「面白いけれど期待したものと違う」トラップ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いけれど期待したものと違う
シャマラン監督の特徴としてはやはりどんでん返し。実際はちょっと驚きポイントがある程度でどんでん返しと言えるほどの作品は少ないのだが、それでも期待してしまうところがある。
そのせいか本作に対して純粋な気持ちで楽しむことができなかった。
監督の娘が演じた歌姫がすごく頑張ることに違和感を覚えたり、主人公がマジシャンの如くスルスルと難を逃れたりすることに、何かトリックがあるのではないかと考えながら観てしまったのだ。
この作品全体に漂う違和感が、何かあるぞと告げている気がしたのだ。
種明かしはないけれど、余りの都合良さに主人公の夢という可能性はあるかと思うが、シャマラン監督は観る人の想像に任せる的な作品作りをしない人だと思うのでおそらく違うだろう。
そうなるとただ単にプロットアーマーの強い、普通のサスペンスだったのだ(ちょっとした驚きポイントは有り)。
普通に面白いサスペンスで、もちろん何も悪いことはないけれど、変に疑いの目を向けながら観てしまったせいでイマイチ気持ちが乗らなかった。
あれ?もう終わり?なんか普通のサスペンスじゃね?。観終わった直後の気持ちはこうだ。
振り返ってみて面白かったと思ったので評価は良くするけれど、なんか期待したものと違ったな。
コメントする