劇場版モノノ怪 第二章 火鼠のレビュー・感想・評価
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唐傘に比べて見易かった
前作唐傘は、モノノ怪の姿と真と理があまり明確ではない印象だったけど、今回は見やすかったし分かりやすかった。多分前作の難しさから身構えていたのもあるかもしれないけど、火鼠と続けてみることで、「大切にすべきものを大切にできなかった」という共通点があるんだろうなと思った。多分唐傘だけでは、大奥の話は理解しきれないと改めて思いました。
火鼠は、中盤くらいからだんだん理の予測がついてきて、フキの口パクで確信に至った。内容としては非常に悲しい話だった。そして、「こんな展開もあったよねー」的な考察入れた感想ですが、モノノ怪のキャラクターによっては、怨嗟はフキにも十分向いたと思うと、かなり綱渡りな話なんだなあと思いました。
それから、組織がいかに「個」を抑圧するのか、大奥は結局は男性社会のためにあるのだと知らされるし、組織の悪の部分が生々しく描かれていて、ゾクゾクきました。次回作も楽しみです。3本で終わらないような気もしています。大奥の全体像を早く知りたくなりました。
唐傘よりはわかりやすいけど、知識ゼロではさすがにしんどいので語句の予習はしておこう
2025.3.15 イオンシネマ京都桂川
2025年の日本映画(74分、G)
大奥に潜むモノノ怪を退治する薬売りを描くアクション映画
監督は中村健治
脚本は新六角
物語の舞台は、江戸時代の大奥
前作にて、モノノ怪・唐傘を打ち破った薬売り(神谷浩史)は、いまだに大奥に何かが潜んでいることを感じ取っていた
広敷番の坂下(細見大輔)は彼に目を配るものの、薬売りはそれを出し抜いて勝手に大奥に入ってしまう
大奥では、前回の騒動によって歌山家は年潰しとなり、新しい御年寄には大友ボタン(戸松遥)が抜擢された
ボタンは大奥のしきたりに従って、天子様(入野自由)の夜伽の相手は隔日に戻すように命を下す
天子様の寵愛を一心に受けていた時田フキ(日笠陽子)は納得がいかなかったが、御年寄の決定は天子様の決定でもあり逆らうことはできなかった
物語は、そんなフキが懐妊するところから動き出す
老中の大友(堀内賢雄)は「火種」だと感じ、奥医師の野間玄琢(佐藤せつじ)と坊主の長寿(斉藤貴美子)にあることを言い渡す
だが、その行動は、大奥に潜んでいたモノノ怪を呼び覚ましてしまうのである
映画は、大奥のパワーゲームの中でも家柄による争いがメインとなっていた
名家と町民の出の立場が逆転することを恐れた老中がフキの子どもをダメにしようとするのだが、モノノ怪の登場によってそれが阻まれてしまう
だが、モノノ怪の本意が読めない薬売りは、なかなか「理」までたどり着くことができない
ことの発端は20年前のこと、当時の御中臈だったスズ(杉山理穂)が大奥で焼け死んだという事件があった
今回も同様に火種に襲われた者どもは灰になるまで焼き尽くされるのだが、火種が襲うのはフキの子どもを殺そうとする者たちばかりだった
そして、薬売りは「20年前の行動に後悔を持っていたスズの本心」を知ることになり、ようやく理へとたどり着く
火鼠は大奥を守ろうとしていたことがわかるのだが、自然に派生していく展開を人の思惑で歪めてしまうことへの怒りがあったのだろう
また、そんな歪みを受け入れてしまったスズは自分を恥じて、それが繰り返し起こらないことを願っていたようにも思えた
本作は、3部作の中編のようで、次作は製作中となっている
前作の主人公級のアサ(黒沢ともよ)はほぼ登場せず、今回はフキとスズが主人公級となっていた
おそらくは、そのモノノ怪ごとに中心人物が変わると思われるので、続編ではしきたり通りに戻った夜伽によって生まれた子どもが関係するのかな、と思った
それが誰になるのかはわからないが、それは次作のお楽しみということで良いのではないだろうか
いずれにせよ、ある程度の大奥の知識が必要で、単語の予習も重要だと思う
言葉を知らないと音が漢字に変わらないので、それによってセリフの内容がわからないところがある
記憶によれば前作のパンフには語彙集があったと思うし、今作のパンフにはほぼ全員の人物相関図があるので、サクッと理解したい人はそれに目を通してから観ても良いのではないだろうか
三章も楽しみ
皆さんが書いてらっしゃる通り、前作よりシンプルですし、説明もあったので分かりやすかったと思います。
アクションもとても華やかです。オープニングも前回から引き続きかっこよかったです。
坂下様の掘り下げがあるとは思っていなかったので不意打ちでした。
彼も三十何年も大奥をみてきてるのだから、色んなことを見ただろうし、思い入れのある人だっていますよね、、、、
あと、若い頃はヤンチャしてたんだなとわかる描写が良かったです。
利権、出世欲、保身、様々な思惑と悪意が降りかかる中で、子を大切にしたい、守りたいという思いの温かさを確かに感じられるお話でした。
子を守れなかった後悔が形を変えて、モノノ怪になってもなお、ただ自分を責める続ける姿にただ涙が出ました。
呉服屋の娘であったフキにはきっと大奥の全てが敵に見えていたんだろうけど、最後はボタンとの関係が丸くおさまって良かったです。
嫌な奴らがみんな成敗されていったので私は満足です!スッキリ!
