トラップのレビュー・感想・評価
全197件中、1~20件目を表示
肩肘張らず楽しめるアトラクション的快作
世の中にはあらすじを読んで俄然興味が募る映画も多いが、これはオープニングのジョシュ・ハートネットの善良そうな父親像を微笑ましく眺めるところから見どころが始まっている気もするので、できれば「シャマラン作品」という情報だけキャッチして一か八かで劇場に足を運ぶのが良いのかも。音楽活動を続ける娘を歌姫役に据えるなど、シャマランの家族ぐるみの映画制作はなお一層、強固となっている感があるが、そこさえ許容すれば、本作は意外と楽しめる。ヒッチコック的な主題で遊びつつ、ライブ会場というある一定のルールに則った「限定領域」を存分に活かし、その個と状況との対峙においてミステリーを紡ぐシャマラン節は健在だ。主観を用いた語り口も相変わらずだが、通常なら「んなわけないだろ!」と突っ込みたくなる展開でも、ハートネットの存在感がハマっているので、それすらも楽しい。肩肘張らず、軽い気持ちで体感できるアトラクション的な快作。
たいどんでん返しまではいかない…
殺人犯が娘と一緒にライブに行き、警察などの包囲網を潜り抜けていくお話。
要所要所突っ込みたくなるところはあったが、そこは映画として置いておきます。
ただ、主演の方の演技?多分この人も小さい頃に母親から何か虐待的なものを受けて、二重人格チックになっていたのかなと…
だからといって許されるわけではないですが、やっぱり夫婦。奥さんはそれに気づいて、わざとレシートを破って置いておくと。
あんなに強いのに奥さんの尾行は気づかなかった?
そんなに簡単にリムジンのトッテトレル?
トイレの扉って破り開けれないの?あそこまで行ったらそうしても変わらなくない!?
観客男性3000人だけ?などほんと細かい話をしたらきりはないですが、演技や何回も展開があったりなど楽しめました。
ラストのショップ店員さんのエンドクレジットや、手錠を外して笑うところなど、終わり方も人によっては良し悪しがありそうですが、僕は好きでした!
娘を愛する殺人鬼の姿と、娘を盲愛するシャマラン監督の姿がオーバーラップする……(笑)。
調子にのって保存もかけずに書いていたら、突然どこのキーにも触ったつもりないのにメルセデス・ベンツの広告がやおら立ち上がって、二度と元の原稿画面に戻れず、書いていた原稿が全部パーになりました(泣)。なんだよ、このクソ仕様。
前から何度も何度もこの現象の被害にはあっていたので、気を付けてときどき保存はかけるようにしてたつもりだったんだが、久しぶりにしてやられた。
ぜ、ぜ、絶対にメルセデス・ベンツだけは買わねーんだからな!!!
お、お、覚えとけよ(そもそも免許をもってないんですがww)
― ― ―
まあ、映画はふつうに面白かったけどね。
でもなんか、すごくないすか?
実の娘を映画デビューさせて、
それがアリアナ・グランデみたいな、
世界的な歌姫の役とか(笑)。
やるかな、ふつう、そんなこと?
『ノック 終末の訪問者』では、実の娘に第二班の監督をやらせて、
『ザ・ウォッチャーズ』では、その娘に初監督をやらせて(自分は製作)、
『トラップ』では、別の娘に音楽制作の全権と準主役をあてがう。
どんだけあんた娘、好きやねん!!(笑)
しかも、やり口が臆面もへったくれもない……。
なんていうか、いちばん怖いのは
殺人鬼が見せる実娘への慈愛以上に、
監督が見せる実娘へのなりふりかまわぬ愛だったりして(笑)。
― ― ―
ここ数作、シャマランは、何よりもまず「家族の絆」に重きを置いた映画を撮り続けている。
「家族を大事にする」ことを、無上の価値として描き上げた作品。
それをある種の口実にして、家族への身びいきを推し進めているとでもいうべきか?
