劇場版モノノ怪 第二章 火鼠のレビュー・感想・評価
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またまた圧倒的美しさ
なんか良い美術館に行った後のような満足感。
アニメは結局見ておらず、映画一作目も忘れてたのでnetflixで軽く復習、あれ、こんな難しかったっけ。。?と思いつつ、今回はもう少し話もシンプルでわかりやすかった。お陰で美術にもちゃんと没頭できた。
今回は悪代官様みたいなオヤジたち(老中)が多く、またテーマも水から火になり、より荒々しい絵柄、前回の方が全般的に繊細なキレイさだったけど、この素晴らしき映像、本当にどういう天才たちがどういう頭でこの色合いとか動きとかデザインを考えてるんだろう。。と不思議になる。凄すぎる。
色彩設計の方のインタビューを見たが、浮世絵を意識して、キャラに一切影をつけないとか、輪郭を青にする、また朝昼晩と色合いを変えない、など独自の世界観でやっているらしい。そして悪役高官女中の爪の色は赤系らしい。。!あと和紙エフェクトは人に3レイヤー、背景に5レイヤー、そして紙の皺レイヤーも入ってるらしい。なんかよくわからんがすごい。
エンディングの地下の御水様?の祭壇?、張られた縄が一つずつ減っていってるのかな、最後の一本が次回切れたらどうなるのか気になる。にしてもアイナジエンドの渇望、花無双にのせてひたすら祭壇の周りをぐるぐるまわるエンディング、本編で泣く要素はなかったのになんかすごいヒューマンストーリーを見た後かのような気持ちになりそこだけグッときた。恐るべき音楽のちから。
わからずやかと思いきや芯が強いだけの新年寄?のボタンさん、素敵でした。悪者とはいえ実の父親を見捨てる覚悟も。前作のアサちゃんも少しだけ出てきて嬉しかった。
覚書
水の守り人みたいな人何者?
フキさんにはすずさんが乗り移ったように感じたけど最後までああだったということは急に穏やかに改心したの?
毎朝飲んでる御水はもう前回の生臭さは消えてるの?
薬売りさんのあちら側?の世界での姿は一体なに?
形(名前) 火鼠
真(きっかけ?)すずさん焼死
理(怨念?) 身分が低い者が後継を産むことへの対処
色愛、人愛、
やっぱり色のセンスはかなり良い!
前作同様、豪華でうるさいくらいの派手さ。カッコ良い。もっとグロくても好きです!
物語は他の方も言ってますが分かりやすくなってたのですが、毒好きに少し物足りない。
賢雄様の悪役っぷりたら!!!素敵すぎます。
ベテランの技術とキャラの顔とマッチして惚れ惚れします。突き抜けていて気持ちよくなりました。
前作はエンドロール少し長く感じましたが、今回はクラファンがない分そういうことはなかったです。
で、気が付きました。今回のもゆったりとして、スタッフさんの氏名がはっきり読めるのです。とてもたくさんの技術者やデザイナー、各部署?のかたの名前が読める。普通の映画のエンドロールではあまりないように思いますが、気のせいでしょうか?
つまりスタッフさんへの愛なのではと。前回のもそういうことなんだなと今さら思い直しました。長すぎは疲れますが、今回のエンドロールは良かったです。
藤鼠色の業火と妖艶な薬売りの狂宴
最高過ぎます(≧∇≦)
良くも悪くも忖度ワールド日本だなって思いました。登場人物の目を通してですが…フィルターが掛かるとクリアに判断するのは難しいなと納得したり…何度も物怪ワールドにどっぷり浸かりたいと思ってしまうから不思議なんですよね。沼ってあるんですね、続きも絶対観ます!
