ゴーストキラーのレビュー・感想・評価
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ベビワルから来た人ならね。
髙石あかりのベビわる組卒業記念作品????
なかなかよくできたジャンル映画だと思いました。無念の死をとげた殺し屋の幽霊が女子大生に取り憑くというアイデアは秀逸ですし、阪元脚本もそれぞれのキャラクターをうまく立ち上がらせています。何よりもさすが園村監督のアクション•シーン、引き気味のカメラで長回しで見せる格闘シーンは迫力満点でした。
気になったのは主演の髙石あかり。確かに持ち前の顔芸やキレ芸を繰り出しての安定の主演ぶりではあったのですが、後半の長いモノに巻かれるのを拒否して敵に敢然と立ち向かう姿には少し既視感を覚えました。ベビわる組となら手堅くいい仕事ができるけど、この座組を続けてももう新たな化学反応が生まれなくなってきているのかもと感じました。
私はベイビーわるきゅーれの第一弾で彼女を発見してから、ずっと応援してきました。『とおいらいめい』や『Single 8』といった非アクション系の作品も見ています。どちらかといえば単館ミニシアター系の小規模公開の作品で重要な役をもらって役者としての腕を磨いてきた彼女の姿勢に好感を持っています。今回の初の単独主演作品で阪元さんや園村さんに晴れ姿を見せることもできたことだし、そろそろベビわる組を卒業する時期に来てるのかもしれません。それは、彼女の女優としてのポテンシャルをさらに活かす方向を探ってゆかねばならない時期が来たということなのでしょう(その答えのひとつが朝ドラのヒロインに挑戦ということなんでしょうけど)。
まあでもベビわるファンとしては、もう1-2作は続けてほしいなという気持ちもあります。それには新たな化学反応を起こせる、池松クン以上の客演が必要になると思いますが……
髙石あかりの魅力を最大限発揮
『ベビわる』『黄龍の村』好きな方には、観ないと損と言うレベルで超おすすめ。
殺し屋おっさんの幽霊を身体に憑依合体させて、スーパー殺し技を使える女子大生って、面白い以外何物でもなし。
ホラー映画ではよくある設定だけど、ヒーローっぽく描くなら『シャーマンキング』に、2人で1人『バロム1』ってとこかな?
将棋だったら『ヒカルの碁』。
えっちに振れば『おじゃまユーレイくん』(歳がばれるな)。
そして、幽霊を分離して先に行かせれば、自分以外誰にも見えない聞こえないステルス偵察機状態で敵を補足するから、ほぼ無敵で、悪人相手に無双。
ただ、筋力がないから敵を殺しきれないで生きたまま倒すしかできないとか、骨折や一生モノの傷を負う危険があるとかのリスクバランスがうまく、見ててハラハラ。
んでもって、髙石あかりの顔芸がギャグっぽく決まり、一人でおっさんと女子大生の口調を行ったり来たり。
彼女の魅力を最大限発揮しながらも、コメディとリアルバトルものとの間を行ったり来たり。
最高、実に楽しめました。
子犬影原のキャラがいい
髙石あかりさん単独主演でべびわるのアクション監督が手掛けた作品ということもあり、顔馴染みのスタントマンが多かったのが印象的。
彼女は今回もクオリティの高いアクションは勿論コメディとシリアスの演技力も抜群でした。
ただ、殺し屋工藤の幽霊が取り憑いて強敵と闘うものの肉弾戦で細い女子大生のふみかの体がバキバキに折れないのが不思議でならなかったし、幽霊工藤の足元に影があったり、他にも違和感ある設定が気になった。
ノーマークだったのは影原役の黒羽麻璃央さん、失礼ながら初見の方で高難度のアクションをスマートに難なくこなす姿がスタント出身とばかり思ってました。しかし歴とした俳優さんで今回無駄な動きのない洗練された立ち回りに脱帽、物語のキーマンにもなっていました。
去年も思いましたが、どんな小さな作品でも賞に携わる審査員の方に素晴らしい役者を見付け出し、満遍なく評価を提示して欲しいものです。
ばけばけ
ゴーストバスターズみたいにゴーストをキル(殺す)んじゃなくてキラー(殺し屋)のゴーストが女子大生に取り憑く話。
最近、幽霊と殺し屋の映画が多いけどこれはどっちも出てくる。面白いに決まってる。
高石あかりの登場シーン居酒屋のバイトから殺し屋の幽霊が見えるあたりまで楽しくて笑えたけど、後半にかけて、まじめか! 画面も暗いし、もっと高石あかりのビジュ爆発させてくれ〜。
ベビわるは女子高生・ニートの若い女の子たちが殺し屋っていう、もう設定がぶっ飛んでるから、あとは何が出てこようが受け入れられたけど、これは普通の(ちょっと正義感の強い)女子大生が主人公だから殺し屋とか出てくるのがなんか浮いてるというか引っかかる。あ、幽霊出てるのか。なんか雰囲気がまじめなんだな。
観る方がベビわる期待してるから、ちょっと不平出たけど、ポスター通りのカッコいい映画でした。
ばけばけ楽しみ。
高石あかりの時代はもう、はじまっていたんだ。
(イオンシネマ津さん、ベビわるに続いて1番大きなスクリーンで上映してくれてありがとう。6月で閉館するの残念です。)
カッコいいし可愛い
勝手に決めんじゃねえよ!