彼は自分の娘たちを自作にスタッフや演者として引っ張り込み、全力でサポートし、親として最大限の「飛翔するためのチャンスメイク」をしてやっている。
なんら、悪びれる様子もなく、嬉々として、むしろ誇らしげにやっている。
単純にお金がないから家族でやっているとか、
こぢんまりつくってるから家内制手工業とか、
断じてそういう話ではない。
そんなにお金がないなら、こんなスタジアムを借り切ったコンサート・シーンとか、最初からできるわけないからだ(ただしパンフによれば、ステージはリアルで撮ったが、観客のほうは300人をCGで30000人に増やしているらしい)。
自分の家を抵当に入れて撮るくらい、創作上の自由度を優先している以上、もはやこれは「ファミリービジネス」であって、自分の好きなようにキャスティングして何が悪いんだ、くらいの割り切りをもってやっている感じがする。
まあアメリカの小説界では、クライブ・カッスラーが息子のダーク・カッスラーと共作して、ダーク・ピットもののシリーズを引き継がせているし、イギリスでもディック・フランシスが奥さんや子供と一緒に執筆して、死後は競馬シリーズを息子のフェリックス・フランシスに引き継がせている。
フランスの映画界では、クロード・ルルーシュという監督がいて、そこまで有名ではない女優の奥さん(新旧ふたり)と、自分の娘を自作に出しまくっている。
職権濫用ではない。これも立派な「家族愛」の発露である。
だから、そう異端視するような動きではないのかもしれない。
にしても、作品のテーマとしての家族愛と自分の家族愛を「セット売り」にして、娘たちを次々と全世界デビューさせるお父さんってのは、まさに「マイホームヒーロー」だよなあ、とは思う。
― ― ―
映画としては、きわめてシンプルだ。
「凶悪な連続殺人鬼が、家庭では良きパパで、掛け値なしに娘を愛している」
「スタジアムのコンサートに行くことがバレて、このままでは捕まってしまう」
以上の2点で、キャラクターとサスペンスのすべてが構築されている。
やってることは「ハンニバル・レクター」の逃走劇だけど、
表と裏の顔設定としては『トゥルーライズ』みたいな。
素材がシンプルなぶん、観ていてストレスが少ないし、
ピカレスクもの、ダークヒーローものとして、ふつうに楽しめる。
あの手この手でブッチャー(この殺人鬼の通称)が脱出に向けて知略を練るさまには、コンゲーム的な面白さがあるし、パパの顔と殺人鬼の顔を使い分けてバタバタ行ったり来たりするブラック・ユーモアには、「必殺」シリーズの中村主水やかんざし屋の秀みたいなところもあって、なんとなくなじみがある。
女子供には優しくておちゃらけてるけど、非情な凄腕の殺し屋としての一面を隠し持つって意味では、『シティーハンター』っぽい設定でもあるしね。
あと、全体として、アルフレッド・ヒッチコックへのオマージュが強い映画であることはたしかだ。
スタジアムを舞台に展開するサスペンス・スリラーとしては、なんといってもブライアン・デ・パルマの『スネーク・アイズ』(98)がまず想起されるが、あれもヒッチコック・フォロワーによる模倣作で、源流をたどっていくとヒッチコックの『知りすぎていた男』(56)におけるロイヤル・アルバート・ホールでの攻防に行きつく。
あの映画では、息子を見つけるために母親が「ケ・セラ・セラ」を歌ったが、
この映画では、父親が自分の脱出計画のために、あえて娘を舞台で踊らせる!
(そういや、危機的状況から脱出するために、あえて舞台に立ってステージで歌い踊る超有名な映画があったような……とひとしきり頭をひねったが、なんのことはない、『サウンド・オブ・ミュージック』でした(笑)。)
それに、終盤の展開とか、あえて詳細はいわないけど『断崖』(41)とやってることはあまり変わらなかったり。
― ― ―
総じて面白い映画だったし、作り手もB級エンタメを志向して気楽に作っている作品だし、細かいリアリティの欠如とか、警備やスタッフのお粗末さ加減をいちいち指摘しても感じが悪いだけなので、細部の揚げ足を取るのはやめておく。
ただ、自分の娘をドリーム・ガールに選ばせる展開だけは、ちょっとさすがにどうかと思ったなあ。あそこだけ、リアリティ・レヴェルが低すぎる。
3万人もスタジアムにいて、そのうち1万人はティーンがいて、スタッフだって何百人と稼働している状況下で、偶然近くにドリーム・ガールを指名する役の重役スタッフ(演ずるは出たがりシャマラン監督!)が通りかかって、その人物にブッチャーが接触して、娘の白血病(これも大嘘だろう)の話を相手に伝えた結果として、娘がドリーム・ガールに抜擢される確率って、いったいどれくらいあるんだろうか??
ここだけは、「なんかうまくいった」レヴェルの僥倖ではとてもなさすぎて、ちょっと引いちゃいました。
あと、父娘とステージの関連でいえば、この大規模捜査って、ブッチャーの隠れ家からチケットのレシートの残骸が見つかったことから始まってるんだよね。このチケットを買うときに、ブッチャーは間違いなく、「連番で2枚」チケットを買ってるはずなんだが、そこが捜査陣のあいだでちっとも強調されないのは、かなり違和感があった。それだけでだいぶ捜査対象が絞り込めるはずだと思うんだけど。切れ端だったからわからなかったってこと?
