劇場公開日 2024年11月22日

ふたりで終わらせる IT ENDS WITH USのレビュー・感想・評価

全48件中、1~20件目を表示

2.5連鎖を断ち切る

2025年5月4日
PCから投稿

父親が暴力的だった女子が成長してつきあった男も暴力的だったという話がよくある。女性がもっている暴力へのトラウマが、暴力性向をもった男を引き寄せる「服従のフェロモン」とでもいうべきものに変換され、それを暴力的男たちが嗅ぎつける、というような仕組みがあるように思う。となれば、いったん暴力的男に絡め取られた女性は輪廻のように悪循環から逃れられなくなり、暴力をふるう男も暴力的環境下で暴力的性向をサイクルし続ける。
リリーの母親は夫の暴力に苦しみ、リリーは導入こそロマンチックだったが蓋を開けてみたら暴力的な男ライルに出会ってしまう。しかし賢く強いリリーはそれが輪廻であることを知っていたから「わたしたちで終わりにするのよ」と娘に宣言し、前を向く。
It Ends With UsのUsとはリリー自身と生まれて間もないリリーの娘のことであり、見終えてようやくタイトルの意味を知った映画だった。

恋愛ドラマを基調にしつつ家庭内暴力と精神的虐待をあつかったIt Ends with Usは、もがき苦しむ主人公を力強く描き、彼女の苦悩に寄り添うことができた一方、映画としては乳繰り合い描写がくどいし、魅力たっぷりなライルが豹変するし、元彼との再会からの板挟みになるし、展開によるストレス振幅が激しく、主題はよくわかるが、すげえ疲れる映画だった。

実直な主題とは裏腹にIt Ends with Usは派手な場外乱闘で話題になった。
主人公リリー役のライブリーが旦那のライアンレイノルズとともにライル役兼監督のバルドーニをセクハラでうったえた。バルドーニも否定してうったえ返した。
公開からしばらくこの争いに関する意見・論争がSNSとりわけtiktok上でさかんにおこなわれた。係争は長引いているが、ハリウッドナンバーワンのパワーカップルと気鋭の俳優兼監督の争いで、概してハリウッドサイドはライブリーとレイノルズに味方し、一般民衆はバルドーニ側についているという構図がみられる。

個人的憶測では産後でムラムラしていたライブリーがバルドーニをメイクアップトレーラーで一発やろうと誘ったんだけど乗ってこなかったので自尊心を傷つけられ、共同作業者兼夫兼おしどり夫婦印のライアンレイノルズとともに訴えた──という感じではないかと思う。ライブリーがバルドーニに送ったテキスト「トレーラーで搾乳中なの」も提出されている。アバンチュールしようって誘惑したのに結構ですと言われちゃゴシップガールも黙っちゃいられない。
撮影は2023年5月からはじまったが2023年2月にライブリーはレイノルズとの第4子を出産したばかりだった。この係争はキャリアが軌道に乗ったバルドーニにとって大きな痛手であり、ライブリーは魂胆ある人にちがいないが、とはいえ4人も子供産んでいる人なので責める気にならない。というわけでシンプリーフェイバーの新作が楽しみだ。

しかし連鎖を断ち切るというテーマなのに、なにしろねっとりした乳繰り合いが胃腸にもたれる。ダビデ像のような肉体美、且つ剃っても直ぐじょりじょりしそうな濃いバルドーニの顔立ち。あまりに小杉なので兄弟役にインド系とおぼしき人を充てているが、バルドーニはイタリア系とユダヤ人の両親をもつそうだ。そんなバルドーニもバルドーニで、産後でムラムラしているライブリーを誘惑し過ぎ。初対面からやりたいとか言うし、しつこいのなんの。結果じゅうぶんに一発やりたいという気にさせてしまっているので、セクハラでうったえたくなるライブリーの気持ちはわからない、でもなかった。
imdbは公開当初は7を超えていたと記憶しているが6.3に落ち着いている。RottenTomatoes54%と89%。

そんなに単純なことではないが、往往にしてパートナーとなる人物が暴力的かどうか解らないことによってDVがおこるので、暴力的性向をもっているか・いないか確認できるアプリを開発したら有用で実益もあるように思う。いくつかの質問などで、自分や相手にそれがわかる仕組みのアプリができないものだろうか。精度を上げ、アプリ使用を拒むことが暴力的性向の持ち主であることの証左になるような。

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津次郎

4.0It ends with us.

