ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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人生で本当に大切な物
15年前にタイムトラベルして若き日の夫に出会いもう一度恋をするという大人のラブストーリー。。未来を変えても行き着く先は同じで何度でも同じ人に恋をするという素敵な純愛物語。人生で本当に大切な物をいろいろと考えさせられる作品で「今を大切に生きる」というメッセージ性を感じました。
2025-18
靴下が心憎い
期待半分でしたが、涙腺崩壊系の佳作でござい。脚本が巧く練られてるので最後まで飽きずに楽しめました。
離婚届を書いた当日に電車の事故で夫に先立たれた妻が、トンネル事故で偶然開いた時空の穴を通じて、15年前の夏のある同じ日にタイムリープを繰り返すってなお話。過去に戻った日の言動が未来に変化を及ぼす事を知り、夫の死を阻止しようと画策するが・・・最後までオチが見えない面白さが妙。
現実ではすれ違いばかりで冷めきっていた夫婦仲が、妻の心の中で少しずつ修復され、若き日の夫に再び淡い恋心を抱く様を松たか子が熱演。15年前の姿もCG画像で登場するが、若き日より45歳のオバサン役の方が円熟味があってチャーミングに見える。役者さんって凄いね!
この類いの映画は色んな所に伏線が張られているので、それを探すのも楽しみのひとつ。中でもグッと来たのは靴下の使い方。これをクライマックスで何気なく見せる所が心憎い。こういう機微の演出って長年連れ添った夫婦のような間柄でないと解らない部分かも知れないなと。
作中の台詞、
「恋愛感情と靴下の片方は いつかなくなります」
・・・うーん、裏腹で深いね!
サブスク待ちでも良かったけど、映画館で没頭感に浸れて良かったなと思える作品でした。ぜひご夫婦で観賞あれw
恋愛の名言連発にラスト30分、号泣してください
主演の2人の演技が好きなのと、坂本裕二作品が好きで観に行きました。...
主演の2人の演技が好きなのと、坂本裕二作品が好きで観に行きました。
ファンタジー要素が少し苦手なので、タイムリープ物だと分かり少し構えてしまいましたが、特に引っかかるところはなく時々クスッと笑いながらも最後は涙が出ました。
2人の掛け合いが、楽しくて愛が溢れている感じがしてホッとします。自分は朝食はご飯派なのに、パン派の奥さんのために、美味しく焼けるトースターを買ったり、代引きではなく前払いですぐに餃子を受け取れるようにしていたり、愛が散りばめられた2人の部屋の様子は、はじめと終わりとでは全く違う部屋に見えた気がします。
坂本裕二作品を見ると、生活のさりげない行動に彩りが添えられるような感覚があって、やはり好きだな〜と思いました。
時々主演の2人の美しさに見惚れてセリフをきちんと聞けなかった部分もあるので、また近いうちに観に行こうと思います笑
会話メインで進むタイムリープモノは珍しい。かき氷屋のくだりや犬との...
芝居っぽくない言葉の掛け合い
坂元裕二✖️塚原あゆ子…⭐︎
この脚本家とこの監督なら見ないわけにいかないと思っての鑑賞。
面白くないことはないのだけど、タイムリープのシーンが少ししつこく感じてしまい
途中で退屈な気持ちが湧いてきてしまった。
坂元裕二らしく畳み掛けるようなセリフの応酬は面白いけど物語の先が読めてしまい、
タイムリープによって、未来は変えられるかというある意味永遠のテーマを
どこまで変えることが出来たのかも自分にはわかりづらかった。
彼の脚本のご常連でもある松たか子と松村北斗との組み合わせはなかなか新鮮だったし、
松村北斗もよくやってると思いながらも、やっぱりリリー・フランキーと吉岡里帆は
良いなぁとかつい他の人に目かいってしまう。
少し期待し過ぎてしまったか。
でも、最後に語られる(読まれる)松村北斗演じる駆の手紙の文章はあぁ…坂元裕二だと。
このシーンが何より心揺さぶられるものだった。
餃子が上手く焼けますように
人は常に、もし生まれ変わったら?とか時間を巻き戻したら?どうなるのか?と、ふと考えたりするものである。特にパートナーに関しては、。私は妻をかなり好きなので生まれ変わっても一緒にいれればよいといつも思っている。妻の方がどう思ってるかは知らないが、。
