大きな玉ねぎの下でのレビュー・感想・評価
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令和の話も昭和の話もとても面白い。だけど、べつに令和と昭和をシンクロさせなくてもヨカったんじゃネ?とは思った。わ~ぷ有り (^^)。
僕は、玉ねぎの歌は聞いたことがあるけど内容ちゃんと知らなくて、神尾楓珠と桜田ひよりを見に行った。
しかも、伊藤蒼がサプライズだったので、かなり満足したが、感動はしなかった。
令和版の、実際に会うと反目してしまうのに、連絡ノートで ”まだ見ぬアナタ”に互いに引かれあう話は面白かったし、昭和版の、写真の右端同士が、お互いに気になっていた話もすごくイイ。
令和では、タケル(神尾楓珠さん)と美優(桜田ひよりさん)が、連絡ノートを介して武道館で会おうとする。
昭和では、タケルの父コタロー(原田泰造さん)と母京子(西田尚美さん)が高校生のときに同じような体験をしているのも面白い。
*高校生バージョンは藤原大祐さん,伊藤蒼さん。
伊藤蒼の下がり眉毛と困り顔には僕もやられたくちである(^^)。
どちらも紙媒体で出会って、武道館で会おうというエピソードで、どちらもとても良いと思う。
だけど、タケルの両親が武道館で会おうとした事と、タケルが美優と武道館で会おうとした事には何の関連もない。
タケルが両親と同じような経験をしたというだけなので、僕は特に感動するということもなかった。
昭和と令和の似てるエピソードが2つ描かれたので焦点がボケてしまったと思う。
どちらか一方にしぼって描いてたらラブストーリーとして感動したかもしれない。
*もし武道館で会おうというエピソードが、昭和と令和でシンクロする事に何か必然性が有ったとしたら、僕は見逃してしっまている。
その他、気に入ったエピソードなど。
・桜田ひよりが、神尾楓珠ママの病室で見かけた力こぶマークから、もしかしたらと思うエピソードが良かった。
・カケルと美優は、連絡ノートの相手が誰かコッソリ見に行くんだけど、現実的には絶対ダメである。ちゃんと相手の営業時間中に店に入り、自分も名乗って相手を確認すべきだ。
だけど、映画的にはコッソリ相手を見に行くほうが絶対面白いし、しかもカケルは、連絡ノートの相手を見間違えるというオマケ付きで、ますますよろしい。
自分がコッソリ見に行ったのなら、当然、逆に相手もコッソリ自分を見に来てるかもしれないと何で思い当たらんのじゃ、なぞとツッコム (^^)。
武道館と鎌倉、武道館と秩父が距離的に離れ過ぎじゃろ♪ヽ(´▽`)/
高校時代の京子(伊藤蒼)は、あの時間に薄着で秩父の病院を抜け出してどこへ行こうとした、何をしようとした?時間的、距離的にワープするっきゃないじゃろ♪ヽ(´▽`)/。 まあ、バイクでワープした高校時代のコタロー(藤原大祐)と会えたので結果オーライじゃ。
2025(令7)/2/22(土) A
会えてどーする
原田泰造さん演ずる主人公の父親と同い年の中高年男性の以下レビューです。
※この作品が好きな方はスルーして下さい。
サンプラザ中野のオールナイトニッポンのエンディングだったこの曲が、アルバム発表から少し時間をおいてリメイクでシングルカットされて、爆風の中でも名曲の一つとなった。
もちろん私はこの曲が大好きだったので、観賞後に感じた最大の違和感の要因は、やはりこのテーマとなった「大きな玉ねぎの下で」の歌詞で描かれた世界との差。
いや、もちろん作り手も意図しての構成だとは思うし、別に「この曲の映画化」ではないんだから問題ないんだろうけど、単純にやっぱり
「会えてどうする!」
「結ばれてどうする!」
なんですよ。
この曲が心に刺さるのは、会ったこともない相手に寄せた淡い恋心が、泡と消える切なさ。
そもそも冷やかしだったのかも知れない・体調を崩して急に来れなくなったのかも知れない・ウソの写真を送ってしまって会いづらくなったのかも知れない…
理由も分からず、想像ばかりが広がるけど、玉ねぎの下で待ち続ける自分だけは現実。
「そんな予感もしてただろ?」
「でも信じていたい」
「これで終わり、なのかな」
でも、その後のことは描かれない。
くううううっ!
サイコーじゃないですか。
それを。
ラストで、武道館の前で、この曲流して。
♪僕は一人 涙を浮かべて
千鳥ヶ淵 月の水面 振り向けば
澄んだ空に 光る玉ねぎ♪
で…
会えてどうする。
結ばれてどうする。
え?二組とも?
