花まんまのレビュー・感想・評価
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アルバムはどうなった?
予告編だと有村架純演じる妹の二重人格ミステリー部分に焦点を当てていて、ミスリードというかそこに興味を惹こうという作戦だと思うのだが、そんなことは割とどーでも良くて純粋に父代わりとして頑張ったお兄ちゃん(鈴木亮平)と妹とのちょっとキュンとして泣かせる系のドラマである。我々の頃で言えば今井正監督で草刈正雄と秋吉久美子が演じた「あにいもうと」を想起させられる。舞台が大阪下町で主要なキャストが関西出身でオール阪神巨人もうまい役どころなのだけれど、京橋出身のファーストサマーウイカのこてこての漫才トークに対して同級生で幼なじみのはずの鈴木亮平の会話のテンポがどうしてもついてゆけず(西宮とミッド大阪ではやはり違和感が生じるのだ)そこがちょっと残念。前田哲は古き良き松竹系的人情喜劇の雰囲気を出せる希少な監督で好きである。オープニングから鈴木亮平が妹の婚約者について語る鉄工所の下りまできっちりしたカット割りとカメラワークで安心して見せてくれるし鈴木亮平も「孤狼の血LEVEL2」以降はもう普通の役はできないんじゃないかと心配したけれど「下剋上球児」で過去のある熱血監督が上手くはまってすんなり現生にカムバックできて嬉しい(真っ白から真っ黒まで演じられる役者はめったにいない)。かぐや姫ではないけれど苦労して「育てた」妹を送り出す結婚式でのスピーチは感動的で無いはずがなくそれをそのまんま聞かせてそのまんま泣かせようという身も蓋もない映画。大学でカラスを研究する新郎もうまくストーリーにからんで良かった。うちのご近所にもカラスと仲良しのオヤジがいてあながち無理な設定ではないなと感じた次第。
感情の置き場に困った…
心を軽くしてくれるコメディタッチの感動作
本作は、ファンタジー要素少々のコメディタッチヒューマンドラマ といったところでしょうか。
お腹にいる赤ちゃんと消え行く命がすれ違っただけで、記憶が乗り移るとは受け入れ難い設定。(前世の記憶がある、と言うのならまだしも)
それでもファンタジー過ぎず、コメディ感も強いので次第にスッと馴染んでしまう。
鈴木亮平さんの演じる俊樹が愛すべく熱血単純の昭和キャラで、少し大袈裟に言えば釣りバカのハマちゃんみたいな感じ。
そして芯が強くしっかりもので、大人びた妹の有森さんとの相性ぴったり。
すごくハマり役だった馬場園さん、ウイカさん。馴染み過ぎてて気づかないほどのオール阪神巨人。
繁田家の存在を強く印象付けた緑子さん、六角さん。
この配役が良くて、ユニークな世界観となったのでしょう。
極めつけはカラスとの鈴鹿さん。
後ろのおばさまが、カラスとの絡みで必ず我慢した笑い声を響かせるものだから、自分も会場全体もつられて笑ってしまって。
頑張って生きてきた辛さ、逞しさ、思いの深さに感動し、兄貴の結婚式スピーチで号泣と、まさに忙しく泣き笑いの2時間でした。
原作を読んだり下調べせずに鑑賞したのは、かえって、固定観念がなく良かったと思う。
ひとつ、最後まで気になり続けたのが設定年代。
子供時代が昭和30~40年代初っぽいですよね。
髪型やバッファローズのキャップや、宝の缶とか。
(貯金箱のお札は伊藤博文じゃなかった)
スマホが上の年代まで浸透している背景から、結婚式が2015年頃としても、30年前ってまだ昭和60年代なんですが…。
心が温まる「不思議な世界」。
映画のクライマックスであるフミ子の結婚式がとにかく感動的である。その要因としては、映画の冒頭から色々仕組まれてきた伏線が、ここですべて納得できる解決がされていると感じるからだろう。そして登場人物が、今まで抱えてきた心の苦しさから解放されて「心の浄化」や「救い」みたいなものが演出されているので、そのことに観客は満足を得るだろう。
話の構成で言えば、本来何の関係もなく交わる事のないはずの2つの家族を、不思議な縁で結んで心が洗われるドラマに仕立てた手際の見事さに感心する。生まれてきたばかりのフミ子に、死んでいく喜代美の心が乗り移るという一種のファンタジーである。この不思議な想像の世界が、単なるヒューマンコメディを超えた魅力になっている。フミ子は自分の心の中に生きている喜代美を大切にして、この現実を素直に受け入れて向き合っている。他人に心を乗っ取られたりしたら、普通なら拒絶したり迷惑がる所であるが、フミ子は違う。喜代美の父仁と手紙のやり取りを続け、自分の写真を送り成長の報告までしている。フミ子が父を知らないから喜代美の父を慕っていることになっているが、それでもこんな心根の優しい人はいない。兄俊樹は父から妹を託されて、自分が守らなければいけないとの責任感が強すぎて、とにかく妹のために頑張ってきた。「兄貴は損な役割だ」というのが何度も強調されている。そんな妹が、知らない女性のために知らない家族に心を寄せていると知って、裏切られた気になるのも理解はできる。一方の繁田家はフミ子が喜代美であることを素直に受け入れてフミ子の成長を見守っている。これも現実にはあり得ないことであるが、コメディ的でとても面白い。父仁は娘の幸せを見届けられなかったことが大きな心残りで、フミ子に叶わなかった自分の思いを託している。
