大きな玉ねぎの下でのレビュー・感想・評価
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楽曲ファン個々の解釈に対する回答例、およびその別回答と思った
40歳代後半から50歳代、つまり私と同年代の皆さんにとって爆風スランプの曲は、とある青春の1ページに流れるBGMであったことと思います。
特にこの「大きな玉ねぎの下で」は、おそらく青春の“失恋ソング”の中でもベスト3に入るのではないでしょうか。 そしてこの曲を聴いた一人一人が、
・コンサートのチケットを送った文通相手は何故来なかった(来られなかった)のか?
・主人公と文通相手は、そのまま破局してしまったのか?
という心残りともいえる解釈を抱きつつ、たまに誰かのカバー曲を聴きつつ、30-40年間を過ごして来たのではないでしょうか? 少なくとも私はそうでした。
今回の映画は過去部分(昭和・平成時代)と現代部分(令和)の二部構成です。
まずは私たちが中年世代が謳歌した青春時代です。、文通相手が来られなかった理由やその後の二人の人生が描かれているのは、すなわち「青春という過去」から数十年間の心残りに対する“一つの回答例”ともいえましょう。
次に今を生きる若者達の青春や恋愛模様です。一人一台スマホが当たり前の現代に「大きな玉ねぎの下で」をどう落とし込めるか、そしてその結末はどうなるのか。現代部分は「もし同じテーマを現代で再現したらどうなるのか?」という、ある種の実験とも言えますが、私はこの曲の“別回答”であると感じました。(過去部分は高校生、一方の現代部分が就活中といった歳の差はありますが…)
エンドロールが終わった後も「なるほどね…」と妙に納得してしまい、なかなか席を離れられませんでした。
この過去と現代が上手くリンクしあうところも、見どころの一つだと思います。
最後に、曲のカバーを否定する原作主義者たちのマイナスな意見が、公開前に多く見られました。しかしそこは映画の中でも爆風スランプの歌が当然使われていますのでご安心を! それとasmiさんのカバーもASMRのような聴き心地で現代部分に十分マッチしていると思いますし、今を生きる我々にとっても「昔は昔、今は今」として受け入れられるのではないでしょうか。
長々と書き連ねましたが、「大きな玉ねぎの下で」と聞いて少しでも何かを感じた人は、ぜひ観て損はない作品だと思います。 明日2回目を観に行ってきます!
アナログというちょっとした不便さで人は温かい気持ちになれる。
以前から考えていたのですが、令和の現在は例えば交通事故を誘発するあおり運転とか、些細なことで店員にキレちらかすモンスタークレーマーとか、昭和の時代には考えられなかった人たちが多く存在しますよね。自分はこれが人と人のつながりがデジタル化しすぎて、生身のコミュニケーションが出来なくなった社会の仕組みにも原因があると考えていました。
本作では夜と昼の通常は会う事のないスタッフが、あえて連絡ノートという超アナログな方法を使って仕事が円滑に進むように努力をしてみるという目の付け所がエモいんです。最初はトイレットペーパーを誤発注したり現代っ子らしいアナログ慣れしていないところを露呈していましたが、丈流の描く力こぶマークに美優が反応して二人の距離が少しずつ近づいていくところなんか、昭和生まれの自分が観たらワクワクします。
ラストは、実際に虎太郎と今日子が玉ねぎの無人販売所で逢った時みたいに、若い二人が本音の気持ちをさらけ出して上手く心を一つにできるのが、最高の落としどころですね。続編に期待してしまいます。
手書きの文字は優しい
頑張れる人はそれだけで格好いい
定番と思える展開は多いが、それが丁寧に描かれており、心に刺さる言葉のチョイスが見事なので印象に残る。
スピード感があるわけでもないのに、全く飽きることなく、感情移入。
最後は勿論心で叫んでいた。
気づけば涙がとまらなくなった。
大きな玉ねぎの下では何年も前の歌だが、改めていや初めて歌詞の意味をしみじみ感じる。
神尾さんは国宝的イケメンなのに何故か不器用な青年がピッタリな役作り。
桜田さんは目で演技ができる稀有な女優さんだが、魅力をいかんなく発揮。
泰造さんは本職とは真逆の役だがお見事。
江口さんはチー兄ちゃん復活?と思ったが言葉が重い。相変わらずいい俳優です。
観客は少なかったが間違いなく他人に勧められる映画です。
温かくて優しくて切なくて
いいじゃん、いいじゃん☺️
若者より中高年に刺さるかも!?
