「LOVE」ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
LOVE
ナイスデイズの熱が冷める間もないままドキュメンタリー公開なんてそりゃ行かな!という事で初日に突撃。
映画作りの難しさがシリーズを重ねてきた作品だからこその重みが感じられて、アクション作品の大変さも同時に味わえて本当に素晴らしいドキュメンタリーでした。
「ベイビーわるきゅーれ」誕生の裏話が聞けたのもファンとしては儲け物ですし、ふとした偶然かここまでのミラクルを起こしてくるだなんて…感謝感謝です。
高石さんのアクションって今作で結構多くなってたよなと観終わった時に思いましたが、訓練量もバッチリ多くなっていて事細かい指導も受けてアクションを飲み込みまくっていく高石さんがカッコよかったです。
ナイフの持ち方や構え方だったり表情だったりの力の入れように痺れましたし、ちさとのキャラクターとのギャップに見事にやられました。
伊澤さんのアクションはレベルが更に上がっていて、それでいてまだまだ完成度を上げようとリトライし続ける姿がこれまたカッコよかったです。
体だってバキバキのはずなのにピンピンしておられましたし、倒れたあとでも映像チェックの際には速攻で立ち上がったりとスタントマンの凄さを改めて知ることができました。
池松さんがベイビーわるきゅーれの世界に登場すると聞いた時に自分含め観客全員違和感を抱いたと思うんですけど、池松さん自身も感じていたのでなんだか安心してしまいました。
その中で冬村かえでというイレギュラーなキャラをベイビーわるきゅーれの世界線に潜り込ませるために役に命を吹き込みまくったんですから池松さんには頭が上がりません。
普段の作品からそこまで動き回る印象が無かったからか今作でのアクションには驚かされたんですが、スタント無しで生身であれだけ暴れ回っていたのに再び驚かされましたし、常に足を冷やしながらの勝負だったり、体が痛すぎて眠れなかったなんて裏話まで飛び出てきたもんですからアクションを全身全霊でやることの意味を身をもって知らしめてくれた池松さんに再び頭が上がりません。
大谷さんも撮影中に足を怪我してしまい途中撮影を離脱するものの、見事な回復力で撮影に復活していったのにはすげー!と言葉に出してしまいそうでしたし、アクションの魅せ方の工夫をその場その場で進化させていってたのはさすが本職だ…!と舌を巻きました。
主演2人がダウンしてしまって撮影が止まってしまった際の再撮影だったりの流れで製作陣が頭を抱えながらの進行は規模が大きくなったからこその悩みだと思いますし、自主制作に近かった1本目との変化だなと思いました。
作品内だけでなく作品外での関係性も言及されており、2人が最初に出会った「ある用務員」での互いへの印象、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズで育った関係、そして現在の2人の活躍含めた関係性と濃厚な裏話が聞けてもう泣きそうというか泣いてました。愛でした。
ナイスデイズを観てから今作を、そして再びナイスデイズをという流れを延々ループしたくなる作りで最高でした。
やっぱ血の通った作品って滾るわ〜ってなりました。
鑑賞日 10/4
鑑賞時間 17:50〜19:40
座席 A-1