2025年4月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

usとは?色々な見方ができます。ふたりだけとは限りません。DVにはみんなの力が必要です。

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YUKI

3.5自己犠牲もほどほどに。

2025年4月6日
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悲しい

難しい

痛みと癒し。
わかり合える痛みと、慈しめる癒し。
主演監督のジャスティン・バルドーニを初めて観た。
ハンサムで、筋肉も素晴らしく、演出も音楽のセンスも最高である。

人には相性がある。
その人がいると何故か良くないことが起こる。
その逆もある。

僕個人、愛がDV(暴力・暴言)を生むとは思わない。
どちらかのDVがある時点で別れるべきだと考えている。
墓石に最愛の夫で父と刻んだその後にDV夫と付け加えるべきである。
愛がDVを生じるなんて、地獄の発想である。
別れるよりDV夫に耐えたほうが楽。
その被害は娘のトラウマや被害妄想まで発展する。
良いことにはならない、そんなことは愛ではない。
(アメリカ人が好きな自己犠牲は違う方向をみている時がある。)

ブレイク・ライブリーは純粋なキャラクターを、そのまま演じられる、これからも期待したい女優である。

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なかじwithみゆ

3.5必ずしも爽快ではないかも知れないが希望は感じられる

2025年3月23日
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鑑賞方法:映画館

何となく「焼けボックリに火が…」的な大人のラブストーリーのように思えるかも知れないが、それ以上に重たいテーマにも繋がっていく展開がある。原作のColleen Hooverの同名小説は世界で1,000万部の発行部数を数えるそうだ。

It ends with us. (私たちで終わらせる/断ち切る)の「私たち」が誰を指し、いったい「何を」終わらせるのかは最後に明確になる。エンディングは必ずしも爽快ではないかも知れないが、希望は感じられるはず。

でも、日本社会は、残念ながら、まだここで言うところの親世代の価値観なのかなぁ……。

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Tofu

4.5運命の出会い

2024年12月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

正直、逃してもいいかなぁとギリギリまで迷ってたんだけど...これは予想外。べらぼうにいい映画だった。全世界で発行部数1000万部と大ベストセラーの恋愛小説というだけあって、物語の深みやらメッセージ性やら何から何まですっげぇ濃くて、完全に油断していたもんだから驚くほど食らってしまった。
ラスト30分は衝撃の連続。ラブストーリーだというのに筋書き通りには行かない2転3転する展開で、心臓バックバク。そしてタイトルの意味が回収された時に全身が震える。うわぁ、やべぇなこれ。ネタバレ厳禁映画だったのかよ...。

ブレイク・ライブリー、実は今回がお初にお目にかかりますだったんだけど、こんなにも演技派の女優さんだとは知らなかった。ライアン・レイノルズの奥さんのイメージが強かったけど、今回で完全に払拭。単に自分が知らないだけかもしれないけど、本作は彼女の代表作になること間違いなし。
シンプルに作品の出来がピカイチにいいし、ブレイク・ライブリーの人間味溢れる演技が役とすごくマッチしていて見た人の心にすごく残る。なんでこんなに等身大の女性の演技が上手いんだろう。リアルすぎてグサグサ刺さっちゃう。これ、女の人が見たらヤバいだろうなぁ...。

展開がものすごく秀逸。観客を飽きさせず、騙し続ける。主人公・リリー目線で描かれる物語だからこそ、見た後にグッとのしかかる強いメッセージが。ネタバレになるからあんまり深いことは言えないけど、いくら覚悟していても上手いこと監督の手のひらの上で転がされてしまう。不穏な空気を漂いながらも至って普通のラブストーリーを突き進んでいき、ふとした瞬間に...。小説となると前半部分も結構丁寧に描いているんだろうけど、映画である本作はかなりサクサク進み、おかげで退屈を感じることなく楽しめる。恋愛映画でスピーディって、一見良くなさそうだけどこの映画は違うんだよねぇ。