そもそも、「日時」と「場所」は特定できてるのに、「席」も「購入日時」も「金額(=枚数)」もわからない状態でレシートが見つかるのって、どういう状態なんだろう? チケットって偽名では買えないわけで、ちょっとの情報があれば買い手までたどれるはずなんだが。それなのに「日時」しかわからないって、かなり作為的というか、捜査側からするとむしろ「怪しい」証拠にも思えるよね……(笑)。
だいたい、このチケットのレシートが警察の手に渡る経緯が最後に明らかになるんだけど、この通報者って、他にいくらでも密告する手段があるわけ。
なんで、わざわざ3万人の観客を巻き込んで、警察も大量動員しないと検挙できないような「猛烈に回りに迷惑のかかる」さし方をとったのか、個人的にはよくわからない。
だって、これって、自分の●●まで、巻き込まれることが「最初から」わかってるんですよ? そんなこと、人の●としてふつうするかな?
俺はしないと思うなあ。
結局、監督が「スタジアムに閉じ込められる殺人鬼」って設定を作りたいからこうなってるんだけど、うまく「逆算」ができていない脚本ってことなんじゃないかと。
同じ理由で、最終盤でブッチャーが取ろうとするある行動も、個人的には大いに納得がいかない。
だってそんなことしたら、100%最愛の娘がめっちゃ悲しむじゃん。
そこまで娘が好きだっていうのなら、俺はそれだけは絶対やらないと思うけどね。
あとは、中盤以降の警察が本当に間抜けすぎるとか、そんなにふたりとも簡単に●●外せちゃっていいのかとか、運転手を放っておいたら指示とかなくても通報されるだろとか、総じて「出てから」の後半戦は、後ろに行くほどグダグダな感じになってる気がする。いつまで経っても蛇足みたいな付け加えが終わらないあたり、なんかアルジェントの中期作でも観てるみたい(笑)。
って、揚げ足を取らないって最初に言ったのに、嘘つきで文句が多くてすみません。
― ― ―
文句ついでに、あと一つだけ。
ジョシュ・ハートネットの百面相演技自体は素晴らしかったのだが、あまりに「ブッチャー」のキャラクターが単純化されすぎてるような気がするんだよね。
表の顔は、やさしい家庭人で良きお父さん。
裏の顔は、ジグソウみたいな凶悪な殺人鬼。
はい、お父さんの顔。
はい、殺人鬼の顔。
オン、オフ。
オン、オフ。
なんか、アメコミ映画の変身前/変身後なみに、薄っぺらい。
二つの人生を同時に生きるのって、結構ブッチャーにとっては大変だと思うんだよね。
そこを戯画的なくらいに単純化してしまっているので、殺人鬼としての深みがぜんぜん出てこない。これが、一人二役のコメディとかだったら、それで十分なんだろうけど。
せめて、善と悪のあいだのあわいの部分とか、二重生活の苦労とか、ダブルバインド状態とか、スパイス程度には利かせてあってもいいんじゃないのか?
殺人鬼の顔のまま、娘への愛をむき出しにするとか(ラスト近くでちょっとあるけど)。
お父さんの顔のまま、娘をいじめた同級生にぞっとするような仕返しするとか。
そんなシーンが欲しかったかも。
なんか、あまりにマシンみたいに善悪の両面を切り替えられると、キャラとしての人間味がどんどん希薄になって、ただでさえ全く応援できない「悪」の主人公に、どんどん寄り添えなくなっちゃうんだよね。記号的というか、ゲームキャラっぽいというか。
このへん、キャラクターの人間くさい複雑な内面に踏み込んでいくような、『動物界』の人物描写を観た直後にハシゴしたものだから、よけいにそう感じてしまったのかもしれない。
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とはいえ、先に書いたとおり、ジョシュ・ハートネットはさすがの演技で引き込まれた。
やっぱり、トップ張ってた人ってのは、何をやらせてもうまい。
マイケル・ケインとか、ニック・ノルティとか、玉木宏とか、岡田将生とか、二枚目もできるのに癖の強い悪役をやりたくてやりたくてしょうがない業の深い俳優さんっているけど、彼もそんな感じで、いい演技でした。
娘さん役のアリエル・ドノヒュー(ちょっとテイタム・オニール系の顔立ち)も上手。最近の子役は、『アビゲイル』にしても、『コット、はじまりの夏』にしても、みんな本当に上手な子が多い気がする。素人くささが全然ないっていうか、こなれてるっていうか。
あとは、ウザ絡みしてくるいじめっ子の母親役の人が助演賞っすかね(笑)。
いやあ、怖いわあ、あんなん。
あれに後ろから背中ツンツンされて、「今なんておっしゃいました??」とか言われたら、俺とかマジでちびっちゃいそう……。ドリームガールのくだりの観客席で見せる母子の小芝居は、本作のなかで一番面白いシーンだったかもしれない。