そういう歌じゃないよな。
二つ目。
主人公の男の子に共感できなかった。
役者さんはみんな好演だったと思うけど、やはり、私の年齢で観る分には「ファンタジーが過ぎる」。
あんな、確実に他の人も読むバイト先のノートで知らない相手と個人的なメッセージ交換始まるとか。
2人が直接会って初めて飲みに行って、お互いのバイト先の話もしないとか。
都合良すぎる。
映画の中では終始、主人公くんの言動が「それはお前が悪いよ」って感じがベースなので、お母さんが危なくなってから(病室には通ってるから心配はしてるんだろうけど)就職面接に行って「時間がないんです」ってのも全然同情できないし、「生まれちゃったからには、生きるしかないでしょ」って、どういう開き直りなんだろう。
三つ目は時代観。
もちろん80年代当時の私の周辺に限った印象として、あの当時交換日記は一部やってる男女はいたが、雑誌などを通じての文通はさすがに当時でもやはりかなりレアだったし、いわゆる「陰キャ」の秘め事、もしくはかなりディープな趣味人たちの交流が主だった。
だから、こんな他人の「なりすまし」みたいな出会いが直接の接点として成立するツールではなかったはずだし、ましてやこんな「なりすまし同士が相手のなりすましを意識して文通する」とか、あまりにナンセンス。
そんな特殊なものをまるで、「当時多用された不便なSNS」や「マッチツールの一つみたいに描くことへの違和感は拭えなかった。
フラワーロック、舐め猫、マジックハンド。(舐め猫ブームはこの時期よりかなり前だよね)
あの頃流行ったグッズを強調する割に、ただの小道具。写ルンですなんかはもう少し話とからんで来るかと思ったのに。
ま、このあたりは「言いがかり」のレベルですな。
もちろん良いところはあって、途中にちりばめたパーツが後半で結び付いくのは楽しかった。
「俺なら先に帰ってるよ」とか
「野菜ジュース」とか
「エース級のナース」とか
「直売所」とか
「店長の自転車」とかね。
前述したとおり、若い方にはラブストーリーとして受け止められたんだと思う(だから評価もされてるんでしょう)のですが、中高年の私にはかなり物語として無理筋という感じでした。
ラストは「ファーストキス」より断然こちらが良い
文通をテーマに親世代と子供世代が織り成す物語ですが、前半は普通の恋話という感じで、つかみどころのない感じがしました。
ラストはコンサートでひたすら待つ丈流、そして丈流の想いに気づいた美優が武道館に必死に向かう、両者のひた向きな姿が胸に響きます。
ラストシーンが「糸」という映画に似ているんですが、本作の方が景色がキレイで好きです。
桜田ひよりさんのアヒル顔もチャーミングで、主演をはれる女優になったなあと思います。
本当に欲しいモノがあるのなら本気で取りに行こう。出会いの約束をしたのならその場所を目指して全力で走りだそう。その心は時代を超えて観る者へと良く伝わってきます。
最初はノーマークの作品だったのですが
大きな玉ねぎの正体とか爆風スランプとか
出演者に気になる人が多く出てるなぁ と
気付いたら映画館に来てました。・_・♪ またかー
というわけで鑑賞です。
30年前と現在。
平成と令和という二つの時代の流れを縦軸に
それぞれの時代で起きる人間模様を横軸に
武道館ライブを観に行くはずだった、平成・令和それぞれの
時代のカップルの恋愛模様を描き出した作品です。
光の描き方がとても匠で綺麗。・_・デス
登場する人物の感情表現も共感しやすく描かれていて
最後まで作品の世界に入り込んでの鑑賞でした。
主な登場人物は
・堤丈流 (神尾楓珠) 大学4年正。就職活動はどうした…
・村越美優(桜田ひより) 看護学生。 ツンデレ。
この二人のバトルを描いたのが令和パートです。 …他に平成パート
その他の主要人物として
丈流の両親(原田泰造・西田尚美)
丈流の友人
丈流と美優のバイト先の店の人など一杯登場。
他にも沢山の人物が登場しますが、ヘタな紹介を書くとネタバレ
に直結しそうなので省略。 @_@ (本当は書きたい…うずうず)
せめてお話の冒頭だけでも…(あきらめの悪いヤツ と、自爆)
◇
酒の席で、友人の就職内定を祝う丈流。
友人から丈流の就職活動の状態を聞かれ、こう答える。
” 全ては偶然の結果だから ”
そんなことを友人に話していたところ、隣の席の女子から
丈流に声がかかる。
どうやら、丈流の話が聞こえていての反応らしい。
それも、丈流の主張の矛盾を指摘する突っ込みだ。 むむ
丈流とその女子との声のトーンが上がっていく。
” まあまあまあ ” と、丈流の友人その2が割って入り仲裁。
…しようとして、その場に倒れる。
” えっ ” どうしよう…まずい
固まる丈流たちを横目に、昏倒した友人に冷静に処置したのが
先程の丈流に突っ込んだ女子だった。、
店の人に救急車手配を依頼し、状況を知るものとして救急車に
乗り込んで言ってしまう。 ただ呆然とするだけの丈流。
応急手当が良かったらしく、友人は無事退院。ほっ
お前はオロオロするだけだった と丈流に文句をぶちまけて
” 俺に代わって、命の恩人を食事に誘え! ”
と、正論とも理不尽ともつかぬことを依頼する急アルの友人。
” なぜ俺が? ” という気持ちは当然あるが、あの場に
彼女=美優が居合わせなかったら、友人を一人失ったていたの
かもしれない。美優の連絡先は、急アル友人がナンパ(?)した
美優の友人から聞き出していたようだ。
「お礼」ということで、美優と一緒に食事をすることに。
食事の席の後もギクシャクとした丈流と美優だったが
ふとしたことで、互いに共通のサイトのファンであることが
分かる。思いがけず、親密度が徐々に上がっていくのだが…
以降、そう単純な展開ではありません。・_・デス
丈流の父親の話や、30年前の高校での出来事とか
過去から現在につながるエピソードを散りばめながら
最初はぼんやりとした、ストーリーの骨格が次第に明らかに
なっていくのを一緒になって体験した気分です。
あと、この作品での重要アイテムが「交換日記」。 ← …違う
丈流と美優、実は同じ場所でアルバイトをしていた。
同じ場所…に違いはないのだが、店としては別々。
同じ店舗を使って、昼と夜とで別の店として営業しているのだ。
昼はケーキ屋で夜はバー。(オーナーが同じなのかな?)
