劇場公開日 2025年1月31日

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ザ・ルーム・ネクスト・ドアのレビュー・感想・評価

全145件中、101~120件目を表示

4.0母と娘と友人の濃密な物語

2025年2月4日
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鑑賞方法:映画館

知的

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サム

4.0好きなものに囲まれる最期には、その物語を語る存在が必要なのではないだろうか

2025年2月4日
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知的

難しい

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Dr.Hawk

5.0いつまでもこの映画の世界にいたい

2025年2月3日
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田中スミゑ 90歳

5.0まさにアート作品

2025年2月3日
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興奮

知的

難しい

アルモドバルはいつもド演歌なイメージあったけど
今回の作品は映画芸術作品として完璧で素晴らしかった。
かと言って決して堅苦しい作品では無い所がまた良かった。
洗礼されたアルモドバル

全然関係ないけど冷蔵庫の中に“おーいお茶”がはいっててビックリしたw

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HIROKICHI

4.0「安楽死」≠(ノットイコール)「尊厳死」

2025年2月3日
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鑑賞方法:映画館

ベネチアで金獅子賞受賞の本作。前日の降雪予報もあり、積雪の心配がなくなった昨日の午後まで待ってオンライン購入したのですが、その時点ではまだガラガラ。しかし実際に劇場へ訪れた本日、10時40分からの回は平日の割になかなかの客入りです。
今回も予告やあらすじを見ず、前情報なしに鑑賞です。全般会話劇でありつつも全ては語らず、やや謎めいた雰囲気と心配事の多い設定に、ティルダ・スウィントン×ジュリアン・ムーアと言う実力派俳優の「抑えのきいた演技」でミステリーの要素も感じるヒューマンドラマ。
あることがきっかけでマーサ(ティルダ)と再会することとなったイングリッド(ジュリアン)。闘病中のマーサは戦争ジャーナリストであり、その経験も踏まえ自身の死生観に対して確固たる考えを持っています。がん告知を受けたものの元々は治療する意思がなかったことや、娘との関係、そして娘の父親に関する過去について語るマーサに熱心に付き合うイングリッド。久々に会う友人との語らいに生き続けることへ前向きになりかけた矢先、治療への期待を裏切る「転移」という結果に、マーサは以前から考えていたある計画をイングリッドへ打ち明けます。
闘病中の友人に対する同情という気持ちに収まらず、背負いこむ覚悟をするイングリッド。恐らくは、マーサの死生観に対して「深く理解したい」という(イングリッドの)物書きならではの心理と、同業者ならではにそのことをすかさずに見込んだマーサの「思惑の一致」が生んだ期間限定の共同生活。未経験の緊張感や恐怖心にお互い戸惑いながらも、偶然が生んだ「想定外」をきっかけに計画以上の満足感で、これぞ正に「尊厳死」という最期を迎えるマーサ。その後の些末なアレコレをバッサリとやっつけ、もっと重要なことを美しく魅せる物語の「終着」はとても美しく、107分とコンパクトにまとめられた作品は「THE完璧」。流石のペドロ・アルモドバル、あっぱれです。

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TWDera

3.0彼女の選択や頼み事の理由がよく分からない

2025年2月3日
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tomato

5.0色彩に息をのむ

2025年2月3日
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配色の美しさに心奪われっぱなし。ワンカット・ワンカット一枚の絵画のよう。オシャレ過ぎる絵作りにワクワクが止まらない。

内容的には安楽死がテーマなので、見る者それぞれの生死観が問われる。一般に死は、葬式で黒の喪服を着るように重苦しく悲しいものとみなされているが、死は肉体という重い鎧からの解放であり、ブラジルのサンバのように明るくお祝いしたらどうかと思う。生命は永遠の祝祭なのだから。