ちなみにレディー・レイヴンのスマホを使った一連の行動って、熊切和嘉監督、中島裕翔主演の『#マンホール』(23)とおんなじネタだったな。今後もあのネタはいろいろと重宝だからあちこちではやりそう。
ライリーの天国と地獄の1日
大好きな歌姫のコンサートに行けて、夢見る少女でステージまで上がれて、そして、リムジンで送ってくれるなんて、なんて、夢のようなの!というのも束の間、開始5分くらいから怪しさ満点のダディに突き落とされるトホホな1日でした。御愁傷様です。
ジョシュ・ハートネットがいいおっさんになっていて(あくまでも見た目)、中盤くらいからトム・クルーズに見えてきた。いよいよ本格的に眼科に行って老眼鏡を作ってもらわねば…
今どきのコンサートって渋谷の光景を携帯で撮影する外国人観光客みたいになっとる!肉眼で見なくても楽しいのかな、というのは余計なお世話。
こういうので良いんだよシャマラン
シャマラン作品はくじ引きのようなのです。当たりなのかハズレなのかどうしても劇場に足を運んで確かめたくなる、そうなったらもうシャマラン映画の虜なのです。奇想天外な方向に進みすぎて明らかに失敗していた前作と比べると今回は見事に大当たり!良い意味でくだらないのがシャマラン映画の良さだと思っていますが、ヴィジットを見た時のようなワクワクがあり大満足です。特に前半部のコンサート会場での場面は中々斬新でとても面白く鑑賞しました。歌姫がまさかの娘さんだとはびっくりしました、家族で作り上げた作品、素晴らしい。クーパーは新たなるシャマランユニバースのキャラクターとして今後も活躍してもらいたいものです。ところでジョシュハートネットを久しぶりに見ました、最後の最後までどこかで見たことがあるけど誰だったかなあと胸がつっかえてしまいました、歳をとってクリスヘムワーズそっくりになってしまいましたね...
なんというトラップ。
・話題となっているポリスが血眼で探している連続〇人のシリアルキラーが本作の主人公
なのだが、予告編の段階で既に実質のネタバレをしている状態。
何故ネタバレしたのか。それをわかったうえで観てほしいというおもいからなのだろうが、これなら作品内でわかるようなストーリーの方が良かったのではと鑑賞後におもった。
そしてこのシリアルキラーがなぜか「ブッチャー」と呼ばれている・・・あのブッチャー?何故?(世代ではないためよくわからなかった)
・主人公の娘が大ファンである女性アーティストのライブ会場の名前が「Tanaka Arena」。
Tanaka?どういうこと?何かの伏線?
そしてライブ開演前に階段前にいた二人組の女性アジア人。その内のフラついていた一人を主人公が騒ぎを起こすため故意に突き落とす。
主人公が監禁している男性がアジア人。しかもどういう理由で監禁していたのか語られないまま終わる。監督なのか脚本家かわからないけどアジア人が嫌いなの?不快とかではなく何となく違和感。
・ライブの合間にグッズを買いに行くことになり娘がTシャツが欲しいということで買おうとするも、隣にいた別の女性客が「私が先に並んでいたのに」と。
主人公は彼女に譲ってあげなさいということで譲ることに。対応していたふくよかな黒人男性の販売員がそれに感銘を受け「すぐに追加分が届くから後からまだ来てくよ」と。この販売員の人個人的に好き。仲良くなれるタイプ。
ちなみに潜入捜査官的な人なのかとおもったがただの販売員でスカシを食らう。
また、この販売員に主人公が「今日はなんでこんなに警察が多いんだい?」と尋ねたところ「絶対に俺が言ったってバラさないでくれよ」と「連続〇人のシリアルキラーがこのライブ会場の中にいて」などと説明。これも何かの伏線か・・・というのはただの思い過ごしだということも後に知る。
その後再びライブ途中?でTシャツを受け取りに行く主人公。先ほどの販売員が「届いてるから取りに行ってくるよ」と。主人公は「オレも一緒に行くよ」→「そうだな」そうだなじゃねぇよ!
そして関係者しか入れない倉庫の扉をカードを読み込ませて一緒に入る。この軽いノリは学生なの?いくら良い人だとおもっても入れちゃダメだろ!しっかりしろ!と。
中に入ると倉庫の高いところにTシャツの入った届いた箱が置かれている。何故そこに置いた?周りに置く場所いくらでもあったろ。そこに置場を指定したヤツ(置いたヤツ)は誰だ!交代しろ。
なかなか取れない箱。すぐ取れよそれくらい。その間に販売員の後ろポケットに入っていた関係者用のカードをスッと抜きとる主人公。販売員気づこうか?
