劇場公開日 2025年2月7日

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「繊細で宝石のような作品。展開のうまさに脱帽!」誰よりもつよく抱きしめて 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5繊細で宝石のような作品。展開のうまさに脱帽!

2025年2月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

よくぞこんな素晴らしい作品を世に出してくれてありがとう。と最初に言いたくなった作品でした(うますぎる!)。仕込まれた色々な仕掛けが、最後には見事に全部意味あるもの完成する心理描写の作り方には、正直舌を巻く、あるいは脱帽としか言い表せないです。きっと宇宙を司る神が宿っているのかもしれません。不潔なものに触れられないという強迫神経症(よく分かる病気です。歯を磨くのに2時間も!)の男性(三山)と、健康的な美しい小柄なヒロイン(久保)との間に生ずる様々な恋愛の軌跡が、めちゃくちゃ心に刺さってきて、画面から目が離せませんでした。しかもモジャ(主人公)という絵本(三山作)のストーリーが、二人の生き方に重なっていて、まさに魅力ある宝物のような深みのある作品に仕上がっていると思います。二人の心がすれ違い、遮断機を境に韓国人男性(チャンソン)とヒロインが抱き合う姿を見てしまう三山の切ないシーンでは、鳥肌が立ちました。その他、絵本を介しての出会いについても、久保とチャンソンの場合と、久保と三山の場合の二通りがあって、それぞれが見事に物語を動かしているという設定には、唸るしかありませんでした。さらに人間的成長という意味では、久保が海外支援、三山が絵本作家として復帰、チャンソンはフランスでコックにと困難を乗り越えて成長していく姿は立派でした。そしてなんと最後のハッピーエンドで、強迫神経症を乗り越えた三山が久保を抱きしめるシーン。これが真骨頂でした!!派手さはありませんが、一押しで人に勧められる傑作と言えるでしょう。

三輪
三輪さんのコメント
2025年2月18日

確かにフランスに行くと見せてアフリカは不思議でしたね^_^

三輪
三輪さんのコメント
2025年2月18日

そうですか。
夫婦か。

三輪
トミーさんのコメント
2025年2月18日

共感ありがとうございます。
自分的には、マルセイユに着いて行った後の展開に期待していたのでちょっと期待外れでした。原作をパラパラ立ち読みすると、最初から夫婦の意識だったのに驚き買っていません。

トミー