ココでのはなしのレビュー・感想・評価
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どこまで掘り下げるか
東京の或るゲストハウスに、様々な思いを抱えて集まった人々を描くオムニバス的物語です。
最後には、「そんなに焦らずに」「ゆっくり歩きましょう」と優しく穏やかにまとめられるのですが、登場人物個々人の閉塞感をもっと掘り下げてからでなければ、それらのメッセージは生温い「癒し」にしかならないのではないでしょうか。いや、そんなひねくれた指摘こそがギスギスした世の中を生み出しているのかな。
COCOでの話!
ココでの話はCOCOでの話しだったんですねー。主役の山本奈衣瑠さん初々しくて、他の作品も気になるなあー。スゴイねー冬物語、夜のマニマニ、3本公開中スゴイねー。吉行和子さんイイ味付けですねー。
黒子が印象的な
女優さん、台詞が自然でイイです、黒子の大先輩尾野真千子さん目指して頑張って下さい。
第三者から見るとどうって・・でも本人にとっては切実って話なんですかね。映画としては目新しい部分はあまり感じられませんでしたが、田舎の嫌な所の描写は仲々でした。
ユルい。ゆるゆる。
でもソレが良かった。特に今は。
お仕事パッツパツでなんか余裕のない自分がいたときに出会った作品。
映画ってそのときに観るべき映画に出会えるようになってる気がする。
予告では吉行和子さんの映画かな?と思ってたけど全然違ってたww
DitOで魅了された結城貴史さんはDitOの時のボディではなくなってた😅ま、しかたないか💦
愛らしい映画。それだけに登場人物たちの背景が気になる。
まあ、人は、自分を受け入れてくれる心優しい人たちとともに暮らせる場所を常に求めがちで。それが下宿だったり、アパートだったり、シェアハウスだったり設定は異なるが、似た題材の作品はたくさんある。
「ココでのはなし」に少し違った点があるとすれば、場所そのものや場所のオーナーに神通力があるわけではなく、人生に少し疲れてしまったり先が見えなくなってしまった者たちが身を寄せあい、前に進む力を自発的に取り戻していくところにある。つまりエンパワーというよりも休息をもたらす効果がCOCOにはあるということなのだろう。
だからCOCOでの生活感は規律的ではなく全体に緩く、それが愛らしい。お客さんは保とシャンルーのケースが描かれるが、どちらもギリギリまで追い込まれているという感じではない。(シャンルーの場合は外国人差別が背景にあるのでそんなに簡単な問題でもないような気もするが)
ただ従業員である詩子のケースは、彼女を地元から遠ざけた田舎の閉塞感が背景にありこれだけはかなりえげつない。道に迷った人を家に泊めたら近所が怒鳴り込んでくるなんてどんなクソ田舎かよ。思うに詩子のファションを含めた存在感が田舎では浮いていたっていうことなんでしょうね。
そう、詩子のエスニック調の衣装がとてもおしゃれです。演じる山本奈衣瑠さんによく似合う。ここも見どころの一つです。
おにぎり食べたくなる
シネスイッチ銀座で、予告編の時からおかしいなと思っていたけど、本編始まって数分ほぼ聞こえない。
どなたかが言いに行ってくれて最初からやり直し。
高校生の頃、映画の冒頭でフィルムが溶けたことがあったけど、なんだか久々の経験で少し懐かしい。
それぞれの境遇は穏やかではないものの、ココのアットホームさと、泉さんの雰囲気が全体をゆったりとした空気感にまとめている。演じる吉行和子さんの声や佇まいが映画にぴったり。ヘアピンも可愛らしい。
夜は他人なのに旧知の仲のような感じだったのが、朝になったら元通りの不思議な距離感がなんか好き。
主演の山本奈衣留さんは『SUPER HAPPY FOREVER』に続いて、ゆる〜い映画。
シャオさんを日本人の女優さんが演じるのは良いのだけど、カタコトとまでは言わないけど、言葉のチョイスやリアクションも日本人すぎた印象。
近年の外国人の就職問題を扱うのはいいのだけど、とってつけた感が少し残念なところ。
ラストは少し心配していたけれど、杞憂に終わって良かった。
みんな迷子
東京都内の下町に佇むゲストハウス「COCO」のオーナー他2名とゲストたちの揺らぐ心と交流の話。
元旅人のオーナー、住み込み従業員、オーナーの知人でずっと住んでる婆さんのいる「COCO」が舞台ではあるけれど、引越しの手伝いを頼まれてた青年、東京に部屋探しに来た中国人、そして住み込みの従業員のという3人の悩める若者の外での出来事を軸に、各話形式で悩める若者の機微をみせていく展開で、生臭さのない深夜食堂的な感じとでもいうところかな。
悪い人は出てこないしさらっとしたつくりだから、その分深みも足りないけれど、ほんのり温かみがあってなかなか面白かった。
善い人たちばかり
何だか···時間が空いたので、暇つぶしの映画を観てしまった感。
私は、映画をそういう風には絶対に観たくはないので、いつもちゃんと楽しみに着席する。この日もそうだったはずなのになぁ。
内容は、すごくよく理解出来る。
登場人物たちの気持ちについては、同じ体験をしたわけではないので、よく分かるとか同じ想いだとは言わない。
敢えて、想像は出来るし、想いを寄せることは出来ると言おう。
しかし、みんな善い人だな。ホンワカしてる。
結局、しがらみの無い、善い人が迎い入れてくれる場所で、素直な自分で過ごす時間を持てれば、人は少し前を向けるということかな。みんな少し元気になって良かったよ。
大体、根が意地悪なヤツは、ココには居られないだろう。この作品をひねくれた眼で観た人がいたなら、ちょっと寂しいね。
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