・途中ライブ会場内のバーガーショップみたいなところでポテトを揚げている油の中に何かの薬品なのか瓶のまま複数本入れ爆発させわざと騒ぎを起こさせる主人公。
他にも店員いたり注文待ちのお客も沢山いTanaka、いたなか誰も投入するところ見てなかったの?平和ボケなの?
爆発する瞬間異変に気付く女性店員。その目の前で爆発し飛散した高温の油で全身火傷を負う。可哀そう・・・。酷いぞ主人公!
・女性アーティストのライブ後に主人公が会場内にいる犯人を逃がさないようにと警察や特殊部隊が会場内のあちこちで見回っている中、何だかんだ女性アーティストと二人きりで話があると楽屋内へ。流石に警戒心なさすぎだろ!
そこであっけなく主人公自ら自分が話題の連続〇人のシリアルキラーであること、そしてスマホを出し遠隔でつながっている監禁している映像を見せ「この男の命を助けたければ一緒にセキュリティの薄い関係者用の出口から会場を出ろ」と指示。劇中内でも言っちゃうんだ・・・と。
主人公からすればそうするしか逃れる手がないとおもったからなのかもしれないが、もう少し脚本的にやり方ありそうな気もした。
・女性アーティストが起点を利かして急遽主人公の家に行ってみたいという流れになり主人公の家で主人公一家と一緒に食事をすることに。
その後「ピアノを貸してくれない?お礼に一曲歌いたいの」と女性アーティスト。大ファンである娘を隣に座らせるもすぐ隣に主人公がいる中、何気なく娘がイスにスマホを置くも、それをしれっと取りポケットにしまう女性アーティスト。いや気づけよ主人公。少し後方から見てた妻や弟も気づけよ。
ただその後、いつでもこのスマホのボタン一つで監禁してる男の〇せるんだぞと側でスマホを持って見ていた主人公からもスマホを奪いそのままトイレに立てこもる。
いや主人公何やってんのよ。そんな側でスマホ出してりゃそりゃ奪い取られるでしょうよ・・・マヌケなのかよと。まるでせっかく銃を突き付けてるのに無駄に近づいているマヌケなヤツと一緒。
ちなみに娘から取ったスマホを使ってトイレ内でインスタライブ?を開始。見ていたファンたちに男性の監禁されている場所について数少ない情報を見ているファン達に伝えてその場所を特定。警察を呼んでと。おいやるじゃないか!
結局その後主人公に捕まるのだが、とりあえず女性アーティストのこの勇気は凄いとおもった。
・通報を受けて主人公宅周辺を特殊部隊が取り囲みやがて侵入するも、一人の隊員がやられ謎の通路から脱出したという主人公。いや特殊部隊何やってんのよ!いくらシリアルキラーでも相手は素人でしょ?
しかもその後不自然に保護され女性アーティストが乗るリムジンの運転手に「運転を代るよ」と運転手交代。おい、任務を果たせよ。昨日今日来たバイトかよ。
そしてモロ顔丸出しなのに知らない隊員で怪しいなとか思わなかったのかよ。てかあの一瞬で特殊部隊から奪い取った装備一式にいつ着替えたんだよ。
・女性アーティストを乗せ車内の手すりに手錠をかけ逃げられないようにする主人公。女性アーティストは何度も手錠を引っ張っるも勿論取れることはない。
のだが、何度も何度も引っ張った結果、なんとリムジンの手すりのネジが緩んでいき手すりが取れる。ウソだろ。欠陥じゃねぇかよ。クレームだクレーム!
その後、主人公と女性アーティストが乗ったリムジンは女性アーティストが乗っているということですぐ側の歩道を歩いていたファンが騒ぎ出し車を取り囲む状況になり動けず。
そうこうしているうちに後を追ってきていた特殊部隊が到着しファンを車から離れさせ周囲を囲む、警告をした後に運転手を発砲。
が、中に主人公はおらず運転席にあったのはダミー。身代わりの術かよ!忍者なの?いつどうやった。あの状況でできないだろ!何だこれは!
そして主人公はしれと車から降りて沢山のファンがまだいる中パーカー姿で人混みをかき分けて逃走。何故誰も気づかない。
・最後の方で家に一人残ることにした奥さん。家の周りに護衛の警察を配備しているとのことなのだが、どういうわけか主人公が家の中に侵入。いや、どうやって入れたんだよ。(やはり忍か)
しかしその後や特殊部隊が突入しテーザー銃で撃たれるもそれだけでは倒されない主人公ことブッチャー。強い流石有名レスラーに例えられるだけのことはある。
そして一人の特殊部隊員に掴みかかり両目を潰して?倒す。おい、普段からちゃんとトレーニングしてるのか?