高石あかりさんの存在感が際立ってます。
裏社会の掟?
報復があるから逃げるしかない?
勝手に巻き込んでおいて、ふざけるな!
若者が社会に出ようとする時(一般的には高校や大学を卒業して就活する時)、裏だろうが表だろうが、否応なく〝社会的常識〟という名の一種の掟に縛られる。
もちろん、何の疑いもなく順応できる人もいるし、始めから諦めて馴染もうとする人もいる。というか、そうでないと社会人になることはなかなかに難しい。
でも、そういう選択の機会によって、将来の自分の在り方や生き方まで規定されるみたいで、理屈抜きで反発したくなることってあるのではないか。
高石あかりさんが演じるキャラは、ベイビーの時もそう感じるのだが、いつも若者を縛ろうとするオトナたちへの必死の抵抗に見える。
だから、全身ボロボロになっても、最後まで絶対諦めないで戦う姿がとても清々しくて、誰よりも凛々しい。
普通に面白い!
ベイビーのマルチバースみたい🦆
園村×阪元さんに外れなし
香港映画が失ったもの
恨みを残して死んだ殺し屋の霊が女子大生に憑依し、無念を晴らそうとするお話です。高石あかりさん主演、阪元裕吾/園村健介コンビが脚本・監督という『ベイビーわるきゅーれ』と同じ組み合わせが期待を高めると共に、「今更、二番煎じ?」という懸念も立ち上がります。
いやいや、そんな心配は無用でした。メリハリのある脚本、テンポのよい展開、殺し屋が憑依した女と女子大生を演じ分ける高石あかりさんの可笑しみのある振り幅、全てを堪能しました。「ベビわる」より輪郭のはっきりした物語だったと思います。何より、香港映画ですらワイヤーアクションやVFXが今や当たり前の現代にあって、そうしたギミックよりもあくまで身体性の限界に拘る格闘シーンのキレに痺れました。
アクションの最高峰に瞬きできない
物語はいたって単純なので、シンプルに格闘技とガンアクションを楽しむ映画かもしれません。最後の終わり方はゆるい感じであっけなかったし、所々ツッコミたいこともあったけど、殺伐としていながらコミカルなシーンもあるのであまり重くならずにすむ。瞬きするまもないほどのスピード感と衣擦れや息遣い、足音、肉を打つ音、ナイフの空を裂く音などが聞こえてきてリアルな臨場感を体感しました。もはや数ヶ月練習しただけの型にはめて頑張って演じている俳優さんたちと今作の俳優さんたちとは全く別次元ですね。他のアクション映画を見ると、緩すぎて遅いくらいに見えてしまいますね。
髙石あかりさんの演技力はもちろん、影原さん役の黒羽さんもすごくよかった。シュッとしていて声もいい、見続けたくなる俳優さんです。アクションシーンは何度も観たくなります。こういう影の功労賞の人たちにスポットを当てた主役の作品がもっと増えるといいなと思います。
ちょっと工藤(三元さん)に頼りすぎ感
三元さんのアクションが
これでもかと詰め込まれた良作だと思うが、
それと同時に主演である高石さんの影が
どうしても薄くなってしまっている感が否めない。
大事な戦いをもう少し高石さんに任せても
良かったのではと感じました。
高石さんのアクションシーンが
スローモーションなどの演出で賄う場面が多くて
そこも含めて少しもったいなかったなとも思いました。
このくらいはネタバレにはならないと思うので
もう少し言うと、
高石さんの口で三元さんに語らせる場面があるなら
その逆、三元さんが活躍する場面で
高石さんが思いを語る場面が
あったらもっと良かったなと思いましたし、
強大な敵と戦う時は
画面に工藤が映っていたとしても
実際に戦っているのは松岡ふみかなので
敵の『なんだこの女は?』的な
リアクションがもう少し欲しかったなぁと。
少し引っ掛かるところはあれど、
楽しめるエンタメ作品です。
殺し屋の幽霊に憑依された女子大生が、その力を借りて闇の組織をぶっ...
殺し屋の幽霊に憑依された女子大生が、その力を借りて闇の組織をぶっ潰す…というアイディアがまず面白い。(ただその意味では髙石あかりはサマになり過ぎていて逆にミスキャストかも…どうしても「ベビわる」の記憶を取り戻して戦ってるように見えてしまうw)冒頭のナイフ持ち3人VS素手の密着バトルといい、アクションも最高。ただ、綺麗に物語を締めることに傾注するあまり、カタルシスを若干削いでしまっている向きも…「ぶっ殺していい悪役」を丁寧にねっとり描く割に、始末は画面外で他人任せだったりするのは半端だ。いっそ主人公がスタンド使い的パニッシャーとして悪党をぶっ殺し続けるシリーズものにしてほしかったとさえ思う。始末屋の影原さんもブロマンス的に超美味しいキャラだったので、単なる便利キャラで終わってしまうのは勿体ない。悪党の屍を山を積みあげながらの、3人の変則三角関係をもっと見続けたかった…
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