タイムトラベルのルールって、そもそもなんだかわかりませんが、カンナが何度も同じ15年前に戻り、スズリカケルと(初めて会った時より)もっと新しい気持ちで好きになっていくシーンの連続がコミカルでかつドキドキさせてもらい、とっても温かい気持ちになります。そしてすったもんだの末、カケルは荒唐無稽のカンナの話を信じて全てを受け入れる。15年間の幸せな結婚生活と引き換えに最後の運命までも、。後半はずっと目に涙を溜めたままスクリーンに釘付けでした。
松たか子の15年前のお姿がラブジェネレーションの頃に戻ってるのは過去画像を使ったCGだそうで、今もお綺麗ですが、とても可愛かったです。
あとキーアイテムはカンナが履く夫の靴下とお取り寄せ餃子か、。うちの妻は流石に私の靴下は履かないが私があまり着なくなったTシャツやトレーナーは平気で着てる。靴下共用できる夫婦はもっと素敵です。餃子の方は、今度こそ上手く焼けますように、。
今のところ、私の邦画No.1です。
勿体ない
「グランメゾン・パリ」が思いの外良かったので、同じ監督ということで鑑賞。結論は、勿体ないな、の一言です。
ストーリーやテーマは良いと思いました。「アバウト・タイム」を彷彿とさせるコメディタッチも悪くないですし、しみじみとした結末も凄く良いと思います。
ただ、では「アバウト・タイム」ほどの感動があるかと言えば、遠く及ばないと言わざるを得ません。やはりこの監督、まだ映画に必要なディティールとスケールを掴みきれていないのでは?と思いました。回想シーンの入れ方一つ取り上げても妙に説明的で(そもそも回想シーン必要ですか?)目が肥えた観客なら、それだけでしらけてしまう人も居ると思います。演出が悪い意味で日本のテレビドラマ的で、この物語の最大の肝である登場人物の心情変化の描写がぎこちなく、何故主人公が夫の死を回避しようと決心したのか?若き日の夫が何故未来からきた主人公に惹かれたのか?といった描写が非常に強引に感じました。尺の長い「ちょっと良い日本のテレビドラマ」以上では無かった、というのが正直な感想です。
これは「グランメゾン・パリ」でも感じたことですが、監督は日本市場の先をまだ意識できていないのではないでしょうか?普遍的な、言い換えれば世界で勝負できるテーマを扱っていながら、小さなスケールに留まっているのが勿体無いとしか言いようがありません。ただ、色々とつべこべ言いつつも、良い作品であることは事実です。だからこそ、この監督には、この程度で満足して欲しくないのです。将来性に期待しつつ、今回はあえて厳しめな評価をさせていただきます。
タイムスリップで未来を変える系はどうしても矛盾が生じたり、「こう...
タイムスリップで未来を変える系はどうしても矛盾が生じたり、「こうやった方が早いでしょ、こうすれば避けられるでしょ」みたいな「自分だったら」的戦略を浮かべてしまいますが、まあ、そういうのは置いといて、しみじみと美しい物語でした。
私は妻と不仲ではありませんが(たぶん)、この映画を観て、明日、死ぬ可能性はゼロではないし、もう少しカミさんと楽しい日々を送らないとな。と、少なくとも今日は思わされました(笑)。これを観たダンナ衆は同じ思いかと。切ない映画ですが、市井の夫婦を幸せにもできる映画です。
一方、この物語の逆パターン、「知り合う前の若い頃の奥さんと出会う」だと、「キモっ!」と言われ逃げられるか、警察呼ばれ、美しい物語にはならないのでしょうね(泣)
話がそれましたが、松 たか子さんと松村 北斗さんのキャスティングは良かったです。松さんはこれまでも多くの映画、ドラマで活躍していますが、今回のコミカルで、行動的で、でも、人生の経験知もある中年女性役を素敵に演じており、松村さん演ずる、その優しそうな容姿と口調がドハマリな硯 駈が放つ「(今の)貴方が好き」的セリフ同様、私自身も若い頃より「今の」松 たか子さんに更なる魅力を再認識&発見した次第。
内容的にご夫婦やカップルで行くのもアリですが、あえて別々に観に行き、その後、感想を言葉ではなく、態度で伝え合うのも宜しいかと。良い映画でした。
坂元裕二版『素晴らしき哉、人生』
「戦争」「差別」と同じぐらい「いちゃつくカップル」が嫌いな人間なもので、映画の中で男女のいちゃつくシーンが出てきたら今まで目からビームを出してスクリーンを焼き尽くしてきたわけですが、そんな俺様を「仲睦まじい夫婦」のシーンで涙させるなんて、この映画、やるじゃないか。
本作、良いシーンは後半に集中しているため、前半は楽しく観れつつもアラが気になった。
「夫の死後、15年前にタイムトラベルし、出会う前の夫と接触して夫の嗜好が変化するような行動を取り、現在に戻って夫が生きている世界になっているか確認、それを何度も試行」という設定は面白い。
