誰よりもつよく抱きしめてのレビュー・感想・評価
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作品の前半は物語の展開がゆっくりで、登場人物同士の関係性もつかみに...
作品の前半は物語の展開がゆっくりで、登場人物同士の関係性もつかみにくいまま進んでいきましたが、後半になると多少の不自然さはありつつも、一つひとつ丁寧に回収されていき、とても素敵な終わり方でした。
また、ヒロインの久保史緒里さんと鎌倉の海の映像が本当に美しく、それだけでも見る価値があると思います。
当事者目線では現実的ではないが、選択の先に希望があってもいい
色んな作品を観て久保史緒里さんのお芝居が好きで気になっていました。
あらすじを読まずに鑑賞したため、ポスタービジュアルは儚げでしたが、割と雰囲気明るめのラブストーリーだと思っていました。
蓋を開けてみると、非常に考えさせれる作品でした。
というのも僕自身が強迫性障害だからです。
強迫性障害というのはまだまだ理解が進んでいない部分もあり、人によって出る症状も異なるため、難しい障害です。
僕の場合は強迫観念から手を必要以上に洗う。鍵の開け閉め、火を消したかどうかなどの確認行為を繰り返し行う。買った順番や発売順に並んでいないと気持ちが悪い。こういったものがあります。
あくまで僕の例なので、色んな症状があります。
序盤でこの作品の内容を知った時、鑑賞を止めるかどうか悩みました。
共感できる部分がありつつも、主治医からは基本的に強迫性障害同士の交流は行動が引っ張られてしまう可能性があり勧められていなかったためです。
しかしこの二人の行く末が気になりました。
正直なところ強迫性障害というのは簡単に治る症状ではないのが現実です。
自分では向き合っているつもりでも強迫観念が勝つため、家族との暮らしも簡単ではありませんし、家族も一旦僕の症状が始まるとただ落ち着くのを待つしか術がないため困らせてしまいます。故に同じ症状を持つ人とは共感し、理解してもらえないと途端に自分が情けなくなる彼の気持ちは痛いほど伝わりました。
生きるのって大変です。それに寄り添う人も決して楽ではありません。
あまり現実的とは言えない結末ですが、物語として、彼女が選択した道、彼が選択した道のそれぞれが交差した先に、こういう希望があってもいいと思いました。
強迫性障害による極度の潔癖症
三山凌輝扮する水島良城は喫茶店でモジャの冒険なる絵本を描いていた。
外から帰ったら神経質に手を洗い、服を全部脱いで洗濯機で洗うなんて大変だ。必死の思いで久しぶりに彼女の手を握るなんてさ。強迫性障害による極度の潔癖症なんだってさ。好きな人にも触れないなんて辛いよね。綾瀬はるかの「今夜、ロマンス劇場で」を思いだしたよ。でも精神疾患は如何ともし難いし、健常者はどうしたらいいかも分からないね。それなのに同棲してるなんて地獄の苦しみじゃないかな。同情は禁物だよな。テーマの重要性は理解出来るけど、韓国人関係無いし、ちょっと非現実的だと思っちゃった次第。責任とれないくせに人のせいにしてさ、観てて腹が立ってくるんだよね。ラストシーンもまさかの安易すぎだと思ったよ。どうやって克服したのかいな。
ぬくもり
試写会→原作→映画
という手順を踏んだからこそ得られたものを書き記します。
1.脚本
強迫性障害を持つ彼といわゆる普通の彼女の日常を描いた物語
分かり合えないけど分かり合いたい、ぶつかり、離れ、引き寄せあう
同じ病気じゃなくとも誰もが当てはめることができ見ていて強い共感性を持ちました
普段認めることができない自分、認めたくない自分と向き合った感じでした
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2.演者さん
試写会の後の登壇された皆さんは映画の中と全然違っていて、演技力の高さを凄く感じました。映画中違和感を感じることがなかった演技は、皆様が役を落とし込んでいたからなのだなと
特に三山さんはいい意味でギャップがありすぎました。笑
また主演となる3人は日頃、役者とは別にアーティスト活動を行っています
試写会の後はBE:FIRSTさんとチャンソンさんが生歌を披露してくださりまた違った一面を見ることができ、いくつもの側面を持っていて表現者ってかっこいい
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3.監督
映画が終わった後小説を読み、監督の凄さを改めて感じました
同じ作品を模写するのではなく、原作の本質を残しながら限られた上映時間の中に納めることができるよう工夫された演出
何一つ違和感なく進む物語、内田監督が手掛けたからこそこの誰よりもが出来上がったんだなと思います