二人は昼と夜それぞれの店でアルバイトをしているのでした。
互いにそのことを全く知りません。
昼の店と夜の店とで、相互に連絡事項(落し物とか)を共有するため
の「連絡ノート」を準備し、申し送りする運用が始まります。
昼の部からの連絡を記入するのは、美優。
夜の部からの連絡を記入するのが,丈流。
本来は業務連絡用の日誌のはずが、次第にそれ以外の内容を書き込ん
だもの(日記のような)になっていきます。
ノートの中では、相手が誰だか分かりません。
知らない気安さもあり、励ましや悩み相談のようなこともしばしば。
顔を合わせれば、なかなか素直に相手を認められない二人が
ノートの中では心の交流の親密度が深くなっていくのですが…。
以降、そう単純な展開ではありません。・_・; デスヨ
というわけで、
作品が気になる方は是非、劇場で確かめてみて下さい。・_・☆
個人的には、作品に入り込める良い作品でした。
充分満足です。・_・☆
◇あれこれ
■タマネギといえば
パタリロを思い浮かべました。タマネギ部隊。・_・
舞台にもなっていたとは知りませんでした。
■丈流クンの就活
結局 就職できたのかなぁ…。
結果が描かれなかった気がして、気になってます。
■配役の妙
丈流の父(原田泰造)の現在と30年前。似てます。
丈流の母(西田尚美)の現在と30年前。こちらも違和感無し。
それぞれ似た役者さんを良く探しましたね。
■桜田ひよりさん
一番最近観た作品では、フライパンが武器でした。(ウソ)
今回の作品でも、自分の考えることを主張する自立した女性を
好演。「おかえり寅さん」で満男の娘役で初めて観たときは、
大人しめの雰囲気を纏っているように感じたのですが、むしろ
活発な役の方が似合うのでしょうか。
今後も要チェックです。
■原田泰造さん
誠実で実直。そんな中年男の役が似合うなぁ と、改めて認識し
ました。個人的には出演作を観るのが久しぶりでしたので、
充分満足いたしました。
◇最後に
ノートに書いたことだけが、相手に直接伝わる訳なので
読む方は文字通り「白紙状態」の「先入観なし」で相手の
イメージを作り上げていくことになります。
この「作り上げたイメージ」って、「本人が自覚している
自分」よりも、より本質に近いことがあるのでは? と
そんな気もします。
リアルの相手を知っていたら書けないようなことも、ノート
の中の相手には書けてしまう。 うん、これも分かります。
人と人との関係って、単純そうで面倒臭いです。
面倒臭いのになかなか切れないのも人の縁・_・デス
◇最後に その2
作中、以下のようなセリフが出てきたかと想うのですが…
” 自分の感情にウソは付けない ” (…うろ覚え)
” 理屈より感情が大切なことも ” (…さらにうろ覚え)
理屈では無い何かで人は動く。ということを描いた
この作品の監督さんは誰だろう? と思い、後で確認したところ
「アイミタガイ」の監督さんでした。
あぁ なるほど。と、腑に落ちた気がしました。
この監督の次の作品も要チェックです。・-・/☆
◇追伸
鑑賞後、気がつくと「大きな玉ねぎの下で」を脳内で再生して
います。良い歌ですね。・_・♪
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
懐かしいタイトルにひかれて
爆風スランプドンピシャ世代なので、このタイトルですぐに見ようと
手紙を連絡ノートに置き換えて……
甘く切ないあの歌詞に沿う内容は好きだけど
シナリオは只々素直に物語を送るだけ
表情の裏に潜む、心の揺れは……すべて分かりやすく顔で表現してくれて
こたつに入って見ればもっと楽しめた作品だったかも
音楽も、爆風のあんな曲やこんな曲が流れるかなぁって期待したけど
玉、Run感じ……
じゃあ、いっそ大きな玉ねぎだけでよかったじゃん!
制作UNEXTだって知ってれば……こたつまで待ってた。
俳優陣は原田さんが良い感じで後半を引き締めてたなぁと言う印象
酷かったのが脇役陣で、ふろふき、なべぞこ、桜島、練馬、かいわれなど、まあ、色々あるんだねって感じ
ラノベをまんま映画にしたような、たぶん、アニメの方が相性良かったんじゃねぇの?
なんだかほっこりした映画
予告で気になって鑑賞!
同じ場所にいるのに会ったことがない2人。
丈流と美優は、夜はバー、昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働いている。
“夜の人”と“昼の人”を繋ぐのは、連絡用の<バイトノート>だけ。
最初は業務連絡だけだったが、次第に趣味や悩みも綴るようになった。
会ったことがないからこそ、素直になれた。
でも実は、2人は顔見知り。
しかも、全くそりが合わず関係は最悪。
お互いの素性を知らないまま、2人は大きな玉ねぎの下(武道館)で初めて出会う約束をするがー。
一方、あるラジオ番組では30年前の文通相手(ペンフレンド)との恋が語られていた。
顔は知らないけど好きな人と武道館で初めて会う約束をして・・・
2組は大きな玉ねぎの下で出会うことができるのか?
令和と平成2つの恋が交錯し、やがて1つの奇跡が待ち受けるー。
というがあらすじ!
予告で気になって出演者とかも見て観たいと思って鑑賞しましたけど予想以上によかったです!
今は手書きで誰かを思って書いて気持ちを伝えることはなかなかないですがそれがよかったですね!