話の誘導がホントに上手で無理が一切ない。自然な形で持っていくから共感度も高く、感動も呼びやすい。登場人物の描き方も主人公含め全員すごく丁寧で、見ている間に色々と考えを膨らませることが出来る。こういう人がいるせいで、いるおかげで。
リリーが花屋の開業準備を行っている最中に店にやってきたアリッサ。彼女の存在がリリーにとってあまりにも大きい。どのタイミングでどのような人と出会うか。それだけで人生は大きく別れてしまう。運命の出会いって本当にあるんだよな。

あまりに深くてビターなラブストーリーだったもんだから、ビックリしてラスト20分は口を開けて画面を見つめていた。いやぁいい映画だった。洋画の恋愛ものでこんなにいい映画が見れるとは思わなかった。ほとんどの映画館で終わっちゃったけど、配信来たらぜひ見てほしい。結構心グチャグチャになっちゃうけど...。

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サプライズ

3.0DVのトラウマ

2024年12月14日
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鑑賞方法:その他

過去にトラウマを抱えながらも新しい恋愛が始まって、ハッピーエンドて終わるストーリーと思ったけど違った
愛してしまったから相手の行動に目をつぶってしまう。
だからこそ、強い意志を持って行動に出なければならない。
行動したリリー、偉い!
辛い出来事だったけど又素敵な恋愛できると信じてるよ

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千恵蔵

3.5愛の美しさと残酷さ、そしてその裏に潜む恐怖。

2024年12月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

甘く穏やかなラブストーリーの予感を抱かせながら、その裏側にひそむ恐怖がじわじわと忍び寄る、せつなくも息苦しいサスペンスです。

ヒロインのリリーは、一見すると誰もが抱く普通の愛を求める女性。しかし、彼女の人間関係に潜む複雑さが、物語を危うく引き裂いて行く。

ブレイク・ライヴリーの演技は、リリーという人物の繊細な感情をあますことなく描き出し、彼女の幸福を願わせるほど愛おしく映りますが、その幸福の背後には、いつも暴力性の影が立ちこめている。

誰かを愛することが、ここまで不安定で危ういものなのか。

明暗が絡み合う物語の流れは、まるで甘い夢から悪夢へとシームレスに移行するようで、観客を惑わせ、引き込んでやみません。エンディングに到達したとき、残酷にも物語は完結しますが、リリーのその後の姿を、どうしても想像せずにはいられない。

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お茶と同情

4.5ある意味ホラー映画

2024年12月10日
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鑑賞方法:映画館

すごい映画😖😖😖
原作未読だけど、トレイラーの時点で『あ、そーゆー系(DV男)のお話なのね』ってのはわかってたこと。だから学生時代の淡い恋の素敵なシーンであっても、カラダ造りもバッチリのイケメン脳外科医とのラブぎ始まっても、な〜んか落ち着かない。“ナニナニ?いつ始まっちゃうの??”的なドキドキがずっと続くから気分はホラー映画鑑賞のよう。
そして、いざソレが始まると、怖くてカラダがギュッと強張って縮こまる感覚。暴力を振るわれた経験のない自分でもあんなに恐怖を感じるんだから、もし経験者の人が見たら……と思うと恐ろしい。ボッコスコにされる直接的なシーンがあるわけではないのに、なんであんなに怖いんだろ。

世の中ではジェンダーレスやジェンダーフリーがニューノーマルになりつつあるけど、こーゆー映画を観ると明らかな男女の性差について再認識させられる。平等がよくないとは思わないけど、平等に扱えないファクターが少なからずあることを考慮したうえでのジェンダー論を展開してもらいたいなー、と改めて思った……

と、ボヤキはこれくらいにして。
原作がいいのかな。
苦手なホラー映画を観ている感覚ではあったものの、最初から最後までめちゃくちゃ引き込まれた。そしてそれでいてただの問題提起作品という位置付けではなく、友情物語だったり、トラウマの自認と克服だったり、慈愛の心を持つことだったり、素晴らしいテーマが盛りだくさん。
原作“It ends with us.”には続編の“It starts with us.”もあるみたいだから続きが読んでみたい!