俊樹が繁田家の人々を結婚式に連れてきたことは、今までの態度から考えると本当に大きな心の変化である。自分を犠牲にしてまで妹を守ってきたという苦しさから解放されて、フミ子の気持ちを受け入れ、全面的に結婚を祝うことができた。喜代美の父仁は、娘が果たせなかった結婚をフミ子が替わりに実現する場に立ち会えたことで、今までの苦しさから解放された。
登場人物がすべて心の優しい気持ちの良い人ばかりである。見終わって心が温まる。そして鈴木亮平、有村架純、酒匂芳の素晴らしい演技に感謝したい。
圧巻!!鈴木亮平
花まんま、意味がわかると納得〜👌
先日鑑賞〜‼️
泣き映画かな〜っと興味とファーストサマーウイカ様が出てるのに惹かれて鑑賞もあるかな(笑)。
とにもかくにも映画全体的に兄妹愛が凄いってそういう映画だからなんだけど、フミ子を思う兄の愛情全開で良かったです☺️。
俊樹がフミ子の結婚式前日に駒子の店に行って酔い潰れてしまうのだがその前に駒子に平手打ちくらって朝、店を出る前に残した手紙を読んで嬉しそうな駒子が可愛いくて、幼馴染だからこれ絶対俊樹の事好きやんって(笑)、本編とは違う2人に胸熱もなりながら、兄妹を見てました😆。
そんなシーンもあってか有村架純さんもウエディングドレス綺麗やったけど、ファッサマさんのがめちゃ可愛いかったです☺️(個人的にですが)。
後さりげな脇役にオール阪神・巨人さんも社長と駒子の父でいい役やって印象に残ってます。
泣ける事は私的には弱い部分はあったのですが、「花まんま」の意味やその時のお父さんの気持ちを考えたらウルウルてしました🥹。
不思議なお話です。カラスと人がしゃべります。そこちゃうねん!
鈴木亮平と有村架純という魅力的な俳優が兄妹役ということで鑑賞。
フミ子(有村架純)が結婚前に兄に秘密で訪れる家、そしてお父さん!?
どういうこと???
という謎が映画の柱になっております。
登場人物はみんな良い人で、父母を早くに亡くし、鈴木亮平演じる兄が親代わりに支えてきた有村架純演じる妹フミ子の結婚を前に、妹の秘密を知り過去の出来事がよみがえる…。
不思議なお話です。
ファンタジーですが現実に起これば気味が悪いし兄のとった行動はもっともだと思います。
兄が見た夢をきっかけに大団円に向かいますが、最後あの引き出物は繁田家にしか意味がわからないのでは?と思ってしまいました。
あの夢がなかったら観客も納得できませんよねえ?
でも、フミ子のある記憶が消えてしまい繁田仁が気の毒だなあと思ってたのであの引き出物は良かったです。
兄に惚れてるお好み焼き屋の娘(ファーストサマーウイカ)のビンタも良かったし、フミ子の結婚相手である動物学者中沢太郎(鈴鹿央士)もカラスとしゃべれて面白かったしコメディ要素もあって最後は泣ける良い映画でありました。
兄やんのスピーチに感涙
原作未読。鈴木亮平さんと有村架純さんが演じる兄妹が、すばらしかった。兄やんは、本当は妹と一緒にバージンロードを歩みたかったと思うけど、繁田の親父さん(酒向芳さん)に譲るのが良かった。(有村架純のウェディング姿綺麗です。)兄やんのスピーチには感涙。実際の披露宴であのスピーチの場面に居合わせたら、大泣き💦😭💦したと思う。脇をかためたオール阪神巨人さん、キムラ緑子さん、兄妹の母親役の安藤玉恵さんもすばらしい。以前は嫌な役が多かった酒向さんが、娘を亡くした父親役をうまく演じていました。お好み焼き屋「みよし」の駒子役のファーストサマーウイカさんは初めて知りましたが、兄妹を陰でしっかりサポートしていたと思います。こういうお好み焼き屋さんがあれば、常連になりそうです😅。
美しい映画であり、涙も出た…が
流れるようなストーリーでスッと心に入る感じは心地よく、ラストに向けては涙がこぼれ出た。
けど、いまいちスッキリしない…なんというか、美味しいんだけど肝心なとこを市販の調味料に頼っちゃったスープみたいな…
要はもうひと手間あってほしかったなぁ、と。
具体的には、話の軸であるフミ子と繁田家の関係をもう少し身近なこととして感じたかった。(憑依とか生まれ変わりとかだけで済ませず)
例えば、太郎がカラスと喋るくだり(あのシーン好きw)のような、あり得そうであり得ない科学以上超常現象以下のゾーンでまとめられていると、「いやいやそんなこと…あるかも…」てな気分に終始浸れて別方向でも楽しめた気がする。
まぁ原作があるので難しいだろうけど…
もう一点少しモヤっとしたのが、客観的に見て俊樹の言っていることはすべて『ド正論』なのにたくさん責められてしまうところ。
もうちょい俊樹派がいてほしかった。
良かったのは式閉会後にフミ子が繁田家の記憶を無くすシーン。きっと賛否あると思うけど個人的には『忘れたふり』だと解釈。
「これからはそれぞれの道を歩きましょうね」というフミ子なりの優しさであり、それがラストの『花まんま』に繋がっている、と。
ただ、そうなると太郎さんのこれからが大変だろうなぁ…それだけしたたかな人ということだから(笑)
冗談はさておき、とにかくラストはきれいに締まる見事な着地でした!