バイトノートでお互いの距離が少しずつ縮まってるところとか30年前のペンフレンドとの恋もよかったですね☺️
お互い文通で恋に落ちて丈流の両親はさらに代筆した人同士が落ちていろんな偶然や運命があって全てが繋がってるのかな思ってしまいました…
でも映画の中でも言ってましたけど偶然はなくて自分たちが選んだことが積み重なってできたものだから必然だったのかもしれないですね
そして最後は抱き合うのではなく照れ臭い感じがまたいい感じ…
みなさんとてもいい演技で観終わったあとはなんだかほっこりする映画でした!
正直言って大きな玉ねぎの下でという曲は知らなかったのですが知らなくてもとても楽しめました!
素晴らしい映画をありがとうございました😊
そして僕は途方に暮れるという映画では、EDロールは大沢誉志幸歌唱だった。
新バージョンだという事でミソがついたが、本人歌唱だったので、特に突っ込む事は無い。
まぁ、久しぶりに役者やっていたが、香里奈は演技の仕方を忘れてしまったようだったり、あのキンキン声の五月蝿え女優はエラ削る前に声帯をKABAちゃんみたいに治せと思ったり、クズ野郎を演じさせたら敵なしの豊川悦司の親父に主人公が喰われてしまい、トヨエツ劇場だったりと、これくらい思いつくが、大沢誉志幸のEDロールは最高だった!
さて、この映画。昭和時代の文通する男女と、令和時代の男女が、文通で盛り上がってしまい、武道館のたまねぎの下で会う約束をするという話しが同時進行する。
令和時代には、文通なんてあり得ないので、男女の連絡手段は、昼と夜で営業内容が違うBARでの連絡帳なのだ。最初は、トイレットペーパーの補充などだったが、何か盛り上がって、asmiという歌手の事が二人とも好きという事で、一緒にコンサートを見に行く約束をする。
このasmiを不自然なくらいエピソードに入れているのがこの歌手を売り出す為の映画だったのか?サブスクでアルバムを聞いたけど、CHARAの偽物としか思えない。
普通に二人の連絡帳の話しにすればいいものを、病院で知り合う新人看護師と若い兄ちゃんの話しが間に挟まれてややこしい。
で、文通って、文化を知らないケータイ世代に教えるが、昔の雑誌には、今じゃ考えられないけど、雑誌に自分の自宅の住所を晒して、文通相手を探すという文化があったのです。
俺の場合は、ファンロードというアニメ漫画を取り上げる雑誌でした。実際に会った事があったが、特に進展する事はなかった。
で、過去パートは爆風スランプがお互いに好きだという事がわかる。
で、この二組が武道館で会うまでのすれ違いが、クライマックスなのだが、過去編は交通手段が、スクーターだから行けなくはないだろうがぁー!?
で、現代パートで女の子が店長役のチャリを借りて爆走するのだが、関東住みなら誰でも分かる事だが、あの距離は自転車で行くなんて有り得ないからな?
でだ?この二組が同時進行で会えるか、会えないかのドタバタが展開している時にバックで流れるのが、本家爆風スランプの、大きな玉ねぎの下で、だったのだが...、
な、何か、嫌な予感がする...!
と、そして映画が終わり、EDロール。バックに流れるのは、asmiの気の抜けた声で、あの玉ねぎの下で、が流れる...。
おい、おい、おい、監督さんよぉー? ここは、爆風スランプじゃないのかよー?この、ふんにゃか、ふんにゃかしたカラオケレベルの歌手に歌わせるんじゃねーよ?
ここで、爆風スランプを流さない意味ってあるか?テメェには偉大なるアーティストに対するリスペクトがないんじゃねぇのかよ?
アイミタガイの脚本に、何も指摘しないとことかで分かるが、作家性に欠けるんじゃあーりませんか?
※ 注 アイミタガイは監督が脚本を書いていたw
とゆーわけで、この映画!若手歌手asmiを売り出す為に作った映画です。散々、宣伝に利用された爆風スランプが可哀想になります。
見るな!絶対に見るな!?
あー、また、つまらん映画を斬ってしまったでござる。ニンニン!!
そういえば武道館の上にある追手内洋一の髪みたいなやつはなに?