監督のペドロ・アルモドバルはゲイなのかな?ゲイの人たちは、ときにとても鋭い美的感覚を持っているし、台詞の中に不自然に多くの性的な話題が出てくる。

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CR7

5.0隣にいることを考える

2025年2月3日
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ティルダはいつだって変幻自在。人間だけじゃない。吸血鬼、天使、魔女。いかなる性別であれ、いかなるアイデンティティであれ、何にも囚われず自由に意識を流動させるところが好き。
ジョイスが意識の流れを外に開放させようとしたように。

ジュリアンムーアはいつだって人間の量感たっぷり。相手との一筋の糸を取らまえながら存在そのもので語るところが好き。ヴァージニアウルフが自分に意識を集中させたように。

本作は死についての映画ではない。やがて訪れる死を前にして人はどう生きるかという映画。
そして、死にゆく人に目を背けることなく側にいること、何も言わずにただ耳を傾けること、すべてを目撃する繋がりの映画。

私たちは誰かの隣の部屋にいる。ガザやウクライナの人々の死と共鳴するのは恐ろしいことだけど、私たちは彼らの隣の部屋にいる。彼らと繋がることを拒否しない優しさ。そのことをグサリと思い出させられた。

読書が大好きだった人がもう本を読めなくなったり、ひとつずつ自分の機能を失い始める辛さを、ティルダも〝自分自身が減ってしまう〟と言っていた。だからこそ、最後に真紅のルージュを引きイエローの服で自分自身を停止させなかったところが詩的で美しかった。

一方で、メタファー的な死とは、固定観念や過去に支配され自ら判断・選択することを停止した者のこと。取り調べをした単純思考の警察官や、「新自由主義と右翼が台頭する世界で…」ってセリフにも、思考停止に対する不安と批判が凝縮されていた。

それでは、過去に囚われ、誰かを助けるために火の中に飛び込んだ青年のことは?

ラストのピンクの雪は、死者と生者 、批判する者と批判される者全てを一色に埋め尽くす。意識の階層の分断、その構造を全て均質化させた。

ヴァージニアウルフの遺書「また自分の頭がおかしくなっていくのがわかります。(中略)私にはもう何も残っていませんが、あなたの優しさだけは今も確信しています。」の言葉が思い出されて、本作の二人の物語に滲み出ているように思った。

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Raspberry

4.5あなたの選択よ‼️

2025年2月3日
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泣ける

怖い

幸せ

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活動写真愛好家

4.5誇り高き死を

2025年2月3日
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まき

3.5自由な死

2025年2月3日
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知的

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おきん

5.0美しいマーサ

2025年2月2日
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美しく死にたい、気が狂いそうな程の痛みに侵され人間らしい思考が保てなくなる前に…

癌の痛みは壮絶と聞くけど、人格保てなくなるほどの痛みって
見てる方もつらい

普段は上品な女性が、痛みゆえにすごい言葉を吐く。私も自分の尊厳を保てないほどの痛みに見舞われ続けるのが分かってたら…終わらせたいと思うかも。

そう思ってても、「近いうちに自死を決行するけど、隣の部屋にいて(事後の処理をして欲しいの)」とかの友達の頼みを受け入れるのは、辛いんだよ。イングリッドはとても強く優しい心を持ってる。あの狂信的な警官もそこは見抜いた(あなたは友人に自死を見守ってくれと頼まれれば断れない人だと)。

ミシェルは同一人物かなってほどそっくり。

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れい

3.5色彩豊かに、主演女優の演技力を武器に描かれる旅立ち

2025年2月2日
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泣ける

悲しい

難しい

「尊厳死」を題材に、病に侵された女性が、安楽死を求めて親友と共に過ごす数日間を描いた意欲作。
監督は、色鮮やかな映像とユーモア溢れる作品群で数々の賞を受賞してきたペドロ・アルモドバル。本作も2024年度ベネチア国際映画祭にて金獅子賞を受賞。W主演には、ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアの2大オスカー女優。