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感想を書き記すのが、最後作品に触れてから、丸2ヶ月
身近に感じるからこそ今でも色褪せない作品だと気づくことが出来ました
この気持ちと向き合いながらどんな自分も、どんな相手も認め合っていきたい
久保さん、よかったです
久保史緒里さんと三山凌輝さんの演技が素晴らしかった
演技力が素晴らしかったからか久保史緒里さんが演じる月菜に感情移入しすぎてしまって、ずっと胸が締め付けられて苦しい映画でしたが、最後にその苦しさが安堵に変わって自然に涙が流れました。
主演の2人の演技は素晴らしかったのですが、絵本の内容やファン・チャンソンの役どころの設定、ラストの唐突な感じなどもう少し深くつめて制作してくれていたらもっと素晴らしい映画になったと思います。ただ、映画鑑賞中は役者の演技力がそのあたりの粗さをあまり気にさせずに中身に没頭させるくらいのものだったので、主演2人の演技力の高さから5つ星評価をつけさせていただきました。
映画を見て涙を流した経験はなかったので、見る価値はある映画だったと思います。
スマホで撮影した映画でも、題名だけは素晴らしい
映画.COMの評価が良く、文学テイストの作品を期待して、観たのだが。。。 とてもアレな作品でした。
第1シーンで、店員が座布団をハンカチと言う 謎のミスがあった段階で、嫌な予感がしたが、それを覆す事はなく、始終テキトーマインドな映画作りには、脱帽でした。
特にアレなのは、撮影・照明。
街灯や月明かりとは関係ない方向に、影をだしてしまったり、照明の非存在感はハンパない。
撮影では、顔の表情が観たい重要なシーンなのに"逆光撮影"だったり、三脚を使わず、ブレたパンを行ったり、演出ではない手振れが有ったりピントの深度も理解できていないありさま <💩撮影賞>
編集でも、カットが繋げず、無理な絵を強引に入れたり。。。
撮影の多くは、午前中ぽい日差しばかりで、単調
更には、映画自体の時間間隔があいまいなので、
シーン・カットの繋ぎ間が、数十分なのか、数時間なのか、数日なのかもファジーに流されてしまっており、背景・空の明るさが輪をかけて混乱を誘発させました。
本作は原作がある作品とは思えない アレなシナリオ構成でした。
ご都合主義的な展開は、非常に稚拙なもので、並みの高校生でもこのレベルのシナリオは描けないでしょう。〈💩シナリオ賞〉
まさに お金がかかった"自主製作映画"でした。
また、舞台が西鎌倉である必然性もなく、鎌倉を表現するカットもない。
声や音も同時録音であったり、アフレコだったり。。。
この映画を観たら、先日観たばかりの「366日」と見比べて、どっちがアレなのか 比べたくなりました。
美しく哀しい
美しく哀しい
青く澄み切った空、流れる雲、夕日、海岸、雨の音
主題歌、そして久保史緒里。
主人公は強迫性障害・潔癖症だったけど、その他の病気や障害、例えば耳や目が不自由、歩けない、介護が必要な人たちでも、つきちゃんのように我慢しながら支えるしかない人、よしきのようにいってらっしゃいしか言えない人たちってたくさんいると思う。
寄り添ってくれる人、空を一緒に飛べる人がいるのはしあわせなこと。
一緒に空は飛べなかったけれど、どうやって克服したのかは分からなかったけれど、ラブストーリーのラストはこれがいい。
穂志もえか。出てきた時に「おぉ、ハリウッド女優がゲスト出演してくれている」て思った自分はなんと小市民。
登場人物全員空気読めない。
内田英治監督にしては普通……でもないかw
重度の潔癖症でデビュー作以来、2作目を描けなくなった絵本作家と絵本専門の書店員の二人のラブストーリー、ということではあるんでしょうね。
ただし、二人とも相手に対する気遣いが欠けていて同時期公開のヒット作を少し思い出してしまいましたが、気遣いの出来なさっぷりはこっちの方が上ですかね。
個人的には、ヒロインを誘惑してくる韓国人男性に嫌悪感がほとんどなかったため、鑑賞中はずっとヒロインはとっとと彼を選んで新しい世界に出ていくべきと思ってました。
ラストに関しては、なんか急にいい話に落ち着いたんですが、ヒロインが昔から願っていた夢を掴みかけてたはずなのに、その終わり方でいいんですかね? と思うことしきり。
途中まではちょっと特殊なラブストーリー的な展開だったので、内田英治監督のこれまでの作品群ような超強引な展開は本作にはないな、と思っていたら最後の最後にやられました。
これだからラブストは堪らん❣️
強迫性障害
俳優陣の演技力か素晴らしい
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