2025年映画館鑑賞15作品目
2月13日(木)イオンシネマ石巻
ハッピーナイト1300円
監督は『にがくてあまい』『世界でいちばん長い写真』『九月の恋と出会うまで』『彼女が好きなものは』『アイミタガイ』の草野翔吾
脚本は『朝が来る』『記憶の技法』『東京リベンジャーズ』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦』の髙橋泉
ストーリー原案は中村航
粗筋1
同じ店舗で夜はバーで昼はカフェ
夜と昼で業務上のやりとりを始めた夜のバイトの大学生堤丈流と昼のバイトの看護学生村越美優
やがて交換日記のようなやり取りになっていく
2人の出会いはそれ以前にあり居酒屋で言い合いになっていた
連絡帳だけの関係も美優は夜のバイトの正体を知るが丈流は店長の篠田沙希だと勘違い
美優の友人の真子と丈流の友人の喜一が間に入り誤解は解けるが丈流と美優は破局してしまう
粗筋2
昭和から平成になる頃に三浦の高校生と秩父の高校生が文通していた
三浦の男子高生堤虎太郎は字が汚い友人の府川大樹の手紙を清書し投函していた
秩父の女子高生の池島今日子は病弱で入院中
ルックスに自信がなく友人の谷崎明日香の顔と名前を借りて文通をしていた
やがて虎太郎も今日子が相手が別人だと気づき始める
爆風スランプの名曲『大きな玉ねぎの下で』の歌詞にインスパイアされたストーリー
そういえば玉ねぎってあれのことだったね
タイトルだけだとピンとこないが歌詞を聞くと思い出す
堤丈流の世代と丈流の親の世代の話のツープラトン
頭が悪い人にも配慮したややこしい構成ではないのが嬉しい
さすが売れっ子脚本家髙橋泉
ヤンキーのスクーターが笑える
そういえば『下妻物語』の土屋アンナもあれに似た感じのスクーターだった
ガキの使いのフリートークのコーナーでレディースがスクーターで埠頭に行く内容の松本人志の話を思い出した
笑えるといえば桜田ひより
彼女の顔は面白い
特に「はっ!?」とキレる感じのときが変な顔
もちろん褒め言葉
居酒屋のシーンで他を圧倒する存在感
だからこそ実写版でチビ太に異例の抜擢をされる若手女優
ネタバレしてから観た方がより楽しめると思う
つまりこれも2度目が1度目より味わい深い
配役
「Double」の夜のバーでバイトをしている大学4年生の堤丈流に神尾楓珠
「Double」の昼のカフェでバイトをしながら鎌倉の病院で看護学生の村越美優に桜田ひより
病気で秩父の病院に入院中の高校生の池島今日子に伊東蒼
鎌倉の病院に入院している余命わずかな丈流の母の堤今日子に西田尚美
三浦に住む高校生で大樹の代筆をしている虎太郎に藤原大祐
出版社で教科書を作る仕事をしている丈流の父の堤虎太郎に原田泰造
虎太郎の親友で放送部の府川大樹に窪塚愛流
ラジオ番組のナビゲーターのTaijyuに江口洋介
今日子の親友でヤンキーだが看護師を目指す谷崎明日香に瀧七海
急性アルコール中毒の喜一を救急車で搬送する救急救命士に飯島直子
昼のカフェの店長の篠田沙希の山本美月
丈流と同じ大学に通う友人の喜一に中川大輔
丈流の友人の小柴に伊藤あさひ
美優の友人で喜一の彼女の真子に秋谷百音
「Double」の店長の重田に休日課長
丈流を経営する会社に軽い気持ちで誘うベンチャーの社長に望月に和田正人
武道館ライヴを行うアーティストのA-riにasmi
ラジオ局に訪れるサンプラザ中野くんにサンプラザ中野くん
爆風スランプについて話すラジオのパーソナリティに坂上みき
美優の友人に成田愛純
美優の友人に藤本ばんび
店長と話すバーの客に永野宗典
美優を指導する看護師に宇乃うめの
看護師長に智順(旧・ちすん)
看護部長に七海映子
病院の理事長に板垣雄亮
ラジオ局のスタッフに松尾百華
大樹の担任教師に廣末哲万
三浦の郵便局で並んでいる主婦に西田麻耶
三浦の郵便局で並んでいる男に佐藤五郎
入院患者に松田弘子
望月の部下に板井剛貴
すれ違いぶりがシンクロする二人
ペンフレンドとの文通が盛り上がり、いつの間にか膨らんだ理想像。でも現実はまさかの…という設定。こういうすれ違いドラマは昔から何百回も描かれてきたであろう。しかし爆風スランプの30年以上前の曲をモチーフに、親子二代の物語を交互に描く構成など工夫されており、柄にもなく泣いた。
就活の時期なのに皆と同じようには動けない、斜に構えた価値観の神尾楓珠君。偶然居合わせた居酒屋で、神尾君が語る「すべては偶然だよ」という人生論に、「聞き捨てならない」とばかり割り込んでくる桜田ひよりちゃん。この冒頭場面から引き込まれた。
二人のすれ違いぶりに説得力があるからこそ、クライマックスの和解が生きてくる。この映画は会話劇が面白く、二人の口論をずっと聞いていたいと思った。「僕はそんなこと言ってない。言った僕が言っているんだから間違いない」「あなたはそう言っているように聞こえた。聞いた私が言うんだから間違いない」など。相性が合う二人は、口げんかもシンクロしているのだ。
親世代の、昭和から平成に変わる時代の文通ドラマも効果的。大人だってお手本となるような人生は送っていないけれど、ほろ苦い昔話をさらっと若者に伝えて、背中を押す役割を果たしている。爆風スランプをカバーした主題歌のように、今の若者は全部をオリジナルで作る必要はなく、等身大の物語を作っていけばいいと教えているようだ。(そういう私は完全に親世代の年齢)
正直に言えば、リアルな口げんかに比べてノートでの文通にそれほど魅力は感じず、文章と生身の人格を最終的にどう融合したのかも描いて欲しかった。冒頭で挙げたような性格の好対照が魅力的だっただけに。(対面するとぶつかってしまうけれど、ノートで交流したような弱さや迷いも分かち合っている…そんな二人なのだと脳内補完しておきます)
好きな人にイライラしてしまう気持ち
文通相手に恋をしてしまう、しかし、現実の相手はキライな人
キライなのに気になる、考えるとなんかイライラしてしまう気持ちが描かれている。
お互いに会いたいという気持ちがあれば、会える。
彼女の方が会いに行かないとと走るパターンは珍しい気がする。
現実の彼と文通相手が同じことに気付いて喜ぶシーン、チケットの宛先が間違っていたことに拗ねるシーンは桜田ひよりさんの演技が素晴らしいと感じました。
p. s.玉ねぎを武道館ではなく国技館だと思っていました。
現実的に鎌倉から武道館まで自転車で移動するのはキツイはず、、
爆風スランプのドンピシャに世代に良いニッチな作品?