その後はさらに入ってきた隊員にさらなるおかわりテーザー銃で遂に倒れ手錠をかけられ屋外に。家の周辺には沢山の隊員が配備されている状況。
外には倒れた子供の自転車が。それに近づく主人公。隊員がおかしなことをしないようにと撃とうとするも奥さんが「お願い撃たないで!」と言うので撃たない優しさをみせる。
そして倒れた自転車を起こして用意されていた護送車の荷台?(正式名称わからない)に乗せる。一人で。え?一人で!?
捕らえたのは窃盗犯なの?凶悪な連続〇人のシリアルキラーじゃなかったの?ブッチャーなんだよね?大丈夫それで?
・走り出す護送車。護送車の荷台の中で一人になった主人公。アングルが先ほど起こした自転車に。車輪の方にズームしていき虫ゴムが取られたようなカットが映し出される。
虫ゴムで何をする気なのか?てか虫ゴムとはいえあれだけ隊員がいる中で何勝手に取らせてんのよ?せめてもの思い出作りにしてあげたかったの?無能なの?
そしてここでどんでん返しが!なんと取ったのは虫ゴムではなく何やら長い棒状のパーツ(名前知らない)。余計に気づけよ!ギャグかよ!
棒状のパーツを使い手錠をカチャカチャ・・・取れます。さすがは忍。恐ろしい。
主人公「ハッハッハッハッハッ(笑)」そして終わり。えっ終わり?・・・ウソでしょ!?
・エンドロール途中だったかで女性アーティストのライブ会場の売店で販売員をしていて主人公と仲良くなり、結果あっけなく関係者用のロック解除のカードを奪い取られたお茶目なふくよかな黒人男性が家でくつろいでニュースを見ている。
そこで主人公が連続〇人のシリアルキラーだったことを知り「おいマジかよ!あいつが犯人だったのかよ!逃走に協力しちまったじゃねぇかよチクショー!」と。
コミカルなのも入れたいのはわかる。でもこのカットいらなかったね?
・男子トイレの中でふと隣に目をやると立っている老婆。これは何かあるな!
後半も主人公に語りかけ現れる同じ老婆。どうやら既に〇くなった亡霊のようだ。そりゃそうだよね。
どうも主人公の母親?っぽい。でも何?主人公が〇したの?もちろん何の説明もない。
老婆のセリフから察しろと。なるほどね。
とまぁ流れは前後しているかもしれないが、ともかく「ツッコミどころ」が多すぎる作品だった。
これは何かの伏線か?というのはことごとく何もなく。期待していたドンデン返し的なのも何もなく。
描きたいもののために中身が雑になっているそんな印象を受けた。
連続〇人のシリアルキラーなのだから〇すべきだったとおもう。銃社会だし割と銃ぶっ放す国だし。何より素直に応じるようなタイプでもなかったし。
それを今時手錠って・・・しかも後ろでにして手錠じゃないんだよ?おちゃめさんなの?
後ろ手に手錠+指をタイラップで固定くらいは最低限しないと・・・。
あっそれと、主人公の娘はどうやら学校でちょっとした陰湿なイジメを受けていたようで、偶然そのイジメた娘とその母親もライブ会場に来ていたのだけど、その母親がどうも「チクッ」とするというか「イラッ」とする口調で、そりゃ親が親なら子も子だなという感じで、ある意味いいキャラクターをしていた。
この親子は途中ライブ中のある出来事でちょっとした親子ケンカをしていた。ププッどんまい。
ん?母親役の人どこかで・・・あっ!アン〇リバボーの再現ドラマとかでよく見る人じゃない?(見間違いだったらすみません)
最後に。鑑賞後におもった。この「トラップ」にハメられたのは鑑賞者の方だったのだと。そうきたか・・・。
面白いけど細かいところが気になった。
・一番気になったのはフライヤーに蜜?の瓶を入れて爆発させたところで、いったいどうやって爆発させたんだろうというの印象が強くて描き方が曖昧だった気がする。
・途中からお父さんが犯人なんだろうなという雰囲気が出てて、どっちなんだろうと思ったらその通りで、最終的にやっぱり犯人だったのがある意味驚きだった。
・ライブって全然いかないので演奏中?も皆、飲食してたりして何か野球観戦(も現地でしたことないけど)と似たような感じでしてるのかなぁって思った。それとも演奏中じゃなかったのかな。
・歌手のレイブンが犯人逮捕に乗り出して少しの間、主人公になってて驚いた。リムジンに手錠をつながれた後、どうするんだろうと思ったら力業で外してて、ありえるかもしれないけど、演出も力業に見えた。