ワールドに引き込まれた
僕は一見サンでTVアニメと映画1作目は見てないが、一生懸命に登場人物の名前と関係を覚えながら、なんとか筋は追えた。面白かったっすヨ。
モノノケ·火ねずみの哀しいコトワリが明らかになる時、あなたの瞳はきっと涙を禁じ得ないであろう。 ← な~んてほどの感動ではないが (^^)、スゲー面白かった。
伝統と血統を蹴飛ばすフキにグッときた。
お気に入りは、ヒゲそりの跡が濃い坂下と、フキのパパ。パパがナゼか大友の将棋の相手をさせられてるところが笑える。
展開の目まぐるしさに終始圧巻
第一弾のときにも思ったが、一つの部屋で行われている惨劇を360度のカメラで移している作画演出だからか動きのテンポがめちゃくちゃいい。スピーディーかつおどろおどろしさが目まぐるしくてまるでジェットコースターに振り回されるような圧巻の演出は劇場版ならではだ。
TV版が「静」なら劇場版は「動」だと思う。
劇場版の作画が和紙をベースに描いているんじゃないかと言いたくなるが、それはなんとなく紙が透き通っている感覚を覚えた。とても繊細な紙で描いたかのような美しさは癒やしを覚えるし、それと同時に水の清らかさをイメージしているのかなと思った。
水といえば、映画版は全編を通して「水」が印象的なアイコニックになっているのだと思う。水がうねるような流動的さが妖怪の荒々しさを表しているし、水が溜まるように、人の怨念が蓄積しているのかなとも思う。
水が這うように火が灯っていくさまはギミックとしても非常に動作的で面白かった。
作中では大奥というしきたりを守るか、子供の命を守るかという2つの相反するメッセージ性に挟まれた者たちが苦悩する様子というのはとても強烈だったし、閉鎖的で保守的な世界を救うのは部外者である薬売りという第三者の存在だ。内輪で解決できれば苦労しないんだけれど、組織内のパワーバランスがあれば叶わない。終盤では悪い権力者が一掃された感じで幕を閉じたが、少しずつ大奥内が変わろうとしている様子が希望を感じさせる。
薬売りという一筋の光がまるで弓矢のごとく走り回るところは活劇を見ているようで、とても心が踊った。
珠生さんみたいなことするじゃん!
化け猫ライクなシーンが多くて助かる(助かる)
天井にうねうね貼り付くシーンも化け猫っぽかったね。
ネコを模倣するネズミ。
最高じゃん…(最高じゃん…)
ルールガン無視する野郎共が勢いよく大奥に入るときに靴ちゃんと脱ぐの好きやで。
靴脱ぐのも勢いよくて好きやで。
人間ばかりが水子を殺そうとして、物の怪もボタン様も水子を護ろうとしている構図がいい。
坂下や老中たちの深堀も良かった。
水の前回に続き、嫉妬の炎に身を焦がす(物理)も良いわよね。
お父様すら信頼ならないボタン様が受難過ぎて推せる。
でもお父様その服でよく飛んだり跳ねたり出来るわ。嫌いじゃない。いや、やはり嫌い。
斬らなくて良い物の怪が相手の回は外れがない。
斬って尚救われる展開が切なくも味わい深くて助かる。
というわけで神回です!!
母性のある女性に刺さる。
とにかく女たちが強い。
ラップも(少し)ある。
というわけで神回です!!!!
花無双
前作から早いスパンでの劇場公開。
カラフルな世界を大スクリーンで堪能できるのがありがたいです。
特典はポストカードでした。
前作で世界観が頭に入っているのもあって続きものですがしっかりと咀嚼できましたし、短い時間に怒涛の情報量を叩き込んでくれて、それに加えてアニメーションの力も感じれたりとモノノ怪の世界観を堪能できました。
大奥のドロドロした部分、人の妬み嫉みに付け入るモノノ怪が侵略していく流れが中々に悍ましく、火鼠によって体が燃え上がり、炭になってボロボロになっていく様は恐ろしいもんです。
お偉いの立場と血を残すことに力が入るからこその駆け引きがエグみとなってハラハラさせてくれますし、バチが自分に返ってきたりと見事な因果応報があったりするのも良かったです。
前作では受け入れられるまでに時間がかかっていた薬売りが今作ではヌルッと大奥に入れていたり、前作での功績がしっかり受け継がれているからこそ信頼を置かれていたり、やっぱ坂下さんが小言言いながらも優しさに溢れているのでナイスガイでした。
コミカルに動き回ったり、どっしりと構えての話し合いもあったりと絶妙なバランスで突き進んでくれるので、その点も前作からブラッシュアップされていたなと感じました。
坂下さんがなぜ大奥にいるのかという辺りもしっかりと明かされますし、その理由も本当に坂下さん…!ってなるやつで、悲しい出来事の中にも信念があったりとで人間ドラマとしても今作の完成度は高かったなと思いました。
終わり方も前作から更に薬売りの存在感が増していたなとなりましたし、坂下さんと一緒にワッキャッキャしたくなるような締め方が好みでした。
アニメーションは今作でも凄まじく、手書きでこんだけカラフルで躍動感満載となると制作チームは本当大変だっただろうなぁと感謝が尽きません。
画面いっぱいに動きがあり、キャラクターの表情もとっても豊か、様々な描写に隙がないというのも素晴らしかったです。
エンドロールは相変わらず長いですが、前作のクラファン分無くなったので気持ち短めにはなっていました。
アイナ・ジ・エンドの主題歌たちに身を預けながら見入っているのはとても贅沢タイムでした。
3部作3作目の「蛇神」にて完結となりますが、3部作が1年おきにやってくれるのは非常にありがたいですし、集大成がどうなるのかとても楽しみなのでお待ちしております。
鑑賞日 3/14
鑑賞時間 12:15〜13:40
座席 B-2
74分という短い尺の濃密な物語
74分という短い尺の中で、さまざまな物語が語られ、締まった構成になっていてとても面白かったです。
今回は、坂下の職務に対する思いやボタンさんの覚悟がしっかりと描かれていて、お二人ともとても格好良かったです。
さらに、途中から「許せない」という声が聞こえてきて、子どもを堕ろさせたことへの怒りは理解できましたが、その矛先が最後には自分自身に向けられていたのが印象的で、個人的にとても気に入った展開でした。
三部作の最後の話も楽しみにしています!