(余談)
アリッサ役の女優さん(ジェニー・スレイト)、めっちゃいい味出してた💕気になって調べてみたらマルセルの中の人だったのね☺

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らまんば

4.0山あり谷あり

2024年12月9日
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鑑賞方法:映画館

172本目。
ストーリー、キャラに山あり谷ありで、ちょっと疲れそうになると言うか、もういいよとは思いもした。
タイトルの意味も納得いったし、幸せになる権利を得ての終わりだから、良かったかなと。

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ひで

3.5二人になって無敵

2024年12月4日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

エンディングが全ての映画です。
全部の伏線がエンディングで回収されました。
主演のブレイク・ライブリーの、年齢相応の演技がいいですね。
原作がとても良い事を感じさせるストーリーでした。
ただのハーレクイン小説ではないのでしょう。
冷静な話し合いが得意でない私には勉強となりました。

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のっぽ

3.5恋愛映画と思いきやその先の...

2024年12月4日
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鑑賞方法:映画館

#ふたりで終わらせる
主演
#ブレイク・ライブリー
夢だった花屋をいて、そこで働いてくれる、後の親友が妊娠出産する事により子供の成長で時間経過がわかるようにしたり、とにかく省略が見事。
恋愛映画かと思って見に行ったら、その先の話だったし、なんなら恋愛結婚に限らず、人生を歩む上での、壁にぶち当たった時にしっかり考えて苦しんで正しい決断をすると言う事を教えてくれて。頭では分かっていてもなかなかその決断が出来ないという事が多いなかで、とても勉強になった。これは、なんにでも言えると思う。
この手のテーマの映画は散々見たが、重さや説得力が違う‼️何気にかなりいい映画。今年ベスト級

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映画大好き神谷さん

4.0女と男、プロデューサーと監督

2024年12月2日
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♪前髪1ミリ切り過ぎた午後、
あなたに会うのがちょっぴりこわい、、、

松本隆の「赤い靴のバレリーナ」

1ミリの繊細さを歌詞にした楽曲。

『ふたりで終わらせる』は、

感情と論理がミリ単位で繊細に交錯する作品であり、
ブレイク・ライブリーがその両方を巧みに表現している。

彼女の芝居は、微細な感情の変化を捉え、
視覚的に伝える力を持っている。

眼差しや一挙手一投足を通じて、
物語の中で絶えず変化する心情を伝えていく。

ライブリーの芝居の凄さは、
ただの感情表現にとどまらず、

その細やかな動きが観客に深い共感を呼び起こす点にある。

眼差しだけでも、
具体例を挙げると冒頭のシーン。

【実家の部屋を見る】

この一瞬に込められた感情の変化、
彼女は過去と現在、思い出と現実を前にして、
まるでその場の空気を飲み込むかのように静かな心の葛藤を見せる。

その視線の先にあるメモ、
5つの空欄、
単なる物理的な空間ではなく、
感情の膨らみであり、

観客はその繊細な変化、
過去に何か起こったに違いないと感じ取ることができる。

【花屋の候補地を見る】

【完成した花屋を見る】

主人公の感情が次第に膨れ上がり、
彼女の内面の不安や期待がじわじわとにじみ出る。

彼女は1ミリ→1キロ→∞、

それは単なる外面的な変化だけではなく、
心の中で揺れ動く複雑な感情を、
次第にその幅も広げていく。

映画全体を通して、
周りのキャストもまた、
ライブリーの繊細な演技に呼応するかのように細やかな芝居を見せており、

それが作品に一層の深みを与えている。

感情と論理が絡み合い、
最終的に一つの大きなテーマに集約していく過程を、
観客に強く印象づけるものとなっている。

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蛇足軒妖瀬布

5.0生きる

2024年12月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

生きづらい現代社会において、人は、それぞれにさまざまな問題を抱えている。どこまでを許すことができるかは、判断は難しい。紆余曲折はあったが、主人公の判断は正しいと思った。生きることは難しいが、真底、納得すれば、生きやすい。主人公の生きる姿勢に、応援したくなる。考えさせられる良作。

