「見応えのある、ほぼ2人芝居」ファーストキス 1ST KISS may 929さんの映画レビュー(感想・評価)
見応えのある、ほぼ2人芝居
あらすじを読んだ感じ、浮世離れしたラブストーリーを思い浮かべたが、ただのファンタジー系タイムリープものに終わらなかったのは、やはり松たか子の演技力と、そしてそれに劣らぬ松村北斗の受けの芝居のうまさ。
冷め切った夫婦関係が続き離婚届を出す予定だった日に事故で逝ってしまった夫、駈。ふとしたことから15年前にタイムスリップし、出会う前の駈に再会するカンナ。駈が15年後に死なないよう考えを巡らせ何度も彼に会いに行き運命を変えようとするが、結局彼を失う未来は変えられないままラストチャンスを迎える。
ここまで何度か悶えるようなキュンキュンシーンもあるが、こっからラストまでの展開は落涙必至。
タイトルのファーストキスの意味と駈がそこから育む愛、カンナへの手紙。3年前に注文していた餃子。
実質ほぼ2人芝居。同じ場所で異なるシチュエーションのテンポのいい掛け合いは、実年齢差はあれどこの2人が恋に落ちることになんの疑問も抱かせないような説得力があり、物語に没入できた。
このところ、見たいと思う映画に出演している松村北斗。色眼鏡なしにこの人が出てるから見たいと思わせてくれるような実力をつけたように思う。
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