三章ではお水様や溝呂木家、天子様といった大奥の核心にいよいよ迫っていくのだろうと楽しみです。
注意:ネタバレあります。
前作唐傘とほぼほぼ起承転結の流れが同じであるため、モノノ怪の種類が唐傘から火鼠に変わっただけ?のように感じてしまい、これといった新鮮味がなく個人的には正直期待外れであった。(それだけ唐傘を観た時の衝撃が凄かったということなのだが)。また本作のメインの人物であるフキさんが女性視点からみると性格が野心が強いだけのイヤな女であり、反対勢力は皆モノノ怪とともに一掃されてしまい、結局この人の一人勝ちというのも残念だった(特にマツさんのビジュアルとキャラが好きだったので残念)。イケメンキャラ好き女子としては、溝呂木祭司や天子様、神儀さんあたりももっとフューチャーして欲しかったです。神儀さんが、モノノ怪をぶった斬るアクションシーンは相変わらず格好良く、アクションの一つ一つが前回よりも目で追いやすい速さになっていて良かったです。あとは怖い女性達が沢山出て来て、リアルではあり、ホラーとしての人体発火の描写も凄かったけれど見ていて若干辛かった。(個人的感想です。)前作よりも本来の大奥らしく女性同士のどろどろした感情が強めに描かれていたように思うが、そういうのが観たかったのでは無く、前作以上の音と映像のサイケデリックな高揚感に浸りたかっただけなので、もともと求めていたものが違かったのかも知れない。次作でとうとう井戸の底に封印されているモノの正体が明かされるのか、早く続きが観たいです。「唐傘」がテレビアニメ版だと「モノノ怪前日譚 化猫」(可愛がっていたモノが主人なり代わって怨念を晴らそうとする)、「火鼠」が「座敷童子」(お腹の子を出産することを決意する)とテーマが似ていると思うのですが、3作目は果たして。
随分ノイタミナ感
「唐傘は導入部だったんだ、ごめんね」ってくらい解り易い今作。
第一の被害者以外はザマァ感も相まって良く燃える。
スッキリ。
以下つらつらと
CV:戸松、CV:日笠
珍しく良い人役で嬉しい。
悪女、ビ。チ役が多い二人だが良い人役の安定感、安心感が抜群。
これだけでも随分価値がある。
CV:神谷
文句はないが、やはり元祖薬売りのお茶目なエロス声が好き。
神谷の薬売りはそつなく格好良いけど、職業人って感じで人間味がまだ薄いかなぁ(二話しかやってないしな)。
火鼠の事
火と言えば嫉妬の炎。
かなぁ?と第一被害者が燃えたときは思ったものの、特にそんなことは無かった(敢えて言うなら情念の炎か?)。
無数の子鼠が母鼠の復讐を行うと言うのは、中々に爽快感が有る。
演出の事
唐傘は随分ホラーチックで迂遠な演出だったけれど、今回は解りやすく派手で観ていて楽しい。
お札さんが滅茶苦茶活躍した代わりに、天秤さんがほぼ仕事してないのが悲しい。
エンディング
相変わらず長い。
考察
大奥と言う特殊な環境に於ける三部作。
今のところ二作とも子と親が殺された復讐譚。
唐傘は側室や女中達の権力争いに依るもので、
火鼠は大奥の構造に甘い汁を吸う家老?達の権力争い、
三作目のタイトルは蛇神。
被害者(復讐される加害者)候補としては、上様と御台所辺りか?
