海の沈黙のレビュー・感想・評価
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美しいものの評価基準はお金や名誉か?
【美】を評価する基準はお金?名誉?
その様な問を投げかける作品でした。
いつの間にか、【美】は商業目的になったのか?【美】への追求は魂を削る作業。でもそこには素直さがあり、人を引きつける魅力を供えている。俗に言う【美】の評価基準というフィルターを外せばもしかすると子供の時、誰もが持っていた純粋な気持ちに戻れるような・・人って生きやすくなるのかもしれません。1人で観るか、知的なカップルで観るのをお勧めします。いい映画でした。
"美"とは…"愛"とは…
良い作品だと思う。でも観ていて、何かが足りないと感じた。
結局、主人公は母性或いは父親・母親を求めていたんだと感じた。漁村で生まれ育った主人公は、海を身近に感じ愛していた。その一方で両親を奪った海に執着している。迎え火は遭難した両親への助け火で、彼はその絵を描き上げることがら唯一の目標だった。入れ墨にしても、母の肌に描くことが、目的だったような気がする。
刺青には官能性・エロスが必要だ。だがこの作品にはそれがない。なぜ、主人公を体で温める際、全裸で陰毛を見せたって、何らおかしくない。監督の力量不足と考えた。でも、良い作品だ。私はてっきり、今東京都美術館で回顧展が開かれている田中一村がモデルと思っていたら、間違っていた。応仁の壺事件から倉本聰はヒントを得て、書いた作品だそうだ。加藤唐九郎がモデルか。
昭和的抑圧感が持ち味
夫と別れたくても別れてもらえない杏奈、札束を積まれ主人公との長年の関係を解消され自殺する牡丹、タトゥーを掘ってもらえなかったアザミ。
自分勝手な男に女が都合よく振り回されるところに昭和へのタイムスリップをリアルに感じ、重い気持ちで鑑賞した。
上映後の余韻に浸った後、令和の現実への開放感が心地良かった。
本木雅弘の狂気に満ちた演技が胸を打った。
「貧乏」という設定なのに大量の画材を買えた、筆遣い荒すぎて画材のロスが多すぎ(しまいには絵の具の入ったバケツぶちまける)る等という矛盾が所々あるが、そこは物語として受け止めた。
BGMは終始寄り添う感じで心地良い。
中盤のバラライカの音に心洗われた。今の時代にバラライカいいんだろうかという疑問は残るが、美しいものはただ美しかった。
俳優陣の迫真の演技と映像の素晴らしさで、昭和的な抑圧感を覚えながらのあっという間の2時間だった。
奥を想像で膨らませて観る
世に出ることのなかったすべての芸術家への鎮魂歌
倉本聰作。
モッくん、きょんきょん、中井貴一、仲村トオル、そして石坂浩二。みんな十代の頃からアイドル、スターだった人たちがメイン・キャスト。
おじさん世代にはよくても、いまや集客力のない、ある意味で攻めている大人の映画。
初日にもかかわらず貸し切り。
今作も予告の印象とは違って、始まりはミステリー。
贋作の謎。謎の作者。謎の男。謎の過去。
あ、みんな説明しちゃうんだ。
役所さんや菅田将暉みたいに出ずっぱりじゃない俳優さんがこういう役で出てくると重みがありますね。
モッくんもっと映画に出ればいいのに。
(剛くんは二十数年ぶりだったけどまるまるしてたな)
いくら若つくりをして若く見えても、石坂浩二がモッくん、仲村トオルと大学時代の友人というのは無理がある。
(でも若く見えましたね)
バーで途中に入ってくる女の子たちと最後に駆けつける漁師さんたちは、なんか出してあげなければいけない人たちだったんだろうか。
最後の絵が素晴らしかったです。世に出てほしい。
倉本聰の色
もうちょっと過去の話が見たかった
倉本聰が問う「美とは何か」
キョンキョンとモッくんの熟年の愛が一つのテーマなのかと思っていたら、それはエピソードで、映画の主題は「美とはなにか」でした。
本物と贋作の違いは何なのか、魅力があるなら無名でも作品は評価されるべきなのでは?
現代において、高値の付く名作は本当にその値段の価値があるのか?
テーマは昔から問われていたことで、それはたぶん永遠に問われ続けるのだと思う。
本木君の瘦身の気迫を感じる演技に引き込まれました。
日本海の荒波が、映像でも絵画でも心に打ちよせるようでした。
セリフの少ない中、人物の関係性が伝わってきて、最後はウルウルしました。
キョンキョンの最後のセリフが「なんでその言葉なのだろう?」と一瞬戸惑いましたが、一寸深読みして、納得してみたり。
倉本聰氏が意味のない言葉を書くとは思えないから。
ちょっと時代がかった感もあるけど、重厚感のある映画でした。
ドラマや前作映画とは一味違う倉本脚本だったかな~
貴方の目に人生で1番美しく写ったものは?
私には何も浮かばなかった。
この作品いい!!浪漫があった。映画に奥深さがあった。そしてキャストは同窓会。モッくん、清水美沙さん、村田さん、石坂浩二さん、田中健さん、佐野さん、久しぶり‼️そこに今もメジャーに出ているキョンキョン、中井貴一さん、仲村トオルさん。
中々モッくん出ないからあれ?って思っていたらやっと出ましたね。
キョンキョンとの82年組の再会シーン、なんかジーンときた。
キョンキョン、新千歳空港から小樽なら快速の方が早く着くよ!
岩内。母方の祖父母の家があった、私の安らぐ今でも年一回は墓参りに行く大好きな町。昔は活気があった田舎町だけど、今はシャッター街の生きてる人いる?って言いたくなる町になってしまったけど、岩内って地名が出て嬉しかった。(私は札幌出身です)
有名な作品の中に贋作って想像よリたくさんきっとあるんだろうな。
最後の完成した作品は、きっとあの後、世で一躍有名になり、田村を遥かに超え、伝説の人になっただろうな。(妄想の推測)
で、結局、石坂浩二さんは、モッくんに何の恨みを買ったのか?それがよく分かんなかった💦
惜しい!!
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