誰よりもつよく抱きしめてのレビュー・感想・評価
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幅広い年齢層の方にオススメ!
支えたい助けたいという想いが果たして愛と呼べるのか、自分の存在が本当に相手の為になっているのか、自分自身の心が見えず周りに流されそうになったり、思いが伝わらずもどかしくて不安になったりすることってきっと誰にでもあると思う。例え登場人物の境遇と重なる部分がなくても、繊細な心のゆらぎに共感し涙する人が多い作品だと思う。ぜひ幅広い年齢層の方に観ていただきたい、深く強く心揺さぶられる作品!エンドロールに流れる主題歌も作品の一部として大きな役割を果たす!
誰よりもつよく抱きしめて
好きなタイプの映画です。
単なる恋愛映画じゃなく人間らしい映画
凄く良かったです♡
冒頭から涙
また観たくなりました
主役お二人の演技も、もちろんよかったですが、絶妙のタイミングに空の風景…
ビハインドの音楽…
ちょっと展開の早い所もありましたが、あと何回か細かい所も見てみたいと思いました。
BE:FIRSTさんの「誰よりも」が素晴らしく、聴くたびに情景が思い出されて、胸が締め付けられます。
監督さん含め、みなさんの次回作品に注目したいです
ヒューマンストーリー
恋愛ものかと思ってみた、軸は2人の恋の行方だったけど、登場人物それぞれが抱えてるものがあり、どう受け止め、乗り越えていくのか1人一人の心情が空と海の対比に合わせて見ていて涙が途切れなかった。2時間あっという間で、主題歌も合わせて世界観に入れた映画だった。その後の続編がみたい。
内面的な問題を和らげるためのものは、いつしか殻となって、別の問題を生み出してしまう
2025.2.13 MOVIX京都
2025年の日本映画(124分、G)
原作は新堂冬樹の同名小説(光文社)
潔癖症によって関係が悪化するカップルを描いた恋愛映画
監督は内田英治
脚本はイ・ナウォン
物語の舞台は、神奈川県鎌倉市
絵本作家としてデビューしたばかりの水島良城(三山凌輝)は、絵本屋で働いている恋人の月菜(久保史緒里)と学生時代からの縁を続けていた
だが、良城は極度の潔癖症になってしまい、今では手を握ることさえ出来なくなっていた
次回作もなかなかまとまらず、苛立ちだけが募っていく
ある日のこと、月菜の店に韓国人のイ・ジェホン(ファン・チャンソン)がやってきた
ひと通り絵本を見て回ったジェホンだったが、その店にスマホを忘れて帰ってしまった
月菜はそれを託され、どうしようかと悩んでいると、不意にそのスマホが鳴り出した
月菜は本人が気づいてかけてきたと思って出ると、いきなり女性の声にて「別れ話」が始まり、話し終えるとあっさりと切られてしまった
物語は、本人と連絡が取れてスマホを返すところから動き出す
月菜は恋人らしき人から電話がかかってきたことを告げると、その内容を聞く口実で食事をしようという流れになってしまう
ジェホンはビストロのシェフをしていて、月菜は彼の店に招待された
そして、月菜は恋人の言葉を伝えるのだが、ジェホンは「そこには愛はなかった」と告げるのである
さらに映画では、月菜の紹介にて、心療内科に行くこと良城が描かれ、そこで良城は自分と同じ悩みを持つ千春(穂志もえか)と出会うことになった
カウンセリングの一環でグループミーティングが行われたのだが、そこで意気投合した二人は距離を近づけていく
そして、その様子を見てしまった月菜は「自分には見せないもの」が良城にあることに気づき、それが「我慢をしてまで自分を一緒にいることはない」という良城の言葉へとつながってしまうのである
恋愛の障壁としての「接触できない」というハードルも、良城と千春の間では越えられない壁になっておらず、それが月菜を苦しめることになっていた
同じようにふれあえなくても、心を通じ合わせることができるのだが、それは見えている世界が同じだからだと思う
だが、ジェホンとの関係が進んでも、良城と同じような距離感は残ったままで、肌がふれあったとしても、それは解消できるものではなかった
この距離感が残ってしまうのは、誰しもが「自分」を相手に押し付けているからであり、対話そのものが足りていなかったりする
良城は月菜の気持ちを自分で規定しているし、ジェホンも自分の気持ちをぶつけるだけで、月菜がどうしたいかを選ばせる余地をなくしている
それに対する千春はフラットな感じになっているが、良城は悩みを打ち明ける相手という感じて、心底から渇望するような愛情までは感じていない
いろんな障壁がそこにあっても、良城と月菜の中には確信的な何かがあって、それが恋愛の強さだと言えるだろう