蛇と言えば不死と再生の象徴だったり鏡の隠喩、蛇神は竜神と同系の水神だったり、フロイト先生に言わせれば細長い物は全て陰茎だと、と中々考えさせる選出で期待が高まる。
総評と言うか…
水葬、火葬と来て次は土葬で土蜘蛛や!
って思ってたのは秘密だぜ。
「複雑怪奇で初見殺し」→「シンプルかつ親切丁寧」
前作劇場版第一章ではとっつきづらい不明瞭な土台に、一見では分かりづらい複雑な謎、人物相関を構築してしまったおかげで、壮大で美麗な背景やら個性的なキャラの魅力が大幅にスポイルされてしまっていました。
つまり、間違いなく初見殺しでした。そこら辺は確かレビューでも酷評させていただいた記憶があります。
今回はうって変わって、門番やかしまし下級女中ら、前回ではモブキャラに成り下がっていた周辺キャラにも背景を持たせキチンと仕事をさせ、また、例えば薬売りのあの複数の「傾く弥次郎兵衛」についてまで丁寧に説明書きをつけるなど、とても親切丁寧なパッケージに!
宝剣発動の3要素も非常にシンプルで変なひねりが無いので愛憎関係素人の私(笑)でも共感できる内容で好感が持てました。
なんでもかんでもエヴァンゲリオンみたいに謎を深めりゃ作品として深みが出るわけでもないので、今作のこの改善点は高く評価したいと思います。
ただ、反面、前作の主要キャラが急に影が薄くなったり(居ましたか?)、第三章(最終章?)への布石がイマイチインパクトに欠けたりするのは、どうなんだろう・・・と思いました。
まあ、必ず第三章も鑑賞しますけど(笑)
では。
前作と比べわかりやすい
まず初めに、モノノ怪の映画は3部作で、本作は2作目なので火鼠から観るのはオススメしません。本作から観てもどのキャラがどの立ち位置なのか、大奥というものがどんな場所とされているのか、などがわからずストーリーが入ってこないと思います。
今回の映画の感想を真っ直ぐ言うなら、「わかりやすかった」です。前作があったために、独特な色彩やアニメとは違う薬売りに慣れ、その分ストーリーの理解がしやすい。前作のおかげで前知識が出来たためにこの女の人がどこの家かなどが頭に入りやすいです。
また、前作では真・理について考察要素が多々あり、わかりにくかったり複雑な部分がありましたが、今回は真・理もはっきりとしていてわかりやすく、終わり方もすっきりしています。
女同士の醜い争いなどが苦手な方もいらっしゃると思います。正直、私もそんな作品好きじゃないです。しかし、この作品は女性同士でネチネチと争うものの、当人達が重い立場やモノノ怪に遭遇することで成長するものでした。前作・唐傘で意地悪そうな顔をしていた女性達が、最後は凛とした表情で廊下を歩く。醜い争いをしていたのは体感30%以下でした。
次の3作品目への繋げ方も見事。直前に公式SNSで情報が解禁されたことを知っていたこともあり、「こうやって繋がるのか」と妙に納得しました。
雰囲気
ひたすらに絵が美しいが、前作を見ていないとついていけないかも。
前作の、唐傘を見ていたので火鼠を観ないわけにはいかなかった。
キャラクターや登場人物の説明がほぼないので前作を見ていない人には内容の把握は苦しいかも。
逆に唐傘を見ていた人にはとてもシンプルでわかりやすくなっていたと思う。
細部までびっしり描き込まれ、日本画の伊藤若冲(だいぶ違うが)のような圧倒的な濃密さと、モチーフが日本的なものにとどまらないデザインセンスは素人ながら素晴らしいと感じた。
火鼠の子供たちは実は、胎児を守っているのだと、気づくと、話が見えてくる。
ただストーリー展開よりも圧倒的な絵が、この一連の作品の素晴らしさの殆どを占めていると思う。
エンディングで水場の壁がいつの間にか大蛇に変わるのもお見事。
あの完全に平面で、濃淡や色味による遠近法のなさに慣れるのに年寄(私)はしばらく時間が必要ではあった。
前作に劣らぬ豪華絢爛尽くし、このクオリティの映画を年一ペースで作...
