを起こさず待ち合わせに遅れていましたね笑
ラストシーンの空港では様々な人が行き交う中で穏やかな表情になったベンジーが印象的でした。とても良かったです。
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ゆ~きちさんのコメント
2025年2月6日
日本だと周りに迷惑かけないように静かに鑑賞しなきゃというプレッシャーがあるのは気の毒ですね。せっかくのエンタメ、みんなで堂々と笑って泣ける場であってほしいものです。