「小さな玉ねぎの横で」大きな玉ねぎの下で uzさんの映画レビュー(感想・評価)
小さな玉ねぎの横で
予告で流れてるのが原案となった曲(のカバー)ということすら知らなかった。
粗筋の「素性を知らないまま、大きな玉ねぎの下(日本武道館)で初めて会う約束をする」って嘘やん…
相手も分からぬ仕事用の連絡ノートに最初からカジュアルな書き方をする、丈流も美優もヤバい。
丈流の斜に構えた考えもあり、第一印象が微妙。
そんな2人をよそにちゃっかり連絡先交換して彼女をつくった喜一により、かなり強引な流れでデートへ。
ここで美優が応じるのに、沙希の言葉だけでは弱い。
食費にも困る貧乏学生とか、飲めるなら飛びつく酒好きとか、何かほしかったです。
その後に急激にデレるあたりもよく分からない。
趣味の共有程度では無理があるし、お互いはじめから好きだったのでないと理解できません。
勘違いからの修羅場とかは定番ながら面白かったし、山本美月の「わたし悪くないよね」は好きだけど。
個人的には虎太郎と今日子の方が感情移入できた。
明日香が合流できた流れはよく分からなかったが、大人パートの雰囲気もとても素敵だったし。
正直こっちの話をちゃんと見たいくらい。
DJ江口がラジオで自分語しすぎなのは気になるが。笑
クライマックスは過去と現在をやり過ぎなくらい被せてくるが、まぁ映画だし。
母の死はサラッと、就活の成否は丸投げなのは残念。
2回目の面接ですら「もう時間がない」と自己都合を押し付け、ラストも待ってるだけと丈流の成長も薄い。
大学4年にしては行動が幼いが桜田ひよりは可愛かったし、伊東蒼の起用も嬉しかった。
内容としてはおっさんに刺さるものではなかったが、なかなか楽しめました。
イイねと距離感への同意コメントありがとうございました。距離はあらためて確認して2時間で行けそう、という結果となりましたが、見ていて違和感があったのは事実ですから仕方がない(笑)
ストーリーは江口洋介を媒介に親子間のスジがもう少し濃く絡まるようなことができたはずだと思いました。