劇場版モノノ怪 第二章 火鼠のレビュー・感想・評価
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「愛憎渦巻く」の言葉にふさわしい作品
かつて評判を呼んだアニメ『モノノ怪』の
劇場版三部作、その第二作。
この三部作いずれも舞台は大奥。
愛憎込められた異常な空間として描かれている。
ある者は愛、ある者は地位、ある者は名誉、
様々な欲が交差して禍々しい世界観を作り出す。
モノノ怪という作品が特殊なのは
主人公はポスターにも描かれている『薬売り』ではなく、
その都度登場する人間たちだということ。
オムニバスドラマのようなもので
薬売りはあくまで探偵役といっていい。
もしくはいわゆるストーリーテラー的な
立ち位置なのかもしれない。
全体的にとてもよく出来ており、
三部作の中間とはいえ一本の映画として
よくまとまっている。
世界観が魅力的で美しい。
キャラも愛しいキャラは愛しく
醜い人間はしっかり醜く思えるので
感情移入しやすい。
前作『唐傘』より話はわかりやすい。
愛を知り、愛を憎み、愛に涙する作品。
欠点を強いて挙げるとするなら
まとまっているとはいえ三部作なので
前作の予習があった方が話がわかること、
バトルシーンがあまりに激しすぎて目で追えないこと。
泣くでしょ…(泣)
今作て三部作だったんですねー!!?
知らんかった!!!!!
次回作あるのめっちゃ嬉しいありがとう制作神ーーー!!!
しょっぱなからん??!?前作からの続きじゃん?!?!(喜)と情弱の横っ面をジャブで殴られてのスタートでしたが今作は真と理がモノノ怪にしてはかなり分かりやすく観客に優しい脚本になってましたね!!助かるー!
もう全部言ってくれる!!!
でも火鼠の理には…登場人物が明言する前に察せられるほど、切なく…やるせない思いが内包されていました。
それに気付いた時、心にグサッと桐が刺さったような鋭い悲しみを感じてさすがに涙を堪えられなかった。
特に女性は出産経験の有無に関わらずスズ様の自分が許せない気持ち、想像しやすいんじゃないかな。
何が辛いって、優しいスズ様は自分でも全て承知したつもりで子を堕ろしたものの後になってそれを後悔したということ…。
周囲が望まなくてもスズ様は望んでたんじゃん…自分のお腹に宿った子を。
抗いもせず受け入れてしまった堕胎という選択、自分のその選択で失われた自分の子の命、もう取り戻せない状況。
それは死んでも死にきれないよね…。
自分にそんな選択をさせた奴らみんな呪い殺してやりたいくらい憎んでもおかしくないのに、1番に許せないのが自分だなんて…優しすぎる。
スズ様を火鼠にしたのは後悔と自責の念、それと母性だと思う。誰の子も無事にこの世に産まれ出て欲しい…という一種の母性。
だからお腹の子ないしは母体を害そうとする存在は敵で火鼠の子供の攻撃対象。
そして火鼠の子供が母体の火鼠をも攻撃していたのは…お腹の子を害する行為の最たるものである堕胎という選択をしたのが紛れもない母体である火鼠(スズ様)自身だったから…なんて。
なんて悲しい。
スズ様は…自分の選択で堕ろしてしまった我が子に責められたかったのかな…って。
そういう思いがあったのかな…、
そういう風に見えました…。
てかまじで時勢とか勢力闘争とか世継ぎ争いとか…母子の健康上の理由以外で産む産まないの選択を出産する気の妊婦さんにさせるなだし、ましてやスズ様の場合は実質ほぼ堕胎一択と言っても過言ではなかったですよね!??
可愛らしいねずみ柄が入った優しい色合いの打ち掛けを身に纏って会いに行った父親から聞かされたのがほぼ堕胎話とかどんな拷問だよ。
そんなつもりでその打ち掛け着たんじゃないんだよ!!
子宝や子孫繁栄、安産の象徴であるねずみ柄の打ち掛けを身に纏ったまま、堕胎の為の毒を飲む…そりゃ別の火種にもなるわ。
それで自分の選択を後悔て…スズ様…泣
こんなにやるせない気持ちになることありますか!!!??
