「これはなかなかタイムリーな衝撃作品です」ベイビーガール ゆ~きちさんの映画レビュー(感想・評価)
これはなかなかタイムリーな衝撃作品です
ニコールキッドマン演じる大企業のCEOが、インターンのスタッフとの禁じられた性愛に溺れる、18禁作品です。
この作品を観ながら、長年にわたって、かつての国民的アイドルグループのリーダーで、今だに冠番組をいくつも持っていたスーパースターが、ある性的事件をきっかけに、ほぼ全ての芸能活動を休止せざるを得なかったニュースが、頭から離れませんでした。
どちらも50代、私にとってはかつての眩しいスターぶりを知っているから、今だに若いなぁと思ってしまいますが、20代の若者から観たら両親世代、下手したらそれより上かもしれず、とてもじゃないが性的な目で見れない対象でしょう。
ジャニーズのタレントにしろ、売れないグラビアアイドルや若手女優にしろ、好きでもない権力者と関係を持つことは「売春」をさせられてるような気がして、耐えられずに辞めてしまう子たちも多かったと思います。
ようやく日本でも、若い女性たちが嫌だと声を上げることができたんだなあと、時代の流れを実感しましたが、それでは「愛がある年の差カップル」はどうやって恋愛に発展するんだろうとも疑問に思います。
旦那との行為じゃオーガズムを感じず、自慰行為にふける妻を演じたニコールは、やっぱりさすがの演技力でした。
ただ、この禁断の関係にあまり思い入れが持てなかったのは、若いインターンからニコールへの純粋な愛を感じられず、タイトルの「ベイビーガール」感が損なわれてたような気がしたからです。
もうちょっとニコールに同情したかったけど、あんな男のどこがいいんだよ、的な展開でしたので、そんな「主従逆転」劇から、まだまだ女は弱いのかもな…と後味はイマイチでした。
ただ、INXS ファンとしては挿入歌のNever Tear Us Apart がめちゃめちゃ嬉しかったかな、そこが一番のツボだったかもですwww