・奥さんが薬を夫に盛って朦朧としてたのに、移送するときは結構はっきりした意識で、薬、そんなに強くなかったんだなと思った。
・ラスト、スポークで手錠を開錠していて、最後まであきらめない気持ちだけは見上げたものだなぁと思った。
シャマラン版劇場型スリラー開幕
3万人の観客を収容し無数の監視カメラが設置された有名アーティストのライブ会場を舞台にある親子がライブ会場へ訪れるなか指名手配中の切り裂き魔を巡る様子を描きだす。シャマラン版劇場型スリラー。シリアルキラーを大勢が密集する会場で捕まえろ!シャマラン特有の大胆不敵な大仕掛けによるお家芸が炸裂。前回「ノック 終末の訪問者」(‘23)からある意味での新規軸で現代にピントをあわせた方向転換。シャマランの実女サレカ・シャマランが歌姫役で出演していて包括的に本作品のテーマが”家族”なのもうなずける。ステージパフォーマンスだけでも一級品の価値はある。オチが終着点というより仕掛けの攻防の積み重ねによるカタルシスがありそのへんのピントを合わせる術はシャマラン監督のお手のもの。シリアルキラーとFBIによる回避と仕掛けによる騒動を楽しめる作品に仕上がっている。
シャマランに求めていたものではない
シャマランと言えば期待するのは大どんでん返し的なものな訳で、伏線、結末の意外性、壮大な思いつき、まさかの?なんでも良いから意外だと思わせていただきたいのだが、今回の作品にはそんな部分はほぼ無く、あったのはその場しのぎの小綺麗な手口。別にそれは悪くないのだけど、そこが見たいのではないんだよなあ。最後に期待したオチは弱すぎる感。シャマランじゃなければそんな事も思わなかったのかもしれないと思うとシャマランは可哀想なのかもと思ったり。
いや、もしかしたら今回はシャマランに求めていないものを見せると言う壮大なネタなのかも?(タチの悪いシャマラン信者
深く考えなければ楽しく見られる
久々シャマラン監督。やはり娘シャマラン監督のウォツチャーズの時よりわかりやすく見られる。
殺人鬼目線で脱出できるかな?と思いながら見るのは結構新鮮。飽きずに見れました。ジョシュハートネットの良い父と狂気の共存演技良かった!
四六時中ん?なぜ今捕まらない?とかなぜ今気づかない?とかなぜそれ言った?とかなぜ一人にする?とかツッコミどころは満載、しかしそれを全て指摘して酷評してる記事を読んだら気が済んだ。笑 一番気になったのはコンサートの間中、歌を聞かずに外を歩いてる人があまりに多いこと、何しにきたんじゃーと推し活的には一番無理を感じる。
こういうのって制作現場では誰かは指摘するけど、んー無理あるかなあ、まあいっか!って進めていくんだろうか。。
でもまあなるほど、次はその手か、おおそうくるか、と特に後半テンポよく楽しめました。しかし最後。。いや、続かなくていいよ?
歌姫演じた娘シャマランさん2は顔ちっちゃくて可愛かったです。安室ちゃん風味を感じた。
皆、サイコパスが好き
結局、皆サイコパスが好きなんだよね。整頓が大切で散らかっているのに我慢出来ない。プライベートが充実。けれど幼年期の親からのトラウマがあり闇を抱えている。そんな典型的なサイコパスだったけど期待していなかっただけに予想外に面白かった。ジョシュバーネットは好青年の顔だからハマっていた。最後のドタバタは相変わらずB級だったけども予想外に面白かった。
あぁ、怖かった〜
今映画館を後にして、まだドキドキしています。
ダラダラ血が出るわけでもなく、銃や殴ったり蹴ったりがあるわけでもないのに…
始めからずっと、サイコパス切り刻み殺人鬼を明かして、彼の行動を追っていく展開。可愛いライリーの、優しいパパクーパー。若い女の子達のスーパーアイドル、レイブンのLIVEに娘を連れて行ってあげる。情報を摑んだ警察と、“ブッチャー”なる彼のアリーナ脱出劇の攻防。だがそれで終わらない。Butcherはsmart and strong!! いつその殺人包丁が振り下ろされるのかと、ハラハラしっぱなし。
監督シャラマンの娘さんRaven、アバターみたいなお顔でしたが、彼女の楽曲良かったね。
ジョシュ·ハートネットのクーパーは当たり役!
ナイト·シャラマン、お見事です!