「爆風スランプ」の名曲にインスパイアされたラブストーリーということで、期待して公開2日目に鑑賞してきました。観客はまばらで、そのほとんどが中高年でしたが、幅広い年代におすすめできる素敵な作品だったと思います。
ストーリーは、夜はバー、昼はカフェとして営業する店「Double」で、夜のバイトを務めるこじらせ大学生・丈流と、昼のバイトを務める看護師見習い・美優が、互いの素性を知らぬまま業務連絡ノートを通して始まった交流はいつしか交換日記のようになり、顔も見えない相手に惹かれあっていくが、実は二人はすでに最悪の出会いを経験しており、実際には全く好意を抱いていなかったのだが、美優のお気に入りのラジオ番組のパーソナリティが語る思い出の中に登場する文通のエピソードが、二人の関係に大きく関わっていくというもの。
あらすじを書こうにもうまくまとめられないほど、本作のストーリーは複雑に入り組んでいます。かといって理解するのが難しいかというと、全くそんなことはありません。令和と平成を行き来しながら、二つの恋愛をきれいにまとめ上げています。その構成とは裏腹に、終わってみれば、「会いたい人がいるなら、今すぐにでも会いに行け」というシンプルなメッセージが心に響きます。
主演の二人はもちろん素敵なのですが、それを縁の下で支えるような4人の存在が大きいと感じます。ともすれば、今の時代に管理ノートという名の交換日記はちょっとアナログがすぎる気もしますし、その相手が気になるなら普通にその時間に覗きにいく気がします。しかし、うまい具合に過去の文通エピソードを織り交ぜ、交換日記ノートに違和感を抱かせないような演出の巧みさを感じます。
そして、この文通が現代の二人の生活にがっつり関わってくる展開も、でき過ぎかもしれませんが、なかなかうまいと感じます。さらに、この平成の恋愛に関わる4人の再会シーンが最高すぎて、涙が止まりません。こうした物語の下支えが、丈流と美優の恋を強く大きく後押ししているようで、観客もいつのまにか二人の恋を応援してしまいます。
もちろん観客は、自身の経験に基づいて登場人物の誰かに感情移入していると思うので、若い世代には、平成のエピソードは不要と感じられるかもしれません。でも、私には、大学で知り合い、卒業後に手紙をやりとりした相手のことが思い出され、胸が熱くなりました。今では連絡も途絶えてしまったのですが、それでもふと思い出すことがあり、いつかもう一度会えたらと思って切なくなります。
こんな感じで大人にはノスタルジックな思いを抱かせてくれる本作ですが、だからと言って上映中の鼻歌はマジ勘弁です!「大きな玉ねぎの下で」が流れるたびに聞こえてくる後席のおじさんの鼻歌に、せっかくの切ない雰囲気を粉々に破壊されました。上映中の光と音はダメ絶対!
主演は、神尾楓珠さんと桜田ひよりさんで、場面によってさまざまに変化する二人を自然な演技で魅せています。脇を固めるのは、江口洋介さん、飯島直子さん、西田尚美さん、原田泰造さん、山本美月さん、asmiさん、伊東蒼さん、藤原大祐さん、窪塚愛流さん、瀧七海ら。中でも、江口洋介さんのセリフと演技がじんわりと沁みます。
心揺さぶられる素敵な映画。
別に私は評論家でも無いし映像業界の人でも無いし映画マニアでも無いし学も無いし、まぁ本当に何も無いから、私の意見に左右されなくて良いんだけど…。この映画、数ある名曲を実写映画化した系作品の中で、初めての成功作品だと思ってる。技術的な面とかヒューマンドラマとしての質だとかよく出来た構成だとか一人一人の等身大として描かれた人物面ができてるのかだとか、一旦そういうものはその辺に置いといて…
「心揺さぶられ度」★★★★
「キュン度」★★★★
「面白いなぁ度」★★★★
「号泣度」★★★★★
「恋を応援したくなる度」★★★★★
「この歌を更に50倍位好きになった度」★★★★★
こんな感じでした。
だってさ…漫画実写作品は大抵原作ファンから失敗だとか言われつつも、母数多いから成功パターンも割と沢山あるけど、名曲を元に実写化した系作品って…ほぼ成功数0.000....じゃなかったかなぁ?(満遍なくは観てない)