宣伝で気になり主題歌でもあるカバー曲を聞いてどハマりしたこと、原曲を聞いていた世代でもあるので見に行くことにしました。
この映画に出てくる大人にほぼ近い世代なので、若い方が見てどう感じるかは未知数ですが、大人側の話がベースというか絡んでいるところに安心感があったし意外!とかサプライズ!とか大袈裟なシーンもなくてもきちんと落とし込める回収が丁寧にされていました。
タイムリープとか記憶をなくす、入れ替わる、などの演出の恋愛モノにはもはや食指がのびず、
深く考えさせられたり感情を揺さぶられすぎたりすることにも疲れた。そんな時にこの映画が上映されていて良かったです。
若い2人を前面に出したプロモーションだった気がするけど、若い人というより人生後半に差し掛かった大人世代がぼんやり見るのに良い作品だと思う。平成のエモさがさりげなく押し付けがましくなく出てくるところ、奇を衒わないすごく気の利いた台詞とかでもないけどほっこりしたりちょっとニヤっとしちゃったり。2人がすれ違っちゃうきっかけがあるんだけどそれも完全善意の友達のお節介行動がきっかけってだけ。嫉妬とか悪い人とかは出てこない。
やや「偶然」の設定が無理やりかな?と感じることがありましたが、作品の柔らかい雰囲気でそこはあまり気にすることなく…。応援をこめて☆4つつけさせていただきます。
強いて言うならもう少し、九段下や千鳥ケ淵のエモさを出してくれたらなあ。
江口洋介さんと飯島直子さんのキャスティングにはすごく納得できた(笑)
あっ、中村航さん
エンドロールを観ていたら、ストーリー原案の所に中村航さんの名前が有って、なんか納得しちゃいました。
中村さん、青春の少し上の世代の青春を描くのが巧い印象なんです。
役者さんは、神尾さんと桜田さんだから安心して観られますよね。
だけど鑑賞前に大きな不安が一つ有ったの、それは曲自体がハッピーエンドではない事なんです。
それでいて、情景が目に浮かぶ歌詞になっているの。
なので、曲の情景は壊さないで、ハッピーエンドにして欲しいという、相反する私の勝手な願望を満たしてくれるのかなと。
結果、大満足でした。
丈流が美優を待つシーンは、曲の情景そのものだし、その後の再会シーンの二人の距離感が絶妙なんですよね。
曲のイメージを壊さず、しっかりハッピーエンドにしてくれました。
それから、この映画で巧いなと思ったのが、連絡ノートの設定です。手書きの文字でのやり取りに不自然さが無いんですよね。
ペンフレンドなんて、ほぼ絶滅してるだろうし、交換日記って時代でもないでしょうしね。
ん!?
そういえば、桜田ひよりさん『交換ウソ日記』って、おもいっきり交換日記が題材の映画のヒロインでした・・・。
交換日記の時代は続いているかもです。
それにしても、手書きの文字ってやっぱり良いですよね。
書き手の思いが綴られている気がして。
なので、このレビューも手書きで書けば、私の感動がもっと伝わるのかな。
それは無理だけど、この映画を含めて好きな作品のレビューは、気持ちを込めて文章を書いているので、伝わるといいな。
関係ないけど、昼と夜の会わない男女のやり取りっていう設定だと、『こちら放送室よりトム少佐へ』が思い浮かぶけど、一度でいいからスクリーンで観てみたいな。
古き良き時代、二人の逢いたい気持ちは、この名曲に乗って永遠に奏でる~
爆風スランプ”大きな玉ねぎの下で”の曲名に沿った映画
今日は「大きな玉ねぎの下で」観に行きましたよ。
爆風さんね。昔は良く聴いてました。
確か ”タイ焼き焼いた” だったかな。
~俺の右手はアンコで真っ黒ぉ。アンコで真っ黒ぉ。~ とか
コミックソングって言うとファンの方から怒られそうだけども、
”大きな玉ねぎの下で”は 武道館の事を示した曲ってのは有名。
歌が出たのは平成元年前後だった様なので、若い人は知らない人も多いのだろうね。
この武道館コンサ-ト繋がりで、まだ逢った事も無い 顔も知らない人と
待ち合わせして逢うって事自体が、今からするととっても新鮮。
今ならスマホで連絡チョチョイのチョイ。
この作品に出て来るカップルは2組。
昭和時代のペンフレンドと、令和時代の日誌フレンドだ。
(昭和カップル)
堤虎太郎(後の丈流の父):役 藤原大祐さん
池尻今日子(病気、後の丈流の母):役 伊東蒼さん
(令和カップル)
堤丈流:役 神尾楓珠さん
村越美優(看護学生):役 桜田ひよりさん
この内、昭和カップルの恋が実は気に入ってて
ペンフレンド募集とか 代理で出したりとか懐かしい。
今なら偽装かよって言われそうだけど。
その当時はそれが当たり前だった。雑誌にペンフレンドコーナ-とかが有ってね。
(*ノωノ) (≧◇≦) ちょっと有名人に成りたくて送る人多かったかな。
虎太郎も友人(府川大樹:窪塚愛流さん)に代わって手紙を送るのだが
途中で多分 写真端の彼女って事に薄々気付く。
直接文字を書くからね 手紙だし。だから筆跡文字、文面の丁寧さで多分
ヤンキー女子じゃない事は直ぐ分かるのだろう。
その後結ばれた二人が丈流の両親で、
父役の原田泰造さんと、母役の西田尚美さんは好演だったと思います。
この母が癌で入院中。この病院の看護学生(看護研修生)が
村越美優なんだな。だから全体的にはそんな繋がり。
丈流の母の事は美優は知っていた訳で。
久し振りにスクリ-ン復帰の 篠田沙紀(カフェ店員)役:山本美月さんを観ましたわ。いつ見ても長い髪でお美しいですよね。
お店自体が夜と昼で入れ替わり、バイト店員がそれぞれカフェ店員美優とバ-テンの丈流となってます。お店の管理日誌にお互いが色々想いを書いているうちに
知り合っていく~展開。この辺りは良い流れと感じた。
最近、パソコンや携帯で常時メール文打ってると、急に日誌なんか書けって言われてもかけない。漢字が出て来ないし、文字も汚いかな。
だから 丁寧な文字で日誌に書いてる二人は エライな。そう思った。
ヤッパリ文字の丁寧さ見ただけで 人柄って分かるもんだと思う。
文体もそうだけどね。
共通の推しと、歌に惹かれて繋がるんだけど、
それだけじゃ無いと思うんだよね。
”ペンフレンド”って言葉に重きを置いて、相手を徐々に知る、知って行く楽しみ。
やがて逢う嬉しさ・・・
そんな事が上手く表現されていたと思います。
ここの所 注目してる桜田ひよりさん。
益々目が大きく輝いてて とってもいい感じ。
前作の”バジーノイズ”といい、今作品といい
次作も音楽絡む作品となるのでしょうか。
大いに期待ですね。
ご興味ある方は
是非 劇場へどうぞ!