だが、渦中にいる二人はそれに気づかず、離れることによってのみ、惹きつけられる何かの正体に気づいていくのである
いずれにせよ、絵本が物語の推進力と理解度に関わっているので、劇中でも読み聞かせのようなシーンは多い
モジャは外見的な特徴で他人とふれあえないのだが、良城は内面的な問題を外面的なものと置き換えようとしているようにも思える
内面的な問題の解決には時間を要するのだが、ある日突然起こるように、ある日突然終わるものでもあるように思う
それを終わらせるのが喪失だとしたら、その距離が絶望的であればあるほどに、引力は強くなり問題を矮小化させるのかもしれません
良かったですが
エンディングのヨシ君があの病気をどうやって克服したかを見たかったですね。月ちゃんの事を思って如何に頑張ったかを彼女に伝えて欲しかったですね。まどろっこしい展開もありましたが、まずまずでした。
類は友を呼ぶ 潔癖は潔癖を…
カメラワークの妙技が際立つ映像ととてもいい演技演出
前情報なしに、ちょうど時間があったので、
「もしかして安っぽい恋愛ものかも…?」と少し不安に思いながら観ましたが、
いやいや、これは本当に素晴らしい映画でした。
演出もさることながら、カメラワークが圧巻。
「人の心理を映像で表現するとは、まさにこういうこと」と思いながら見ておりました。
視聴者にカメラの存在を意識させないことこそ、究極の撮影だと考えていますが、
この作品は、撮影部と照明部の卓越した技術なしには、ここまで深く物語に没入できなかったでしょう。
ストーリーも決して安直なものではなく、
人間の心理の奥深い部分を丁寧に描き出した、見応えのある内容。
アイドル俳優たちも、単なる「アイドル」ではなく、まさに「俳優」として魅せてくれます。
一見地味な印象の作品かもしれませんが、
映画としての本質が詰まった、まさに“映画らしい映画”。
ぜひ、多くの人に観てもらいたい一作です。
潔癖症
1冊の絵本で人生を変える事が出来る事を描いた作品。 今年度ベスト!
久保史緒里さん目当てで鑑賞。
素晴らしい演技に引き込まれた。
ショートヘアー姿も可愛らしい。
絵本屋で働く月菜。
絵本作家の良城。
この2人の同棲生活を軸に物語が展開。
潔癖症を患っている良城。
恋人の月菜の手を握ることさえできずに生活する毎日。
そんな良城がクリニックに通い、潔癖症を克服しようと決意する感じ。
同じ症状に苦しむ千春とクリニックで出会い、意気投合していく展開が気になる。
一方、月菜は絵本屋で働く中、イケメン韓国人の料理人、ジェホンと出会う事に。
スマホを絵本屋に忘れたことをきっかけに、お礼に月菜と食事をするようになる展開。
この4人の関係がどうなっていくのかが見どころだった感じ。
ジェホンは月菜に強引とも言えるアプローチをかけ、月菜の心が揺れ動く様子にハラハラする。
結末が早く知りたくなる展開。
空と電線が映されるカットが印象に残る。
でも何を表現したかったのかは分からず、単なるシーンの切り替わりだと解釈した(笑)
良城を演じたのは三山凌輝さんって方。
インスタ覗いたら本作のキャラと違い、かなりのイケメンでビックリ(笑)
ラストの、本作のタイトルでもある「誰よりもつよく抱きしめて」のシーンは涙腺崩壊(笑)
月菜がいつも男性に食事を作ってもらい、食べるだけなのが気になりました( ´∀`)
それでもそばにいてほしい人
すぐ隣にいる市井の人の物語
就職して病むまではどこにでもいる普通のカップルだった。触れ合って笑い合った思い出を持ちながら、変わってしまった恋人と暮らすのは辛いな。治って楽になって欲しいはずなのに、彼と自分との「特別な関わり」は無くしたくない。他者が介在することは拒んでしまう。彼は彼で閉じこもって生きてきたからか社会性が低く子供っぽい。彼女の辛さや複雑な心境を慮ることができない。でもその2人の間には確実に愛があって、だからこそ起きるすれ違いが本当に切ない。
ラストシーンをハッピーエンドと捉える人もいるようだけれど、よく見たら良城の手はまだ赤く荒れていて病気は完治していないことが描写されていたし、月菜の表情は決して明るくなかった。彼らの物語は終わっていない。あの後も彼の闘病は続くし、彼女には道途中の夢がある。そこに愛があるからこそ苦しみや喜びがある日常を彼らはどう歩んで行くのか。エンドロールで流れる主題歌に込められた良城の心情を全て聴くまでがこの映画。ぜひ歌詞を噛み締めながら最後まで見て欲しい。
主演の三山凌輝さん、久保史緒里さん、助演のチャンソンさん、穂志もえかさん、主題歌『誰よりも』、大変素晴らしかったです。
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