嗤う蟲のレビュー・感想・評価
全105件中、21~40件目を表示
野菜系!ド田舎サスペンス「ありがっさま!?」
2025年映画館鑑賞12作品目
2月2日(日)イオンシネマ石巻
ACチケット1400円
監督と脚本は『愛なのに』『女子高生に殺されたい』『ビリーバーズ』の城定秀夫
脚本は他に『先生を流産させる会』『許された子どもたち』『毒娘』の内藤瑛亮
粗筋
田舎暮らしをするため飼犬と一緒に東京から麻宮村に引っ越してきた内縁の夫婦
しかし麻宮村はその名の通り村ぐるみで大麻を栽培していた
祭りに乗じて脱出する杏奈とその家族
話として面白い
良質なサスペンス
だが所詮作り話に過ぎない
南米じゃあるまいし村ぐるみで違法薬物を栽培し反社に売るとか日本じゃありえない
この作品に乗じて田舎批判や田舎暮らしなんかやめとけと主張するレビュアーははっきりいってバカだ
しかも子供じゃなくおそらくいい年した大人だ
地域対立とか世代対立とか年がら年中無駄な議論ばかりしているネット民
軽蔑するし敵視する
夫が剛に拳銃で殺されそうになっているのに家に入れない妻が地味に笑える
村人が麻薬中毒でハイになっているなか数台のパトカーが麻宮村に向かうラストが好き
エンドロールのあとにも続き
村は廃村になり村への道は廃道になるがこれも好き
リアルでもお隣が松浦祐也って嫌だな
髭面のせいかなんか汚い
あと大麻はだいたいがダウナー系でありアップ系ではないのでああいう症状は出ないと思うが
ただ一部の大麻はアップ系ともきく
詳しくないのでよくわからない
配役
田舎暮らしに憧れるイラストレーターの長浜杏奈に深川麻衣
脱サラし田舎で農業を始める杏奈の夫の上杉輝道に若葉竜也
杏奈と輝道の間に生まれたばかりの息子のアツオに森悠心
杏奈の飼犬のレオンに葉菜
杏奈の隣人の三橋剛に松浦祐也
病気がちな剛の妻の三橋椿に片岡礼子
子供が重い病気のため妻子は東京で暮らしている村の駐在の古谷に中山功太
麻宮村の自治会長の田久保千豊に田口トモロヲ
千豊の妻の田久保よしこに杉田かおる
田久保と仲の良い村人に門田京三
田久保と仲の良い村人に内藤トモヤ
田久保と仲の良い村人に比佐仁
田久保と仲の良い村人に細井学
村人に小林千秋
村人に中野麻衣
村の小売店の店主に山野海
編集者に永田彬
村に買い付けに来る組員っぽい男に尚玄
物足りない
過疎化した村での閉塞感満載のスリラー
移住したカップルが追い詰められていく様はお見事で息を飲んで楽しませていただきました、が、残念ながら詰めが甘くて物足りなかった
最初に犬が登場した時に想いましたよ
うゎー多分殺されちゃうなって
殺さないで!と思ったけどさ、農薬飲んで無事だったから安堵するけど、やっぱり映画的には恐怖の盛り上がりに欠けるよね
隣の奥さんの首吊りの映像も凄く良いのに、それを見た妻のリアクションが無いのはなぜ?
発狂スイッチをオンする満点の場面なのにもったいない
ネットやSNSを駆使してる現代人なのに、そこを駆使して犯罪を暴くドキドキ感もない
花火に大麻仕込んで村人が狂喜乱舞の嗤う蟲
その後で神社が燃えてるの?レベル
ここはドカーーーーンと花火の火薬が大爆発して欲しかった
復讐の蔵の大爆発を期待して観てたのは私だけじゃないはず
せめて手筒花火を大砲代わりに打ち込むとかさ
なんだかあっけないエンディングだったのが残念
エンドロール後の映像も、最後のサプライズを期待しちゃう所、さびれた村と虫だけならエンドロール後じゃなくて良くないですか?
なんてツッコミ所が色々あるけど総じて平均的で面白かったです
しかし過疎化した村の話だけど、いかんせん方言が地元愛知県の三河すぎるせいで、どうにもリアリティが不足してしまう
人口が少ない村で1000人切った!