前作に劣らぬ豪華絢爛尽くし、このクオリティの映画を年一ペースで作っていること自体がまず偉業。「雨・落下・決別」を主題に、目くるめくメタファーに埋め尽くされた前作と打って変わって、ストーリーはシンプル。シリーズ発表時に予想した「大奥で繰り広げられる女の情念と権謀術数」というイメージに当てはまるのが、まさに本作である。権力に抑圧される女たち、という重い背景だが、薬売りに協力するかしましい女中たちや、門番のツンデレおじさんっぷりなどコメディ要素もあって、バランスが取れている。メインとなる2人の、対照的な女たちが、死地を経て、友情…とまではいかないが戦友めいた絆をはぐくむのは、前作のヒロイン2人とはまた違った趣で、良い(ギャルと委員長の歴史的和解、的な?)。テーマ上、前作よりも艶っぽいシーンは多いが、それ以上に薬売りの人外の魅力がフェティッシュなほど描かれていて感心する。欲を言えば次回最終作へのフックがもうちょっと欲しかったところ。描写を読み解く限りでは、国家の成り立ちに関わるような秘密と向き合うことになりそうだが…。
前作同様
旧モノノ怪に近い感じ。分かりやすく、余計なものがない
前回は完全オリジナルという感じがあり、旧モノノ怪からモノノ怪を知った私からしては疑問を抱くことも多くありました。
旧モノノ怪は形真理がすっきりと解決していく感じだったのですが、唐傘はお水様と唐傘が混在しており、演出に力を入れすぎて逆に目が痛く、言いたいことが伝わりませんでした。また、キャラクターも整理されていない様子がありました。
しかし今回の火鼠は旧モノノ怪に近い感じがありました。旧モノノ怪のように分かりやすく、言いたいことも伝わります。それに演出が前回に比べ控えめで、目も痛くなりません。人物関係もハッキリしており、お水様が介入していないため、ひとつのモノノ怪に集中出来ました。火鼠の怨念も唐傘に比べ汲み取りやすかったです。共感も出来ました。
その分、気になったのは構図です。やはり旧モノノ怪のような神構図や目の痛くならない演出のインパクトは薄いように感じました。
ここまで面白くなったので、次の蛇神にも期待できます!!
【”守るべきは生まれて来る、ややこの命。”今作は旧弊的な身分社会である大奥の中で起きる怪異を描いた、彩色優美な唯一無二な世界観が魅力的な哀しくも美しき女性の強さを描き上げた作品である。】
<Caution!内容に触れています。>
ー このシリーズの第一章は、絵柄の斬新さとその屹立した世界観に惹かれたが、人物相関関係がナカナカ頭に入って来なくて、少し鑑賞中に意識がトンでしまった。
だが、今作、第二章はストーリー展開も分かり易く、且つ大奥の中で天子の寵愛を受けていた下層武士の家の出であるフキが妊娠した後に起きる、彼女を害しようとするものに対する怪異と、その怪異が生れ出た過去の大奥で起きた哀しき出来事との連関性が分かり易く描かれ、更に物語を彩る彩色優美な唯一無二な世界観が面白かったモノである。
冒頭とエンドで流れる、アイナ・ジ・エンドの哀調を帯びた曲も作品の風合に合っており、作品自体の趣を高めていると感じた事も、併せて記す次第である。-
第一章 唐傘と比べるとやや淡白かな。
「火鼠」は本来「かそ」と読む中国の空想生物。火山の中に住んでいる。火の鳥とだいたい同じものです。「竹取物語」で姫が求婚者にいろいろ贈り物を要求するなか、右大臣阿倍御主人(あべのみひと)への注文がこの火鼠の皮衣。白くて火に強い衣です。本来、中国まで取りに行かなきゃならないのを阿倍御主人は偽物で誤魔化そうとしてばれちゃうんだけど。だから、まあ「火鼠」といえば衣の話になるのかなと思ってたけど違いましたね。本作では「火鼠」は「ひねずみ」と読み、天子の子を懐妊したけど事情があって産むことが許されない女臈の情念が形どったもので、怨みを持つ相手を焼き尽くす物の怪として描かれている。
一作目「唐傘」のレビューにも書いたけど、大奥の空間を表現するにあたって、古今東西ありとあらゆる意匠、デザインを取り込んでいてその自由自在なイマジネーションが素晴らしい。私は大好きです。そこのとこは変わらないんだけど「火鼠」は「唐傘」に比べて話が分かりやすい。また薬売りをはじめとして、女官のアサや、御錠口番の坂下など前作からのなじみのメンバーが出ていることで取っつきやすくなっている。
そのために前作ほどの世界観の特殊性というか凄みがない感じがする。要は淡白なんですね。そもそも尺が前作より15分短いし。
次回作、蛇神に期待。
第二章 大奥炎上
待ってました!継続された世界観にスピード感がプラスされた快作!