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DnaH

3.5近しい人がDVに精神を磨耗されているすべての人へ

2024年12月1日
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知的

ドキドキワクワクするような!というよりは、日常の生活で一歩を踏み出す勇気をもらえるような、そういう作品であった。

掃除中の母親の言葉が、本当に、本当に「それはそう」となってしまってつらかった。

終始思わせぶりな態度を取り続ける主人公は、そんなやから…とは思うけれど、病室での旦那との会話でグッときました。

個人的には親友ちゃんが好き。親友ちゃん夫婦、良すぎる。

テーマがテーマなので万人受けはあまりしないかもしれませんが、見て損はないです。

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海渡

3.01人で終わらせた…

2024年12月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

全米大ヒットの本作ですが、日本では大したPRもされずひっそりと公開され10位圏外スタートという…
あのブレイクライブリーがキャンセルカルチャーのトップランカーになるとは想像もしておらず、映画そのものよりそちらばかり追ってしまいました。作品のテーマは非常に重たいものですが、演者は皆丁寧に表現しており素晴らしいです。

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bluered19

4.0ヒロインの好演、イケメンも目の保養。

2024年11月30日
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鑑賞方法:映画館

主人公を演じる女優がとにかく好演。アメリカの中年女優はどうしてもこうも成熟した美しさ、凛々しさと、高校生も演じられる可愛さを併せ持つのか。新旧の恋人も超イケメン。見ているだけで目の保養になる。二つ(三つ?)の家族の不幸を巧く糊代でつなげたストーリーは出来すぎの感もあるが、ベストセラー小説の原作のおかげなのだろうオシャレで気の利いた会話も楽しめる。長く付き合っているカップルのデートに最適の映画。

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Boncompagno da Tacaoca

3.5やっぱだめ?

2024年11月30日
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鑑賞方法:映画館

2024年劇場鑑賞313本目。
勝手に同性愛ものだと思っていましたが全然違ったぜ!
なんかこんな簡単に超セレブのイケメンムキムキ脳神経外科医がたまたま会った普通の女性に恋に落ちるか?と思いながらずっと観ていましたが、だんだん男の方の問題が明らかになっていくところからこの映画の本領かと思います。
最後ヒロインの選択の際にぐうの音も出ない論破をするのですが、そこを理性でなく情でなんとかならんかったんかな、というのが所詮自分が男ということなんですかね。

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ガゾーサ

4.0見事にタイトルの伏線回収😌

2024年11月30日
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鑑賞方法:映画館

最初から最後まで、しっかり練られたストーリーだったので、時間が長くてもダレることなく、最後までしっかり楽しめたのは、数本前に観たムダに長い作品とは真逆でした😅

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おたか

5.0濃厚で味わい深いドラマに清々しさすら覚えました

2024年11月28日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

 大人のビターなラブストーリーを超えて1人の女の成長を描く。精緻な脚本を基に巧妙に人物を配し、一切無駄のない稀有な傑作と言っても過言ではないのに驚いた。なにより古典的とも言える品格ある画づくりで、正攻法を押し通した展開に重厚感すら漂う。今夏米国で大ヒットを記録し、なにやら評価も二分する沸騰状態の本作、やっと日本公開ですが、まるで日本のSONYの宣伝に力が入っておらず公開規模も小さなもので。たしかにド派手映像のみが欲せられる昨今、味わい深いシリアスなストーリーは厳しい興行環境なのは確かですが、出来の良さを前面にアピールすれば大化けもあるでしょうに、実に勿体ない。

 主演に制作まで担ったブレイク・ライブリーの為のブレイク・ライブリーによるブレイク・ライブリーの映画なのは確かです。ちょっぴりチャラい雰囲気が個性の彼女をひたすら美しくゴージャスに捉え、超個性派オシャレなファッションをとっかえひっかえ、ばっちりメイクもあわせて、実にカッコイイのです。その上で他に類を見ない社会問題でもあるDVをしっかり画面に定着させる離れ業をやってのけ、天晴ですね。

 実の父親の葬儀で弔辞を任されたものの、誉め言葉が何一つ浮かばずその場を去ってしまうリリー。どうして?をお預けにしたまま、早々に主人公2人の出会いを描くビルの屋上シーン。傷心のリリーの前に突然椅子に当たり散らす男ライルが登場。「いえ、この椅子は丈夫に出来てまして・・」などと誤魔化すが、さりげなくライルの本性を早々に提示。続く初対面なのにいきなりキスシーンってのも驚きですが、男が脳神経外科医と分かった上での計算でしょう。