小さな玉ねぎの横で
予告で流れてるのが原案となった曲(のカバー)ということすら知らなかった。
粗筋の「素性を知らないまま、大きな玉ねぎの下(日本武道館)で初めて会う約束をする」って嘘やん…
相手も分からぬ仕事用の連絡ノートに最初からカジュアルな書き方をする、丈流も美優もヤバい。
丈流の斜に構えた考えもあり、第一印象が微妙。
そんな2人をよそにちゃっかり連絡先交換して彼女をつくった喜一により、かなり強引な流れでデートへ。
ここで美優が応じるのに、沙希の言葉だけでは弱い。
食費にも困る貧乏学生とか、飲めるなら飛びつく酒好きとか、何かほしかったです。
その後に急激にデレるあたりもよく分からない。
趣味の共有程度では無理があるし、お互いはじめから好きだったのでないと理解できません。
勘違いからの修羅場とかは定番ながら面白かったし、山本美月の「わたし悪くないよね」は好きだけど。
個人的には虎太郎と今日子の方が感情移入できた。
明日香が合流できた流れはよく分からなかったが、大人パートの雰囲気もとても素敵だったし。
正直こっちの話をちゃんと見たいくらい。
DJ江口がラジオで自分語しすぎなのは気になるが。笑
クライマックスは過去と現在をやり過ぎなくらい被せてくるが、まぁ映画だし。
母の死はサラッと、就活の成否は丸投げなのは残念。
2回目の面接ですら「もう時間がない」と自己都合を押し付け、ラストも待ってるだけと丈流の成長も薄い。
大学4年にしては行動が幼いが桜田ひよりは可愛かったし、伊東蒼の起用も嬉しかった。
内容としてはおっさんに刺さるものではなかったが、なかなか楽しめました。
素敵な作品です
…交換ノート
からはじまる素敵なstory。
初対面は最悪のふたり…だった
が…
バイト先で
知らない相手と
業務交換ノートで
悩みを打ちあけ
互いに励まし合う仲になり
そして推しの話題で盛り上がった
が…ふたりとも相手に気づいていない
コンサートに行くことになった相手は…
ここでは主人公の両親の
出会いも差し込まれている
たまたま親友のペンフレンドの代筆を
頼まれ現在の妻との出会いがある
人生たくさんの選択をして行くなかで
いまの人生に繋がっている
父親の言葉に染みる
いま一番想っている人に
…会いに行く
はグッときました
両親のパートとリンクし
ラストのシーンは感動しきり
周りの人たちも
とても丁寧に描かれています
アイミタガイの監督さんでした
……納得です
…大きな玉ねぎとは
武道館のことだったんですね
昭和パートと武道館が懐かしい
♪九段下の駅をおりて坂道を~
asmi の「大きな玉ネギの下で」も心地良く聞けた本作。
武道館は20代の頃は、数回行ったもんだった。
聖子ちゃんとかTMN とかね。
でも、玉ネギの存在を意識したことがなく、今更ながら初めて屋根の上のあれだと知った(+_+)
特別爆風ファンではないが、Runner は今でもよくかけて、世代ではない息子を洗脳。本作でも流れてちょっとニヤける。
父も息子も大きな玉ネギの下へ。
過去と現在が重なる、つながりが素敵なストーリー。
昭和~平成に差しかかる部分が懐かしい香り。
交換日記みたいな連絡ノート、普通は毎回 担当者名とか書くでしょう、と野暮な事は言ったらダメなんだよね。どんな人なのか想像したり、ドキドキしたり、返事を楽しみに待ったり。
紙に書く。それが良かった。それが昔は当たり前だった。
過去の2人の、会った事がなくても、手紙を書いてる人がこの人なんだと感じとる、そんな感性も大事だなと見ていて思った。
「生まれちゃったから生きなくちゃ」は素敵な言葉。
主役のお二人は勿論のこと、脇の山本美月ちゃんや和田正人が良かった。愛流君は顔ちっさいな~。
Letter
楽曲にインスピレーションを得た映画は1月に「366日」、今作と同日には「世界征服やめた」と年始から飛ぶ鳥を落とす勢いで公開されていますが、「366日」はヒットしていますし、何か観客を惹きつけるものがあるんでしょうか。
すれ違いの文通、交換日記、携帯一つで思いをサクッと伝えれる時代になったからこそ、アナログの良さをじんわりと伝える作風は良かったです。
キャラクター面で難のある作品になっていたのが首を傾げる原因にはなっていました。
親世代の文通があった時代の話は爆風スランプのライブとの親和性、一度離れてしまったら連絡の取れない関係性という儚い感じが良い具合に作品に染み込んでいてグッとくるシーンが多かったです。
学生時代のシーンと現代で再会したところも時代の変化があってもふとしたきっかけでまた会えるという希望に満ちた感じなのも素敵でしたし、文通→ラジオとバトンパスを繋いで生まれた再会というのもとても良かったです。