🐁待ってましたの第二章。公開初日に2回鑑賞。期待に違わずめっちゃ良かった。唐傘の深みのあるお話の方が好みではあるけど、火鼠はストレートでよりわかりやすい話が展開されて、世の中に受け容れられそうな予感(個人的には、ワンテーマでわかり易すぎる部分が☆0.5マイナスの理由っす)。
今回も和紙テクスチャがばっちりぴったり嵌る大奥内で情念の物語が展開される。〝速い〟モノノ怪「火鼠」そのままに、超スピードで一気に描ききっていて、それだけお話がシンプルなので、頭に「?」が浮かぶ場面がほとんどない。情念まみれのお話なのにすっきりさっぱり爽快感さえ感じる。
そして、唐傘での活躍で薬売りが広敷番・坂下の信頼を得ている以外は、火鼠から観始めても問題なくわかる作りになっているのも素晴らしい。もし唐傘を観ていないなら、火鼠を観てから唐傘を観るほうが理解しやすいかもってくらい。
2回じゃ全然確認しきれるわけないくらい、今回も背景や人物たちの表情など遊びはたっぷり。いくつかは確認できてほくそ笑んだけど、元々視野が狭くフシアナなので、気づけないこと、観るたび初めて気づくことがたくさんありそう。
忘れちゃならない、「劇場版モノノ怪」と言えば、エンドロール✕主題歌!昨年観た映画の中で、物語と主題歌のマッチング度合いでは1位(※1)だと思っている唐傘✕Love Sick(アイナ・ジ・エンド)。そこからくる期待値の高さを今回見事に超えてきた!火鼠✕花無双+渇望(アイナ・ジ・エンド)は優勝!物語の世界観を咀嚼して、アニメーターたちの作品づくりの情熱に負けないように取り組むアイナさんの曲作りの情熱に今回もひれ伏している。「渇望」は本人ではなく武藤弘樹さん作詞作曲も、アイナさんサイドのリクエストもかなり入っていそう。そして、その特異な声色と上がり続ける歌の技術があってこそ完成している2曲。この2曲をエンドロールでたっぷり(※2)と聴けるだけで、元が取れます。ありがとう。
※1 一昨年の映画✕主題歌 マッチング1位は 君たちはどう生きるか✕地球儀 です。
ただし、2023年公開日本映画の音楽賞、歌曲賞は「キリエのうた」で確定です。
※2 実は、唐傘の円盤を買ってまして、そこについていた購入者アンケートに、火鼠では総監督の中村監督がエンドロールが一番好きって舞台挨拶で話されていたこともあって、“エンドロールでLove Sickが終わってからの別曲(インスト)の時間が長くて、あれ、Love Sickを2周か3周してくれても良かったのでは?次もぜひアイナ・ジ・エンドさんに主題歌をお願いしてほしいし、次はぜひエンドロール全部をアイナさんの曲にしてください” みたいなことを書いていて、そんな意見が採用されたとはもちろん全然思わないけど、今回、その願望が叶ったことが嬉しくて嬉しくて本当に最高のエンドロールで本編以上に、身を乗り出して観て聴いていましたよ。
次も期待
全126件中、101~120件目を表示