こういうモノノ怪を見たかった
内容が前回より解りやすくなっていてかなり楽しめました。
前章では薬売りに懐疑的だったキャラクター達からも今作では一目置かれていて何も言わずに城の番をしている衛兵が通してくれたり、薬売りを庇ってくれたりと
皆が一丸となって大奥の異変に対して何とかしたいという気持ちが伝わってきて良かったですね。
こういう変化は前章を見ていて良かったな、と思えましたしキャラクターに親近感が湧いてより話を楽しめました。
それに対比する形で城の上役は自分達の都合しか考えておらずそれが原因で怪異を生み出してしまっているのが救いがないなぁという感じでした。
前作より話の全貌の謎解き部分が解りやすくなっていてだいぶ見やすく感じました。シナリオ展開もかなり面白かったです。
話の締め方も綺麗にまとまっていて楽しめました。
映像も前回から引き続いて和を全面に押し出した演出が多く見ていて楽しめました。
独特な表現ですが色彩豊かな絵巻でアニメを作っている様で試みが面白くて私は気に入っています。
十分に面白い作品だと思いますが個人的には劇場版で多少シリアスな話が続くので少し箸休め的に多少ギャグパートが入ってくれると嬉しいかなぁ。
3章の放映を楽しみにしています。
唐傘の時のような感動は…。
前作の唐傘では、大奥に仕えるという価値がテーマであり、この価値は、我々現代人にとって、解る部分もあるけど、解らん部分もあるものであった。
この“何となく解るけど、やっぱ理解しにくい価値”というのがキモで、だからこそ、ここから生まれるドラマに様々な想いを巡らせる事ができた。
これがモノノ怪シリーズに通ずる不思議な魅力を生んでいたのだと思う。
しかし、今回は中絶という現代人にも理解しやすい悲劇がテーマであったにも関わらず、感情移入させるシーンが少なかったため、物語が薄くなってしまった(あっけなくなってしまった)印象を覚えてしまった。
昔に悲劇があって、それと同じような事が起きて、化け物出てきて、退治。
このストーリーが、唐傘と同じなので、これまた薄く感じさせる要因であった。
モノノ怪は大ファンなので、蛇神では是非リベンジを!
楽しみにしてます!!
天子に使える大伴
物語、音楽、アクション全てに魅入られる
前作も良かったけど今作のニ章の方がより好きかも。相変わらず極彩色の映像美が素晴らしい。質感まで感じる和紙感が紙芝居のようで、一際キャラクターを引き立てる。薬売りさんは歌舞伎役者のようですね。今回も音楽、アクション共に魅入ってしまった。
ボタン様、始めは何とも思っていなかった人なのに今作で好きなキャラクターになりました。フキに対しての苛立ちは別の理由だったのだなと腑に落ちて、また違う側面にキャラの深みが増した気がします。気丈でいて真に心根は腐っていない感じが良い。そして、坂下さんも見直してしまった。こういう人情味のあるキャラや物語ってやっぱりいいですね。
主題歌のアイナ・ジ・エンドさん「渇望」もカッコイイ。何度も聴きたくなります。
1年後予定の3作目が待ち切れないです。蛇神といえば、神社で水神様として祀られているところが多いので……期待しかない。
贅沢に圧倒的な、映像美術
すげーもの見た
映画が終わって最初に出てきたのはその一言だった
三幕構成の第二幕ということで、説明や伏線がどうしても多くなりがちな第一幕と比較してもすとんと腑に落ちるような分かりやすさが強かったこともあり、没入感がすごい
そして隅々まで端々まで埋め尽くすような、一分の隙も無いような色彩とデザインと画面構成がものすごくものすごい
私の残念な語彙ではとてもじゃないけど言葉にできない すごい
画にしても筋立てにしても、クセが強い部類にはなるだろうからどうしても好き嫌いはあると思う
でも、好きな人にぶっ刺さったときの深さは尋常じゃないと断言してもいい なにしろ私自身が体験したからだ
エンディングロールの途中に文化庁の名前を見て、驚きよりも先に納得が来る
そんな映画です
ヘタに内容に触れれば野暮になってしまいそうで、語ることはできないけれども
和風活劇や江戸期の文化芸術、情念だとか、あやかしだとか、そういったモノが好きな人は見て損はしないんじゃないかと思う
第二章、楽しめました!
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