こえぇよ
思いもかけず時間があいたもののシビルウォーや八犬伝などのお目当ての映画の時間があわず、この映画なら見られそういうことで入った映画。
思った以上に面白かったです。最初にこれを見に行こうとしてもよかったくらい。
==
サイコパスな犯罪者がやらかすという話なのですが、「スマートなシリアルキラー」とするには穴がありすぎ。
フレンドリーな笑顔で人をたらしていく姿と、小器用にワルいことをしていく姿と、サイコパスな一面をすべて描写したいのはわかるのですが、
フレンドリーさを前面に出すには行動に穴がありすぎて、あんな姿をいつでも出しているのであれば娘も家族も友人たちもさっさと離れていくでしょう。
ナチュラルにワルい事をしていく姿を描写するには、シンガーにあんなにあっさり出し抜かれてしまっていて有能感が見えません。
「結局、こいつは有能なの?無能なの?どっちなの?」が最後まで見えませんでした。
また舞台もあそこだけでは終わらないのね。予告からすると舞台はあの場所だけだと思っていましたが、そこから先がなんか無駄に蛇足になっていませんかね?
ただしサイコパスな姿だけは非常に素晴らしい演技です。
あの張り付いたような笑顔、怖い。
心が病んでしまって、自分では正当な怒りだと判断して他人に攻撃的になっている人のああいう笑顔を何度か見ました。怖いって。怖いって。
笑顔でビビったという意味では、名作「シャイニング」くらいの大成功だったと思います。
娘のプロモーションビデオ?
監督やりたい、女優やりたい、歌手やりたい、という娘達ありきで作られた映画なのかなあと。
娘にはベタ甘な父親クーパー、シンクロさせたのは自虐なの?
シャマラン作品の持ち味はサスペンスやホラーの中にある奇妙な笑いだと思うんだけど、今作はサスペンス要素がさっぱり。
設定も展開も不自然かつご都合主義で、大してハラハラしない中を変なギャグだけかまされる。
低迷期と言われる作品も割と好きな方だけど、今回はガッカリ...
ジョシュ・ハートネットの演技に免じて☆3。
268 おっさん!あんた背高いねんからウロウロすんなよ!見えへんやろ
2024年公開
シャラマン信者ですが
やはり本作も厳しいといえば厳しい。
いつまでもシックスセンスやアンブレイカブルを
追っかけたらアカンのは頭では理解しているんですがね。
こんなところにフォーカス当てる?てのは
A24の方が上になっちゃっいました。
まあA24は答えを出さないのでこれはこれで困るんですが。
オトンの行動は子供からしたら変過ぎるし
そもそもコンサートの間でこんだけ抜け出すことってあんの?
トイレとの闘いを常に持ち続けるワタシにはありがたいが。
やはりワタシの通常コンサートとの接し方が異なるので
サスペンス的にもテンションが上がらない。
それとコンサートに導くのがトラップということだが
そこのところ全く理解できないので今一つが加わる。
しかしカネかかってますわ。
ほんまもんのコンサートも開催している風で
しかもオリジナルの曲を作っているし
娘やから製作費の中で回収してるのか?
FBIの登場もさもありなん。
自分も現地にいるような錯覚は覚える。
そこから抜け出すと一転閉ざされた空間で物語は進行する。
最後は逮捕されるもののまさかオトンPART2はないよね。
殺人鬼の残忍な描写もないのでオトンの得体の知れない
怖さも伝わらない。まあそれをしてしまうと家族愛の
バランスが崩れるのでそこまではしなかったのか。
ということでシャラマンの神通力もなあ、ってところですが
次回作も楽しみにしています。
だって信者だもん。
70点
初鑑賞 2024年11月9日 イオンシネマ草津
パンフ購入 ¥900
配給 ワーナーブラザース
ヘイリー・ミルズ!!
シャマラン監督は『ヴィジット』あたりからなんだかまともな感覚になって来た。その要因は、彼自身の家庭生活が幸せなせいかなとは勝手な妄想…
本作の犯人を追い詰めるFBIの凄腕分析官は婆ちゃんである。姿を現すこと無く捜査の裏の裏を見抜いて行く知能犯を、執拗に追い詰めて行く。
その結果は映画館で見届けて頂きたい。
さて、エンドロールが回って凄腕分析官がヘイリー・ミルズと有る。えっ!?あのヘイリー・ミルズですか⁉️
♫レッツゲッツギャダーイェイェイエ〜の?
と言って直ぐに分かるのは、間違いなく団塊シニア世代😛
現在78歳。そういえば間もなく封切り(死語?)のカトリーヌ・ドヌーブ81歳の新作も控えている。
皆様お達者で何よりです〜
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