大きな玉ねぎの下でのレビュー・感想・評価
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思ったより面白かった!!手紙の味、時をつなぐ奇跡のお話
ほんとうは『3.8』です、できないので。私は20代で爆風スランプは知らなかったのですが、交換ウソ日記が面白かったので見てきました。asmiさんのカバーも昭和風景の懐かしさも良かったです。交換ウソ日記とはまた違ったストーリーでかなり楽しめました!!あと交換ウソ日記より字を書くシーンが多くて字フェチの私は満足でした笑 恋愛要素はそこまで強くなく、ネットがない時代、連絡を取るのが難しかった時代に手紙がどれだけ人の心を支えるのか、平成初期と現代の時をつなぐ素敵なお話でした。一時期やっぱ見るのやめようかなって思ったけど見てよかったです!!ぜひ世代の方にはお勧めしたい一作品です!
ご縁とは偶然から
アンサーソングならぬアンサー映画An Answer Movie, Rather Than an Answer Song
ストーリーが素晴らしい。
ドラマでは伏線回収が素晴らしいものは
たくさんあるけれど、
一本の映画で伏線回収に
素直に【良い!】と思うものは少ない。
伏線回収が【凄い】じゃなくて【良い!】のだ。
この映画も予告編で、だいぶん見せてくれている
と思ってたけど、
肝心な部分は本編で観れるようになっている。
この映画のもとは言うまでもなく
爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で」だ。
調べると、アルバムからシングルカットしたものを
大学生の時に聴いていたようだ。
この時のキーはEメジャー。
ずいぶん切ない歌だなと当時思ったのを覚えている。
好きになった娘と上手くいかないなんて、
誰もが覚えのある体験だったし、
「そうか、来なかったか〜」と、
初めて大きな玉ねぎを直に見た時
この曲が脳内再生された。
でも映画本編で流れたのは、
Fメジャーで、あれ?半音高いとなった。
元のアルバムのキーがFだったようだ。
今回初めて知った。
一瞬、また、記憶とキーが違うのかと思ったら
そうじゃなかったので少しホッとした。
何せ劇中で桜田ひよりさんが演じてた
村越美優が鼻唄で歌ってたキーが
たぶんEメジャーだったから余計に混乱したのだ。
ストーリーは、この曲の
アンサーソングというか、
アンサー映画になっている。
どう答えになってるか、
是非観てください。
The story is wonderful.
While many dramas excel in foreshadowing and payoff,
there are few movies that make me genuinely think,
“That was good!” rather than just “That was amazing!”
This film, too, seemed to reveal quite a bit in the trailer,
but the most crucial parts were reserved for the main feature.
Needless to say, this movie is based on Bakufu Slump’s “Ōkina Tamanegi no Shita de” (Under the Big Onion).
Looking it up, I found that I first heard the single version back in college.
The key at that time was E major.
I remember thinking how heartbreakingly sad the song was.
Not being able to be with someone you love is a feeling everyone has experienced.
“So, she didn’t come after all…”
When I first saw that big onion in person,
this song immediately started playing in my head.
But in the movie, the version that played was in F major.
“Wait, it’s half a step higher?”
It turns out the original album version was in F.
I had never realized that until now.
For a moment, I thought my memory was failing me again,
but thankfully, that wasn’t the case.
After all, in the movie, when Hiyori Sakurada’s character,
Miyu Murakoshi, was humming the song,
it was probably in E major.
That only added to my confusion.
The story itself serves as an answer song—
or rather, an answer movie—to this song.
How does it serve as an answer?
You’ll have to watch it and find out.