子供世代は同じバイト先の昼と夜での交換日記がお互いのことを知っていくという感じです作用していくのですが、なんてことない会話で生まれるお互いへの感情というのがちーっと薄く感じてしまい、桜田ひよりさんの出演作である「交換ウソ日記」の方がそのやりとりという面では上手かったかなと思いました。
2人の距離が0か100かってくらいのアンバランスさもあまり共感はできなかったです。
今作の最大の欠点は主人公の丈流と友人の喜一の性格です。なんでこんな性格にしてしまったんだ…。
丈流は初っ端から友人に詰めてかかったり、美優への病院での絡み方とか最高に気持ち悪かったです。
大学4年生で就職に何も手をつけてない、「何か」を探り探りなのをイキッて誤魔化しているあたりはまだしも、誘ってもらった会社にテンプレを利用した履歴書持って特攻して馬鹿正直に自分をダラダラ垂れているところとかはいい加減にしなよとなりました。
そりゃ時間の無駄って言われるよってくらいにはクズの素質があると思いました。
喜一はもうシンプル不快キャラでした。
最初の飲食店での他のお客さんの絡み方が嫌でしたし、接客業を長いことやっているので煽るような感じで呼び出されるのとか超腹立つので誰かはっ倒して欲しかったです。
急性アルコール中毒でぶっ倒れたにも関わらず、病院で撮影しまくり看護師さん撮りまくりの非常識行動に呆れましたし、ビールの飲み方でダラダラこぼしたり、勝手な行動を取って沙希さんに迷惑をかけたりとなんでこんな奴と仲良くしてるんだろうと思ったら丈流だからそりゃ仲良くできるかと変な納得がありました。
最後のシーンも父親はちゃんと自分から会いに行ったのに、丈流は武道館でダラダラ待っているという行動しなささ、地味に会場の帰り道でただただ突っ立ってて他の人の迷惑になってるあたりも嫌でした。
変にベタベタせずスッと終わったのだけは良かったですが、この辺は親たちの方がよっぽど良かったですし、なんなら親たちのストーリーの方がメインで観たかったなぁとなってしまいました。
自分も以前の職場を離れるタイミングで恩人から手紙をもらったのですが、これが本当に本当に嬉しくてもらった時はマジ泣きしちゃいましたし、今でも落ち込んだ時とかに読むとじわじわっと元気が湧いてくるので手紙って本当に大切だなと思っています。
手作りのものほど素敵なものはない、それが再確認できただけでも良かったです。
鑑賞日 2/8
鑑賞時間 18:40〜20:45
座席 C-9
レビューも整理できてません 追記
世代としては爆風のオリジナルでもっと推しまくって欲しかったかな。桜田ひよりガチャピンでカワイイ、細い足にデカいブーツが似合う。あと課長の自転車はひよりに似合うからと太いタイヤのものが選ばれたと邪推。
親の方のスジは途中で読めちゃうけど冒頭の飯島直子と繋がるのは読めず。タイゾーはエグチと知り合いなこと息子に言ってないのも変だし息子もそれ聞いて反応薄かったような気もする。子の方のスジは二人とも顔がいいから持つ。で就職どうなったのかな?この辺も作る側があんまり整理できていない気がする。
あと少し気になったのは距離感。実家と病院は三浦?病院からDOUBLEに寄って武道館、どのくらいだったのか。下宿先とバイト先は都内?サンプラザを映像に収めたいのはわかるが距離感が謎。
追記:本作について現代であの歌のスジを再現させる工夫は理解したのですが、過去の二人は結局当日に会えていた、というのが歌のどうしようもない切なさを弱めてしまう感じがしました。いっそ過去の二人に絞って「かつて会えなかった二人が現代で会う」というような話にした方が良かったのではなどと思いました。
伏線まで、想像通りの展開
同日に封切りの映画は他にもあり、個人的には、そちらが見たかったが、観客が多そうだなと思ったので、こちらを観ることにした。…が、まさかの貸切。誰もいないー。そりゃあ、みんな、あっちが観たいよねと思いつつ、びっくりした。
映画は、まあ、思った通りのストーリー。面白かったし、それなりに泣けました。ただ…始まってすぐの神尾楓珠くんのセリフ、イライラしました。この子、キライ。こんな子、応援したくないって思いました。本当に、最初の部分だけで、後は、普通の子だったので、イライラも落ち着きましたけどね。
桜田ひよりちゃんと神尾楓珠くんが、こうなって、ああなって、この伏線を拾ってこうなるんだろうな。全て、予想通りでした。これ、予想できない人いないよね。ま、それでも面白かったですけどね。
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