その歴史がある上で今作でしょう。
そりゃ、ベタな展開とか無理矢理の設定だとかラブコメの王道的なところとか先の読める展開とか言いたい事はあるんだろうけど、映画って結局観終わった後に「あ〜面白かった」「あ〜感動した」「(数日後…)まだ思い出しちゃうな」→こういう感情が大事な媒体だと思うから、それでいけばめちゃ良い映画だったよ。
これまでの名曲を実写化した系映画は、歌は良い歌なんだけどな…この内容で良かったんだろうか、アーティスト達はどう思ったんだろうか…とひやひやしちゃうのがあまりにも多くて…。名曲系映画が永遠に背負うカルマなんでしょうとまで思ってた。
とは言えこの映画は、果たしてサンプラザ中野はどう思ったろう?とか思わず、めっちゃ良い映画やん!が先行したので、めっちゃ良い映画だったんだと思ってる。(パンフでは中野くん、号泣したって言ってた。それ見て私もまた泣きそうになった)
ひとつひとつの設定はドラマ的な漫画的なところが多々あれど、それぞれ面白くて観入っちゃいました。あと私の好みの問題で、文通とか言葉とかから始まる恋がかなり好きってのもあります。結構憧れが強いかも。それも今作の女性陣がまた…桜田ひより、伊東蒼、最高ッッ…!!!この2人大好き…元々大好きだけどもっと好きになった。この2人以外のキャストも良かったよ、諸々の設定も、「大きな玉ねぎの下で」という名曲を映画にする上で素晴らしいキャスト・設定だとも思ってる。
私の好きなシーンが沢山あって、ラストシーンはもう言うまでもなくなんだけど、それ以外の、昔の恋ターンで、友人の代筆でせっせと手紙を書く虎太郎の机に向かう後ろ姿とか、あと現代の恋ターンで、酔っ払った2人がほんとに楽しそうに笑顔で歌うたってるシーンとか…え?なんで私こんなにハマっちゃってんの?って幽体離脱した自分が少し上の方で驚いてんだろうなってぐらい物語にハマってくのを感じながら各素敵シーンを夢中で観ちゃってた。
名曲を実写化した系作品に裏切られ続けてそれでも今回は信じたい…でもどうしよう…って思ってる人いたらちょっと観てみて欲しいなあ。
この映画は、脳みそで観るんじゃなくて、心で観て欲しい。素敵な音楽と共に。
会えない時間こそが想いを募らせる
HYの『366日』に続いてこちらもヒット曲からインスピレーションを得て作られた作品。今回は爆風スランプの「文通相手の女の子と武道館のコンサートで会うはずだったのに、結局、会えなかった男」の歌だ。
なにせ歌い出しのひと言目が「ペンフレンド」。サンプラザ中野くんより2学年下というほぼ同世代の私には懐かしいが、そんな(氏名と住所を雑誌に掲載するという個人情報タレ流しな出会い系サイトのハシリみたいな)コンセプトが現代の若者に通じるのか?と鑑賞前に案じていたのだが、そこは不自然にならずに上手く設定が構成されていた。
スマホがこれだけ一般化し、すれ違うことが難しくなった時代。しかし、すぐに連絡が取れないからこそ生まれる感情の愛おしさは現代だからといって薄れる訳ではない。むしろ、会えない時間こそが想いを募らせる。そして深い愛情は時間という魔法によってのみ紡ぎ出されるのではないだろうか。
昔に比べて現代は格段に手軽に連絡が取れるようになっている一方で、逆にスマホの連絡先を指先一つで消去しただけで全てを失うことも容易になっている。実は個人情報の概念が薄かった過去の方が、住所や電話番号など複数の連絡先を持っていて、後々まで意外と繋がりやすかったのかも知れない。
若者たちの恋愛と大人たちの親交。どちらの世代にも刺さる物語りに仕上がっている。
手紙や交換ノートで気付く本当の自分
まあ 普通だよ ただ 収束 流れが 昭和から『伝統のテンプレート』定型的で ジジイ的には かなり共感。
本作 興行側が 何故 封切り 『ファーストキス💋』に 同じ期日にぶつけたのか理解に苦しむ。
イヤイヤ 恋愛映画 連チャンで観る人 俺ぐらいだから❗️しかも・・.