かわいい
微妙な出逢い‼️❓
昭和世代にもハマる
とても良かったです。もう一度噛み締めながら劇場で観たいと思います。
鑑賞を決める前にこのサイトであらすじを読んでも若い子の恋愛ものだと思い気が進まなかったのですが、江口洋介さんと飯島直子さんの名前を見つけて賭けてみました。大当たりでした。
昭和の時代がとても共感できる事と、現代のストーリーを親の立場で見た事と、夫婦の馴れ初めが自分と重なる部分も多くてキュン🫰でした。夫と結婚前に書いていた交換日記を思い出していました(40年近く前ですが笑笑)
勿論若い2人のじれったい恋愛と就活など節目の葛藤も見応えがありました。
そして山本美月ちゃんが落ち着いた大人の役で、凄い成長を感じてしまった。ちょっと前まで主役の少女役だったのに。
爆風スランプのこの曲も大好きでサンプラザ中野君さんまでチラッと出てきて、心の中で「キャー」でした。
一番の感動は原田泰造さんの演技でした。泣けました😭本当にいい役者さんです。
すごくお薦めの映画です。
風と木の詩
⭐︎4.3 / 5.0
楽曲ファン個々の解釈に対する回答例、およびその別回答と思った
40歳代後半から50歳代、つまり私と同年代の皆さんにとって爆風スランプの曲は、とある青春の1ページに流れるBGMであったことと思います。
特にこの「大きな玉ねぎの下で」は、おそらく青春の“失恋ソング”の中でもベスト3に入るのではないでしょうか。 そしてこの曲を聴いた一人一人が、
・コンサートのチケットを送った文通相手は何故来なかった(来られなかった)のか?
・主人公と文通相手は、そのまま破局してしまったのか?
という心残りともいえる解釈を抱きつつ、たまに誰かのカバー曲を聴きつつ、30-40年間を過ごして来たのではないでしょうか? 少なくとも私はそうでした。
今回の映画は過去部分(昭和・平成時代)と現代部分(令和)の二部構成です。
まずは私たちが中年世代が謳歌した青春時代です。、文通相手が来られなかった理由やその後の二人の人生が描かれているのは、すなわち「青春という過去」から数十年間の心残りに対する“一つの回答例”ともいえましょう。
次に今を生きる若者達の青春や恋愛模様です。一人一台スマホが当たり前の現代に「大きな玉ねぎの下で」をどう落とし込めるか、そしてその結末はどうなるのか。現代部分は「もし同じテーマを現代で再現したらどうなるのか?」という、ある種の実験とも言えますが、私はこの曲の“別回答”であると感じました。(過去部分は高校生、一方の現代部分が就活中といった歳の差はありますが…)
エンドロールが終わった後も「なるほどね…」と妙に納得してしまい、なかなか席を離れられませんでした。
この過去と現代が上手くリンクしあうところも、見どころの一つだと思います。
最後に、曲のカバーを否定する原作主義者たちのマイナスな意見が、公開前に多く見られました。しかしそこは映画の中でも爆風スランプの歌が当然使われていますのでご安心を! それとasmiさんのカバーもASMRのような聴き心地で現代部分に十分マッチしていると思いますし、今を生きる我々にとっても「昔は昔、今は今」として受け入れられるのではないでしょうか。
長々と書き連ねましたが、「大きな玉ねぎの下で」と聞いて少しでも何かを感じた人は、ぜひ観て損はない作品だと思います。 明日2回目を観に行ってきます!
アナログというちょっとした不便さで人は温かい気持ちになれる。
以前から考えていたのですが、令和の現在は例えば交通事故を誘発するあおり運転とか、些細なことで店員にキレちらかすモンスタークレーマーとか、昭和の時代には考えられなかった人たちが多く存在しますよね。自分はこれが人と人のつながりがデジタル化しすぎて、生身のコミュニケーションが出来なくなった社会の仕組みにも原因があると考えていました。
本作では夜と昼の通常は会う事のないスタッフが、あえて連絡ノートという超アナログな方法を使って仕事が円滑に進むように努力をしてみるという目の付け所がエモいんです。最初はトイレットペーパーを誤発注したり現代っ子らしいアナログ慣れしていないところを露呈していましたが、丈流の描く力こぶマークに美優が反応して二人の距離が少しずつ近づいていくところなんか、昭和生まれの自分が観たらワクワクします。
ラストは、実際に虎太郎と今日子が玉ねぎの無人販売所で逢った時みたいに、若い二人が本音の気持ちをさらけ出して上手く心を一つにできるのが、最高の落としどころですね。続編に期待してしまいます。
手書きの文字は優しい
頑張れる人はそれだけで格好いい
定番と思える展開は多いが、それが丁寧に描かれており、心に刺さる言葉のチョイスが見事なので印象に残る。
スピード感があるわけでもないのに、全く飽きることなく、感情移入。
最後は勿論心で叫んでいた。
気づけば涙がとまらなくなった。
大きな玉ねぎの下では何年も前の歌だが、改めていや初めて歌詞の意味をしみじみ感じる。
神尾さんは国宝的イケメンなのに何故か不器用な青年がピッタリな役作り。
桜田さんは目で演技ができる稀有な女優さんだが、魅力をいかんなく発揮。
泰造さんは本職とは真逆の役だがお見事。
江口さんはチー兄ちゃん復活?と思ったが言葉が重い。相変わらずいい俳優です。
観客は少なかったが間違いなく他人に勧められる映画です。
温かくて優しくて切なくて
いいじゃん、いいじゃん☺️
若者より中高年に刺さるかも!?