ほんまにいつの時代もよお!!!!!怒
大奥のいざこざなんざ陳知らん誰が死のうがどうでも良い下々で勝手にやっておれみたいな涼しい顔して干渉しない天子さまもムカつく。
おめーのお子のことで人死んでんですけど!?
それともある意味それでこそ天子さまなのか…???
…いやでもムカつく!!
でも結局関わって来たらそれはそれでノイズすぎるから関わって来ない脚本素晴らしい。
ダメだこれ以上考えたら私が厄介フェミニストの怪になってしまうからやめよ…。
フキ様が通りがかりに坂下に言ったシワが増えたわねという台詞だけで泣けてくるし、フキ様と
火鼠が懐妊したフキ様を守ろうとしているムーブを見せた時にあ、この子(モノノ怪)優しい子だと思った。
フキ様も良いキャラで、最初こそ何か天子さまから寵愛を受けていることを鼻にかけてるちょっとヤな感じの子という印象だったのに…勝ち気が表面に出がちなだけで芯がある強い子だなと最後には好印象。たとえ周囲が望まない子であろうが産みますと自分の意思を優先した選択をした彼女にとても感動したし尊敬の念すら感じました。
スズ様が出来なかったように、時代背景を考えると自分の一存で世継ぎになるかもしれない子を産むという選択はあらゆる意味で難しいのが事実でしょうから。
格好良かった。
きっとその選択は、それが出来なかったスズ様の救いにもなれば更なる自責の根源ともなり得たかもしれないけれど、最後にフキ様がスズ様(火鼠)へ向けて私が産みます…だから…、と言葉をかけていたことが花火と共にスズ様の救いとなる決定的な餞になったと思います。
元気なお子が産まれるよう、きっとスズ様が見守ってくれることでしょう。
号泣不可避。
前作は大奥が舞台とはいえあまり男女の直接的な描写はなく大奥にいる女性同士の葛藤や渦巻く思念が主な題材だったので、前作を見た直後はキャスト変更について肯定的ではあるものの安全策というか、作中で描いている内容よりもより重い判断をしたのかなと思ってたんですが、今作を観て重々…重々納得しました。
薬売りさんのキャスティングてすごく難しそう…特にこの手の題材は。
あとはアニメーションですね!!
良い意味で相変わらず美しい色彩構成で終始スクリーンが華やか。
カット数は多いですが前作よりは抑えめで見やすくなってたように思います!
薬売りさんがお履き物を華麗にすっ飛ばしてお屋敷に上がるアニメーションがこの上なく美しい!!!運動神経が良い!!!!!!
走ってるお御足のアップも美しいー!!!!!足が細い!!!美脚!!!!!好き!!!!!!!
手先の所作も色っぽい!!!!!!好き!!!!
ハイパー薬売りさんは何かごつくなった??笑
相変わらずノリがインド!!!!!背景の曲だけ薄味のインド映画!!!!!好き!!!!!!
え、幻聴でなければ「我々」とか「我ら」って言う台詞が出て来たんですけどやっぱり薬売りさんて一人じゃないってことなんですか!??
複数いるんだ!!?複数いるんですね???!
薬売りさんて複数いるんだー!!!!!
既出の情報かな??!ライトなモノノ怪好きなので知りませんでした!!
ほなまだまだ遊べるドン!でこの大奥編三部作が終わっても別の薬売りさんのご活躍をこれからたくさん拝見出来ますかね!?
もちろんテレビ版薬売りさんとこの映画版薬売りさんのご活躍も何度でも見たいですが!!!
てか複数の薬売りさんが協力して激つよな怪を祓う話とか見てみたいー!!!薬売りさんと薬売りさんが会話してる幸せ空間浴びたい…っ!!!!!
期待してます!!!!!!
薬売りさんは何人いても良いからねー!
エンディング曲も歌声が力強くてパワーがある曲調でフキ様のイメージだと思って聴き入ってました!今作にぴったり!!
次は何か襖の蛇がうねうねしてましたね…!!
蛇年だからか…??…公開はきっと来年以降だから関係ないか…?笑
結局前作から気になってる金髪のイケメンは今作も禄に喋らんかったので絶対次回作だと信じております!!!
制作陣の皆々様、お願いします!!!!!
イケメン大好き!!!!!喋って!!!!!!!
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