などと言うレベルなので50人、100人規模の映画のよう村はあるのか、そこが一番気になってしまったポイントです
日本にもこんな村があった・・・のかもしれない。
最近、田舎を求めて移住する人も増えているようです。確かに自然の中で自給自足って生活に憧れるのもわかりますが、一軒家じゃないですから。村の人達との生活って、かなり重要でしょうね。
狭い村の中では全てが筒抜けになる。個人情報なんて言ってられないだろうけど、村の中だけだから、そんなに影響もないのか?
狭い村だから恐いのが村八分。
ちょっとのことで村人の怒りを買い、疎外される。狭い村だから余計に味方になるものもなく、孤立する恐怖に押し潰される。
【ネタバレ】
山奥で大麻を作って、生計を立てる村なんて、ありそうで怖い。そこには実力者がいて、全てを牛耳っている。
この実力者を田口トモロヲさんが魅せてくれました。ホンっと人間って怖い。
そして、他の村人達もまた怖い。悪いことだと納得しているだろうに、長いものには巻かれろ的な。八分になるのが怖いってのもあるかもしれないけど。
人間の恐ろしさを痛感する話ですね。
正義感の強い奥さんが全てを暴露するわけですが、ここにも鬼気迫る怖さが宿ります。
オマケ映像では、立ち入り禁止となって廃村になった映像が映った。
なんとも言えないオドロオドロしさに震える一本でした。
嗤う蟲とは、嘲笑する虫さん達、みたいな意味で映画のストーリーとマッチしてない気がします
嗤う蟲を観てきました。
田舎暮らしに憧れる夫婦が10年前に災害にあった寒村に移住する。
そこには住人が畏怖する自治会長がいるが、それは自治会長が災害から復興するために始めた大麻栽培をする違法組織を牛耳っているからだ。
夫婦の間に生まれた一粒種は村の子供だとして、村民全員が寵愛するが、夫婦にすれば人質と同じなので、二人は村の神事である火祭りの日に犯罪組織(村)から逃走する。
嗤うとは「フンッ!」ち云う嘲笑すると言う感じでさが、蟲は虫ではなく小動物から昆虫などの総称で「嗤う蟲」とはどう理解してよいか、映画の内容からはイメージできません。
まぁ、気になる題名なので私のような者が映画を観るのかも。
俳優人もみんな個性的でした。
肩透かし
2025年劇場鑑賞38本目。
エンドロール後映像有り。
予告で「ありがっさま」を連発する不気味な村の話で、正直サンセット・サンライズと同時期だったのでサンセット・サンライズの方がこっちだったっけと向こう観るまで思ってたくらいで。
とにかく子供が産まれる事に異常に村でこだわっていて、引っ越し祝いに妊娠検査薬くれるくらいきっしょく悪い村なのですが、じゃなんで子供をこんなに村で産まれるのをありがたがっているか、というのが普通最大の謎になるはずなのに、途中で明かされる建前みたいな理由が結局真相だったという適当さで、得体のしれない自治会長もだんだん底の浅さが見えてくると映画としては破綻しちゃいましたね。事態の解決方法として村から出られなくてもネット駆使すればどうとでもなるだろうと思いました。昭和とかの時代にしておけばよかったのにね。
典型的な「田舎ホラー」の体裁を取りつつ、やっぱり城定監督らしさに満ちている一作
理想の田舎暮らしを夢見てる夫妻が移住先で因習や人間関係に絡めとられていく……、という舞台設定は典型的な田舎ホラーを踏襲したもので、全体的な流れも定石を外していません。
しかし徐々に主人公を取り巻く人間関係が変容しつつ、共同体に巣くう「秘密」に取り込まれていく様は、城定監督の語り口そのもの。
超常的な要素は皆無で、あくまでも「そこにありそうなもの(こと)」の積み重ねで主人公二人が追い詰められていく過程は、現実感が強いからこそ一層の恐ろしさがあります。
裏返して言えば、奇想天外な展開やびっくりするような怖がらせ演出、つまりジャンプスケアな要素は極力排除しているので、アトラクションムービーとして楽しむことを期待するとちょっと意外かも。
クライマックスにも一種の爽快感があるんだけど、すっきりした気分で劇場を後にできるかというとそれもちょっと微妙なので、その点だけ留意しておくと良いかも。
とはいえ比較的コンパクトな時間に収まっている良質なドラマを見たい、という要望は十分かなえてくれる作品です。
本作の主人公二人(深川麻衣、若葉竜也)は人当たりが良く、辛抱強いところがあり、むしろそれが彼らの状況を悪化させてしまいます。同じような設定の『理想郷』(2023)という作品は、主人公たちが一層戦闘的だったりするんで、主人公の性格が真逆だったら…、という観点でこちらの映画も楽しめるかも!