出演者の方々はさすがの安定感!
特にファーストサマーウイカさんの演技が良かった!
亮平さんの関西弁がちょっと怪しかったかなw
前述のような物足りなさはあれど、全体的にはよき1本だと思います。
人が人を思う気持ちって美しいものだなあとあらためて感じさせてもらいました!
結婚披露宴での挨拶がすべてかな
生まれ変わりではなく、神様の手違いで記憶(魂)の間借り、みたいな形なのは読めなかったけども、前世の記憶がある女性の結婚話。
そういうファンタジー要素は置いておき、重要なのはヒロインの兄が結婚披露宴で述べた、参列者への挨拶の内容であり、それがすべてかなと。
兄の妹離れと親離れ、そして兄自身の人間としての成長を感じさせるセリフ。
これって(シスコン気味で)妹のいる兄や、娘のいる父親に刺さるだろうなぁ、と。
あと、結婚適齢期の女性にも。
私はオッサンなせいか、過去の記憶のネタあたりもうちょっと工夫しようよ、とか思っちゃう派で、配信スルーでもよかったかなぁと思ってしまったひねくれ者でありました。
浪花節炸裂
素晴らしいストーリー、関西が舞台も良い!!
芝居で魅せる
「花まんま」というタイトルとか、兄妹の話だとか、最初は普段自分が観たいと思う映画ではないなと思っていたんですが、妙に評価が高かったのが気になって観ました。
で、その理由がわかりました。ほとんど予備知識なしで観ましたが、内容は荒唐無稽なファンタジーということが分かって、普通なら「ふーん」という感じになる類いの映画だったんですが、役者さんの芝居が上手いので引き込まれました。鈴木良平の最後のスピーチの芝居はすごいですね。様々な感情が入り乱れる状況で次から次へと色んなことを言いますが、すごく自然でした。もし実際に同じ状況の人がいたとしても、あんなに上手くしゃべれないだろうという気がしました。あれは台本通りなのでしょうか。
何故「花まんま」というタイトルなんだろうとも思っていたんですが、それがないとストーリーが成り立たないんだということもよくわかりました。観てよかったです。
好きな映画だけど結婚式はもうこりごり😎
魂のクロスロードとバージンロードが交差するナニワのハートフル·ファンタジー。
愛する娘とバージンロードを歩けなかった全てのお父さんに捧ぐ😎
私の好きなバイプレーヤーたちがゾンビのように私を襲う😱
酒向芳、安藤玉恵、板橋駿谷、キムラ緑子
安藤玉恵は都営荒川線の宮の前のミルフィーユとんかつ屋の娘なのに、旦那に先立たれた東大阪のシングルマザーになりきる🤩
鈴木亮平の父親役に板橋駿谷というのが目から鱗。
子役の女の子は本当の安藤玉恵と板橋駿谷の娘みたいでチャーミング。兄役の子役は目元が若い頃の西田敏行に似ていて、生まれ変わり?って思ってしまった。日本映画界を背負って立つ将来を応援したい。
酒向芳とキムラ緑子ねえさんは実際は3歳しか違わない。キムラ緑子ねえさんに惚れ惚れ。
前田哲という脚本家、映画監督はとても好きなんでございます。
コロナを経て、結婚式をやるカップルは減っていると思うんだけど、亮平君のスピーチはとても素晴らしい。育ての親の切ない気持ちも汲み上げている。酒向芳のお父さんは孫みたいなフミ子と文通して、喜代子との思い出をスルメをしゃぶるような気持ちで抱きしめたに違いない。
俊樹を支えるウィカ姐さんがとてもステキ。
金子製作所とウィカねえさんのお店は水曜が定休日で一緒だったような。水曜日には何してるのかなぁ?
だが·····もう二度と結婚式はしたくないと思う身としてはちょっと複雑。有村架純が演じるフミ子はとっても気が強い半面、おねだり上手。空気の読めないアスペのカラス学者さんはたぶんずっと苦労するけど、たぶん分からないから幸せ。京都大学の教授(六角精児)と親戚になって、一番得してたと思ってなんかモヤモヤする。六角精児の変わり様も見どころ。
ピンクのウサギのぬいぐるみ。あんなに人のいい射的や輪投げのテキヤは絶対いない💢
全337件中、41~60件目を表示
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