しかし、「タイムトラベルの理屈が謎」「夫の死亡する日の行動が詳しく描かれないので、夫がコロッケを買わなくなると、それで何故悲劇が回避できると考えたのかがいまいちよく分からい」「写真を撮る子供二人がご都合主義すぎる」など、引っかかるところは満載。
タイムトラベルで好きな人の若かりし頃に会いにいく話はありがちだと思うが、不仲で顔も見たくない夫の若い頃に出会うというのは新鮮。
妻の方は+15歳の状態で若い頃の夫と出会うわけだが、それでも夫の方は妻に惚れてしまうというのは面白い発想。
逆に、妻の方から積極的にアプローチを仕掛けると、若き日の夫から相手にされなくなるというのもリアルに感じた。
前半、凄いと思った場面は、妻・カンナと夫・駈が結婚してから離婚するまでをダイジェストで描いた数分間。
まるで2021年公開『花束みたいな恋をした』の短編版。
仕事のせいでパートナーを気遣う余裕が無くなっていくところがそっくり。
「家庭内別居」という言葉を聞いたことはあったが、映像化されたものを観たのは初めてで、なかなかの衝撃。
さすが坂元裕二脚本というべき戦慄の場面だった。
前半にこの場面があるおかげで、後半出てくる「夫婦が同じテーブルで食事する」というシーンが、平凡な光景なはずなのに、それがとても尊いもののように感じられてしまい、自分でも思いがけないほど感極まってしまった。
「ありふれたもの」を「かけがいのないもの」に感じさせるこの作りは、個人的生涯ベスト映画の一つ『素晴らしき哉、人生』を思い起こさせるものがあった。
この映画の中だと駈は困った人がいたら助けずにはいられない利他的な人間として描かれるが、そんな彼が結婚後、妻に対して冷たい態度を取るようになるのが、本作で一番引っかかったところ。
でも逆に言えば、そんな彼でも酷い人間になってしまうほど、夫婦関係というのは難しいものなのかもしれないとも思った。
後半、駈が付箋を拾った後の、カンナと駈の会話が凄かった。
この映画の中でしかあり得ない複雑な感情のやり取りをしていて、「こんな会話、坂元裕二にしか書けないのでは?」と思わせる凄みがあった。
もしかしたらこの映画の結末は、カンナにとってはより残酷なものになったのかもしれない。
でも、それでも個人的には駈の選択を支持したい。
駈が「それも悪くない」と言った時、自分が若かった頃はその考えが理解できなかったと思うが、今の自分ならその気持ちがわかる気がしたので。
カンナが何度挑戦しても結局悲劇は繰り返され、悲劇を回避することの困難さが描かれていたが、それに比べれば好きな人に思いやりを持って接し続けるなんて簡単なことでしょ?というメッセージをこの映画から感じた。
安定の坂本印
人間は愛で出来ている⁈
松村北斗が事故に巻き込まれてしまう(赤ん坊を電車から守る)というのは、私から見たら人間愛だと思えました。そして松たか子という家族のために、もし赤ん坊を助けなかったらそれはエゴかもしれない。こんなことを考えさせられるかなり深刻な映画のようでありながら、ストーリー展開は極めてコメディタッチで笑う場面も多かったです。松のエゴとしては、松村をなんとかして事故に遭わないように何度もタイムスリップするのですが、最終的には叶わないのです泣。それがとても辛くてモヤモヤしました。やがて松が20代の松村に全部種明かしをしてしまうのですが、その話を聞いた松村の出した答えに、青天の霹靂のような感動覚えました。15年後にその事故に巻き込まれることをあえて選んだのです。そのことによって、彼の生き方は鮮烈なほど丁寧で松を心から愛し続けるのです(タイムスリップする前には実際には仲が悪くて離婚するくらいだったのに)。素晴らしい15年に大拍手!!よく言われるのは、結婚とともに壮絶な修行?の人生が始まるということを、この映画では次のように触れています。恋愛は相手の好きを探す時代、結婚は相手の嫌いなところを探す時代であり、何もしなければ二人は無の関係になるという説がめちゃくちゃ腑に落ちました笑。この無の関係を松村は宝の時間に変えたのです(人間の解釈次第でいつでも幸せになれるという証明でしょう)。また、最後の手紙の夫婦のあるあるには大号泣必須でした。いずれにしてもツッコミ部分が色々あれど、120点をつけたいほど感銘した作品です。人間は愛でできているのですね。感謝!
追記 松さんの若い頃の演技、とても綺麗で感激です。こんなに可愛かった?のかと感嘆しきり!
秀逸な脚本、時間のミルフィーユ
また観たい
ベタなタイムトラベルものも、この脚本家、監督だと…
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