「温かなロードムービー」リアル・ペイン 心の旅 奏さんの映画レビュー(感想・評価)
温かなロードムービー
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従兄弟同士の2人と一緒に旅をしている気分になれる
ロードムービー。
クスッと笑えるシーンもあり、
鑑賞後は温かい気持ちになれる映画だった。
作中のショパンのピアノの音色もとても心に残った。
デヴィッドは常識的な人で温かい家庭もあり幸せそうだが、
人付き合いは少し苦手で実は強迫性障害の薬を常用している。
ベンジーの言動には時々ハラハラするけど、
同時に人を楽しませる魅力も持っていて
他人から見ると一見うらやましい生き方に見えるが、
彼も心の奥底に深い悲しみを抱えている。
2人が訪れたポーランドには私は訪れた事がなく、
ホロコーストについては
学校で習った知識でしかなかったため
帰宅後改めて調べたらとても辛くなった。
映画のレビューとは逸れるが、
自分自身が知らない事から
差別の気持ちが生まれてしまうことがある。
自分の知らない世界についても
まずは関心を持って知ることがとても大切だと思った。
現代に生きる私たちにはホロコーストの壮絶さを
本質的には理解することは出来ないのかもしれない。
それと同時に誰しも他人には見えない所で、
それぞれ計り知れない痛みを抱えているのかもしれない。
痛みには肉体的な痛みや精神的な痛みもあり
その辛さは他人のものさしでは測れず本人でないと分からない。
他人への思いやりを忘れずに生きていきたいと思った。
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かばこさんのコメント
2025年2月2日
実は繊細なベンジーの深い孤独に、ひとすじの光になっているのがディヴィッドのように思えました。仲の良い従兄弟、という関係がうらやましい感じがしました。
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