「爆風スランプ」の名曲にインスパイアされたラブストーリーということで、期待して公開2日目に鑑賞してきました。観客はまばらで、そのほとんどが中高年でしたが、幅広い年代におすすめできる素敵な作品だったと思います。
ストーリーは、夜はバー、昼はカフェとして営業する店「Double」で、夜のバイトを務めるこじらせ大学生・丈流と、昼のバイトを務める看護師見習い・美優が、互いの素性を知らぬまま業務連絡ノートを通して始まった交流はいつしか交換日記のようになり、顔も見えない相手に惹かれあっていくが、実は二人はすでに最悪の出会いを経験しており、実際には全く好意を抱いていなかったのだが、美優のお気に入りのラジオ番組のパーソナリティが語る思い出の中に登場する文通のエピソードが、二人の関係に大きく関わっていくというもの。
あらすじを書こうにもうまくまとめられないほど、本作のストーリーは複雑に入り組んでいます。かといって理解するのが難しいかというと、全くそんなことはありません。令和と平成を行き来しながら、二つの恋愛をきれいにまとめ上げています。その構成とは裏腹に、終わってみれば、「会いたい人がいるなら、今すぐにでも会いに行け」というシンプルなメッセージが心に響きます。
主演の二人はもちろん素敵なのですが、それを縁の下で支えるような4人の存在が大きいと感じます。ともすれば、今の時代に管理ノートという名の交換日記はちょっとアナログがすぎる気もしますし、その相手が気になるなら普通にその時間に覗きにいく気がします。しかし、うまい具合に過去の文通エピソードを織り交ぜ、交換日記ノートに違和感を抱かせないような演出の巧みさを感じます。
そして、この文通が現代の二人の生活にがっつり関わってくる展開も、でき過ぎかもしれませんが、なかなかうまいと感じます。さらに、この平成の恋愛に関わる4人の再会シーンが最高すぎて、涙が止まりません。こうした物語の下支えが、丈流と美優の恋を強く大きく後押ししているようで、観客もいつのまにか二人の恋を応援してしまいます。
もちろん観客は、自身の経験に基づいて登場人物の誰かに感情移入していると思うので、若い世代には、平成のエピソードは不要と感じられるかもしれません。でも、私には、大学で知り合い、卒業後に手紙をやりとりした相手のことが思い出され、胸が熱くなりました。今では連絡も途絶えてしまったのですが、それでもふと思い出すことがあり、いつかもう一度会えたらと思って切なくなります。
こんな感じで大人にはノスタルジックな思いを抱かせてくれる本作ですが、だからと言って上映中の鼻歌はマジ勘弁です!「大きな玉ねぎの下で」が流れるたびに聞こえてくる後席のおじさんの鼻歌に、せっかくの切ない雰囲気を粉々に破壊されました。上映中の光と音はダメ絶対!
主演は、神尾楓珠さんと桜田ひよりさんで、場面によってさまざまに変化する二人を自然な演技で魅せています。脇を固めるのは、江口洋介さん、飯島直子さん、西田尚美さん、原田泰造さん、山本美月さん、asmiさん、伊東蒼さん、藤原大祐さん、窪塚愛流さん、瀧七海ら。中でも、江口洋介さんのセリフと演技がじんわりと沁みます。
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