もう少し
えー!想像以上に面白いストーリーなんですけど! スクリーンいっぱい...
ラリ村
日本全国にある消滅可能性自治体がもしかしたらこうなるかも知れないリアルな怖さがある作品
スローライフに憧れて田舎に移住して
住人とトラブルになったって動画だったり
キャンプしたくて山買ったら
や○ざが出てきて実はヤバい土地だった動画とかに近い。
山奥の限界集落はいつこうなってもおかしくないし
都会暮らしの人が脱サラで農業だったり
スローライフに憧れて移住すると現実は怖いこともあるよ!的な啓蒙も。
田舎の有力者の盲目的な権力は、
都市暮らしの人には理解できないので、
田舎暮らしの現実動画とか見て学習すると、
より現実味があって面白いと思う。
一本しかない橋とか
火筒花火とか伏線が多すぎて
ミステリー好きには少し物足りないかも知れない
演者で印象的なのは
若葉竜也さんのジョイント巻く姿が様になりすぎ
深川麻衣さんはシリアスがちょっと和らぐ独特な空気感で、なんか怖いシーンでも怖くないから不思議
田口トモロヲさんの「普通が1番怖い」演技は流石としか言えない
オカルトの話かと思ったらカルトの話だった
予告を見てもっと超自然的なものが出てくる作品だと思っていたのですが、基本的には実在社会とは地続きの常識が通用する世界を舞台とする作品でした。もっともその舞台に住む人たちはカルト集団なので……。
深川麻衣さん、若葉竜也さんは期待以上のパフォーマンスを見せていただけましたし、田口トモロヲさんや杉田かおるさんも味わい深いおかしい人を演じ切られていました。
基本的には満足だったのですが、キャストや予告含めて、かなり期待を高めて観に行った作品だったため、それにはおよばず星4つに少し届かなかったかな、という印象です。
“もっと閉塞感を!不条理を!…”な映画
村の奇妙な空気感とその掟の根源は、実は大麻造りだったと…
個人的にはもっとホラー要素の強いものを勝手に期待していたので、“理屈”で理解出来てしまうオチにちょっと残念感がありました。
常人にはちょっと理解し難いものがあったり、結局不可解さが最後まで残ったりするから、こうした“村もの”は面白いのではないかと改めて思いました。
個人的なハイライトは、銃で襲われた時、杉田かおる演じる奥さんに旦那の田口トモロヲが外に締め出されてしまう場面でした。この作品で1番笑えましたね。
田舎移住のジワジワ系サスペンス
洗脳と‼️❓恩讐の彼方へ‼️❓
フィクションでもありノンフィクションでもあり。安易に田舎暮らしを考える人への警鐘。
「~ら」「~だら」の方言は自分の田舎と一緒だし(富士山の周辺ですね)、色々身につまされる作品でした。
行事とか寄り合いとか村の付き合いが第一で、さもないと村八分にされるというのはまんざらノンフィクションです。
子どもの誕生を皆で祝うのも、現実に私のところでも初節句や七五三を集まって祝うという習慣がありますが、あれは今作で描かれているような「村の跡取り」を歓迎して祝う習わしと同じだったのかなと考えてしまいました。
大麻のくだりはフィクションだとしても、都会の人には理解できないであろう「変なところ」は実際にあります。
作品として面白かったです。
さすがは城定監督、印象に残る作品でした。
「ホラーが一番好き」
全105件中、21~40件目を表示