 さらにリリーが家庭内暴力から家出したアトラスを助ける高校時代のエピソードが並行して描くことにより、徐々に見えなかった真実が明らかにされてゆく構成がまた見事。扮する若きリリー役が、ブレイクをCGで若くした?ってレベルの激似の若手さんで、これまた驚異のレベル。リリーの母親、新規開店の花屋のスタッフ(バーキンバッグ持って求人ポスターに応募って違和感ありますが)、その夫と兄が絡み恋の駆け引きがヒートアップ。ほとんど一方的にライルの猛攻に対し、いやよ、いやよ、と言いながら焦らし戦術のリリー、そして案の定の陥落に至る。

 で、いよいよそれぞれの抱える過去が、本作の本質であるDVに収斂してゆき、リリーを愛し過ぎた挙句の嫉妬への過剰反応を示すライルに対し、人気のレストランでの手の甲に傷を持つ男アトラスの登場シーンでピークに達する。いいですねぇ、濃厚な男女の愛憎が交差するクラシックな程のドラマが走り出す。昔、淀川長治って映画評論家がテレビの映画番組の口上で、「メニューを差し出した男の手の傷にハッとなるリリー・・・まさかと思いつつ見上ると・・凍り付くリリー・・・」なんてサイレント映画のように詳細を語り出しそうな魅惑の見せ場なのです。

 原題が「IT ENDS WITH US」が曲者で、「US」が邦題は「ふたり」となっているのもまた曲者。終わらせるのは当然にDVの連鎖なのですが、どの2人? その答えが本作のクライマックスで、感動ものなのです。ボストンの美しいランド・スケープが幾度となく挿入され、港もあり舞台として美し過ぎるステージでした。おおよそ3年間のストーリーでのリリーの成長を目撃出来、素晴らしい映画体験でしたと言えます。

 ただ、リリーとライル、リリーとアトラス、どちらでも2人のシーンは殆ど顔のアップの切り替えしの連続。仔細な表情がありありと描写されるのはいいけれど、ちょっと息苦しい程なのが惜しい。さらに当然のように偶然の出会いのオンパレード、偶然がなければ世のラブストーリーは大方存在し得ないわけですが。そしてボストンの街中にフラワー・ショップを開く困難がまるで描かれず、こんなんで経営が出来るはずないでしょとイライラが募る。にも関わらずボストンのニュー・ショップセレクトに選ばれてしまうなんざ、あり得ない。オシャレなリリーはともかく、男どものファッションセンスの無さは如何なものか。ライルのあのジャージはいったい・・・。

 「アデライン、100年目の恋」2015年で魅力全開となったブレイク・ライブリー、「シンプル・フェイバー」2018年で露骨に美女ぶり個性を強調し、美しさに磨きがかかる。一方で「ロスト・バケーション」2016年のほぼ全編ひとり芝居もこなす演技力で、本作でも女の毒と女のピュアをさりげなくこなしてました。彼女の実生活の夫ライアン・レイノルズは本年「デッドプール&ウルヴァリン」で特大ヒット、夫婦揃って全米興行1位と2位を独占なんてハリウッドの歴史でもそうそう無いこと。ライル役のジャスティン・バルドーニは本作の監督もこなしたわけですが、「いい男」ってセリフがリリーの母親から発せられるけれど、ちょいとアラブ系の濃さが鼻に尽きますね。むしろアトラス役のブランドン・スクレナーの方が甘く素直にいい男と私には見えましたがね。

 それにしてもドメスティク・バイオレンスを主題として扱うところが何より凄い事、背景としてなら映画でも幾度として描かれますが。なのにDVシーンを真正面から描かないのもまた本作のテクニックで、心の傷に重きを置いて描きます。この辺りの匙加減が上手くハマってこその大ヒットなんですね。

 仮にもDVのきっかけが妻に拠るものだとしても、夫が暴力に出たらお終いです。暴力は何の解決にもならないどころか、傷を拡げる一方なのですね。こんな女だから男が怒るのは当たり前と書かれる方もいらっしゃいますが、怒ればいいのですよ我慢せずに、ただ暴力の手段には訴えないで。

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クニオ

3.5ふたりで終わらせる

2024年11月28日
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鑑賞方法:映画館

のは、誰と何を終わらせるのかは、観てみないと‥。男女って、人間同士って難しいですよね。みんな何がしかのトラウマや過去は持ってますからね。その引き金を引くと大変です。

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ごっとん
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