俺も若い頃は覚えがあるが おデートで❤️映画は定番 ただし 1本だけね
コレは ムカつく💢世代→インキャ世代 まで伝統的でしょう 俺のおふくろオヤジの世代 昭和30年代なら尚更
という訳で 人生初の 邦画恋愛映画 同日2連チャン に挑んだぞ❗️ クラクラ😵💫してきた。
イャぁ 奥穂高というより 🏔️K2 カンチェンジュンガ エベレスト くらいの高みだったよ ジジイには❗️無酸素単独❗️
イヤイヤ 予想どおり 『松たか子さんの ファーストキス』にほぼほぼ持ってかれて ガラガラだったよ。
そのかわり 本作を選んだ カップル👫及び単独客は 鍛えられた精鋭揃い❗️
咳😷してたの 物音立てたの俺だけだったよ 観客は@16人くらいかな❓
正直言います。
まあこれと言って 特筆すべき点は 両作とも無いです。
ただ 『ファーストキス💋タイムマシン』という 非常手段のチカラワザ 線路の赤子を救出するという 神業✨✨✨✨
と比べれば
本作の方が圧倒的に リアル 現実的。アナログ手書き世代的に良い。
色々 平成 というより昭和末期 と 令和の今 の恋愛が 都合よく展開するのだが
ストーリーラインが 王道中の王道 『最・にギリ・・疾走感』は昭和の昔から もう定番 テンプレート。
おじさんお爺さんのワシには 慣れ親しんだ この展開の方が良いのだ❗️かなり快適。
途中から読めてしまうのだが 『奇想天外・聖者の行進✨✨』よりは 🙏その後光拝まなくてイイ分 気楽で かえって共感
ただ 俺は 桜田ひよりさん より 圧倒的に 🎯 お姉さん格の山本美月さんの方が好み😍😍😍
でもその分 神尾楓珠くん の表情豊かな芝居が補ってた。
年増4人衆 カルテット 西田尚美さん 飯島直子さん 原田泰造さん 江口洋介さん
俺と比較的近い世代で マジ共感❗️詳細は映画館のスクリーンで❗️
そういや 昭和終盤の高校生は スケバン見たいの含めてあんな感じだったよ
ただ 部屋の緑色の本棚は凝りすぎ
昭和終盤というより 高度成長期ですよ。あっ🈶有料パンフ確認したら やはり 1970年代。
有🈶有料パンフは 必須では無いけど 文字の間隔というか行間が適切で読みやすい。文字との格闘は無いです。
デザインはなかなか良いですよ
爆風スランプ と言えば 『RUNNER』一択ですよ。玉ねぎの下 は知ってたけど ちょっと 横綱と幕下くらい
曲の認知レベル格差があるのだよ❗️昭和の学生は カラオケ🎤で 『RUNNER』が定番。
ただだなぁ サンプラザ中野くんさん 役者として クレジットされてたようだけど いつ出てたのだろう❓
それから 女性のasmi さんの歌声は良いけど
劇中使用楽曲は 『サンプラザ中野さん』の時か 『サンプラザ中野くんさん』時代のものか 気になった。
思ったより ソフトな歌い方に聞こえたから。
思ってたより 王道の恋愛作品❤️でした。
俺は 法政大学も 二松学舎大学も ましてや 暁星学園や白百合女子も 大手出版社も縁がないけど
意外と 九段下 馴染み なので良かった ということです。
相手を思って書けば気持ちは伝わる
昼はスイーツ店、夜はバーとして営業する店、Doubleで、昼と夜それぞれアルバイトとして働く丈流と美優の2人は、ダブリ発注を防ぐ目的で業務連絡用ノートを使い始めた。しかし、次第に趣味や悩みまでそのノートに書いていくうちに、会ったことも無い相手にお互いひかれあっていった。丈流と美優は互いの素性を知らないまま、大きな玉ねぎの下(日本武道館)でコンサートに行く約束をしたのだが・・・。一方、約30年前に、代筆で顔も知らないのに好きになった文通相手と爆風スランプの日本武道館コンサートで会う約束をしたエピソードがラジオ番組で紹介された。令和と平成の2つの恋が絡み・・・さてどうなる、という話。
爆風スランプはサンプラザ中野の特徴的なハゲ頭とパワフルな歌声が印象に残ってるし、もちろん、runnerも知ってるし、バラードの、大きな玉ねぎの下で、も名曲だと思う。
昭和64年、1989年に平成元年となり、この曲の発売の年だったのかぁ、と平成おじさん、小渕官房長官を思い出した。
日本武道館のてっぺんって本当に玉ねぎに似てるんだと初めて知った。
最初はいいかげんな丈流もうるさい美優もどうでも良かったが、だんだんと美優役の桜田ひよりの喜怒哀楽の表情に引き込まれていった。丈流役の神尾楓珠との絡みも良かった。
相手を思って書けば気持ちは伝わる、と言うセリフが心に沁みた。
丈流の両親役・西田尚美、原田泰造夫婦の高校時代の話も良かったし、江口洋介、飯島直子を含めた4人での再会シーンも良かった。
asmiがカバーした主題歌、大きな玉ねぎの下で、もハスキーボイスだが心に沁みた。
面白かった。
みんな良い人で安心して見れた
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