劇場公開日 2025年4月11日

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「国民的女優になる髙石あかり、"反社"裏社会・殺し屋稼業との決別・卒業?」ゴーストキラー とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 国民的女優になる髙石あかり、"反社"裏社会・殺し屋稼業との決別・卒業?

2025年8月11日
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特定ジャンルのイメージが付きすぎないよう、幅広く演じられる"ただの"俳優・髙石あかりへ…

ここ日本で殺し屋・"反社"裏組織といったら、そう『ベイビーわるきゅーれ』阪元裕吾脚本作品で、髙石あかりの魅力再び爆発!しかも『ベビわる』でのアクション主担当は伊澤彩織だったけど、今回のガチアクション『ベビわる』まひろ枠は幽霊でのボーナスラウンド。
「手は掴めるのか」…今回、彼女が演じるのは、殺し屋の幽霊に取り憑かれて無念を晴らす成仏のための復讐を手伝う羽目になった大学生!ガッツリ幽霊だよ。そんなマンガ的な設定(ex.『ヒカルの碁』『デスノート』)から、大学生・ふみかの声と殺し屋・工藤のイケボを瞬時に使い分けつつ器用にコメディセンスを今回も発揮する。コミカル演技とシリアス演技のバランス。クソみたいな社会への不平不満・イライラやネガティブな感情から眠れる熱い想いをたぎらせていき、人のためになりたい正義感 ✕ 戦闘能力・殺しスキルの最強タッグで、最低な奴を許せずにやっつける主人公・松岡ふみかの真っ直ぐな思いが周囲にプラスな影響を与えていくタイプのシナリオ。
と、自ずと類似点を列挙したくなったり、比べてしまう『ベイビーわるきゅーれ』の精神的姉妹分にあたる作品で彼女への選別のような、巣立ち・卒業制作のような立ち位置に思えた。ラストのセリフ「クソ映画3本立て」という親友との予定も、(※無論『ベビわる』は"クソ映画"などではなく素晴らしいシリーズだが)どうしても『ベイビーわるきゅーれ』のことを指しているとしか思えない。ゆえにドングリが弾丸に見える演出も、そこに込められた背景の意図を(勝手に)読み取るとエモい。より広い世界へと旅立つ彼女の背中を押して、そっと応援するような…。考えすぎだろうか?

殺された?殺す?復讐?
鍵閉めるよ〜。気をつけるよ〜。
復讐はスッキリするんじゃないの?
死ぬ気でやれよ
中途半端な復讐は一番よくない
え、一日しか経ってないの?…って感じ。

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とぽとぽ