「人生なんて チュン」ファーストキス 1ST KISS 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
人生なんて チュン
強引すぎるというか、子供だまし的なタイムトラベルだし
いったい何回奇跡を起こせるの?
トラベル毎に写真を撮る2人の兄弟の存在は何?
次第に辟易し始めて、あ~つまんないかもと、途中までは思ってたけれど
トラベルした先での出来事がキュートで面白く、次第にのめり込んでいった
「からかわないで下さい これ以上、僕をドキドキさせないで下さい」
これを聞くために3回?トラベルしたなんて
ラストはスマホで録音までしてたよね
あの場面を見ながら、クスッと笑ってしまう自分がいた
そう言えば、携帯が大事なモチーフだよね
手紙の場面で出てきた数種類のスマホは、時の流れを感じたし
トラベルがバレるきっかけの1つにもなったし
色々と女心?等をレクチャーしてたのが功を奏して
離婚に続く道をふせいだのかなって一瞬思ったけれど
いやいや、タイムトラベルで起こった内容や言葉等の記憶は
駈には残っていないのだから、それは無理
駈が覚えているのは、最後のトラベルだけだよね
そこで見たあの写真の数々に、離婚後も実はカンナは自分を愛してくれていたと
真実の愛を確信したから
そうならないように、今度は駈が頑張ったんだね、きっと
最後の朝、出かける玄関で、ぎゅうっとカンナを抱きしめて
『ラストキス』をして欲しかった気もするのは、素人の自分だけ?
あの手紙はヤバい 涙が止めどなく溢れてしまう
そして、まさか餃子なんかでグッとくるなんて思いもしなかった
ところで、自分の未来に何が起こるかを知っていたんだから、
線路に落ちる赤ちゃんを、事前に助ければ
あの赤ちゃんも、駈も生きられて、カンナとも長く暮らせたのに・・・
まぁそこは、恋愛映画で泣かせるシナリオだから仕方ないのか
あるいは、何度も起こすトラベルの繰り返しの中に伏線が張られていて
『死』だけは変えられないという設定なのかも
♬人生は紙飛行機~ (略) その距離を競うよりどう飛んだか どこを飛んだのか それが一番大切なんだ♬
ってことかな
「生きるとか死ぬより大切なことがある。やり直したいと思うとしたら、
それは、君と過ごした15年間をやり直したい。死んでもいいから」
強烈な恋愛結婚をした人が、無念の離婚に至った時は、
表面上はどうであれ、実は、深層心理では駈と同じ気持ちなんだろうなぁ
とても小さな日常の歯車のかけ違いが重なって、不幸へと落ちていく
素直になりさえすれば、出会った当時の記憶を取り戻しさえすれば
落ちていかなくてすむ
だって、いくつもの奇跡が積み重なって、偶然出会い、
心を通わせて一緒になったんだからさ
15年前の夫に恋をしたカンナと 45才のカンナに恋をした駈
不思議な愛の物語です また観たいな
余計な気づきだけど
駈の遺影が、別人のようでイケメンじゃないのはしっくりこない
29才の松たか子への変身ぶりは、もの凄くて、こっちはしっくりきた