小説家のイングリッドは、自身のサイン会にて旧友から親友のマーサが闘病生活で入院している事を聞かされる。
見舞いに訪れたイングリッドは、再会したマーサと病室で語らいあう。かつて戦場ジャーナリストとして活躍していたマーサの人生は、若かりし日の恋人との苦い思い出や、彼との間に出来た娘との軋轢がありながらも、1人の女性が送ってきた人生として充実していた。
しかし、そんなマーサにも容赦なく病魔は歩み寄る。投薬治療も効果が無いと悟ったマーサは、「尊厳のある死を望む権利くらいはあるはず」と、ネットの闇サイトで安楽死の薬を入手。
「人の気配を感じながら最期を迎えたい」と、イングリッドに最期の日々を共に過ごしてほしいと懇願する。はじめは戸惑いつつも、イングリッドはマーサの要望を聞き入れ、彼女が借りた森の中の家で、彼女と最期の数日間を過ごす事になる。マーサは、自身がもうこの世にいない場合の証明として、自室のドアについてイングリッドに告げる。
「もしドアが閉まっていたら、私はもうこの世にいない」

私はアルモドバル作品初鑑賞。しかし、これ一作だけでも、監督の持つ独自の作家性を存分に味わう事が出来た。「尊厳死」を題材にしつつも、作品を彩る鮮やかな背景や美しい音楽が、最後の旅立ちへの物語を暗くさせずに演出している。それは、監督自身も意識していた部分であり、「死」というものを暗く陰鬱に描くのではなく、あくまで一つの旅立ちとして表現している。また、画角に収まる人物や小物の配置、ファッションに至るまであらゆる視覚的部分に拘っている事が伺える。

W主演のティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアは同い年。何処か両性具有的な雰囲気を放つ個性派のティルダと、女性的な優しく暖かな印象を与える王道派のジュリアンの共演は、ともすれば個性のぶつかり合いに成りかねないかもしれないのに、抜群の調和を持って画面に溶け込んでいる。
そんな本作を語る上で、ティルダ・スウィントンの放つ「病に侵され、尊厳死を望む」というリアリティある女性像は外せない。これまで私は、『コンスタンティン』(2005)の天使ガブリエルや『ナルニア国物語』シリーズの白い魔女、『ドクター・ストレンジ』(2016)のエンシェント・ワンといった超常的存在を数多く演じてきた彼女に、リアリティある女性感を抱いた事は無かった。しかし、本作では癌に蝕まれ、思考がネガティブになっていく、精神的孤独を恐れ、親友に最後の頼みを行う姿のどれもこれもが、抜群のリアルさを感じさせる。不吉な発言ばかりで、時にイングリッドとの間に気まずい雰囲気が流れる様も他人事とは思えなかった。

対するジュリアン・ムーアは、長い赤髪と緑の瞳が放つ抜群の包容感で、ティルダ演じるマーサの最期の日々に寄り添う。長い間交流の無かった親友が、最後に頼る存在としての説得力がある。小説家としてではなく、親友としてマーサへの素直な言葉を紡ぐ姿の暖かさ。劇中で恋人のデイミアンが言う「君は他人に罪悪感を抱かせず、苦しむ方法を知っている」という台詞が印象的。

また、チョイ役ではあるが、マーサが自殺した後、イングリッドを取り調べる事になる警察署の刑事を演じたアレッサンドロ・二ボラも印象に残る。狂信的なカトリックである彼は、マーサの尊厳を無視して自殺を絶対の悪として捉え、協力者であるイングリッドにも厳しい視線を向ける。彼の言葉は、決して間違ってはいない。しかし、世の中には「正論では救えない事」がある。だからこそ、僅かな出演時間と台詞ながら、それを否定する彼は本作唯一の悪役として強烈な存在感を放つのだろう。

本作を鑑賞した者ならば、自然と頭を過ぎるであろう「私がマーサの立場ならどうするか?」「私がイングリッドの立場ならどうするか?」という問い。私は、マーサには共感出来るのだが、イングリッドの持つ底知れない包容力は持ち合わせていないと思ってしまう。また、尊厳死として自殺を選択せざるを得ない現在の司法の是非についても、安易に答えは出せない。
しかし、先述した「正論では救えない事」があるのは間違いないし、あの刑事のようにマーサの死を責めたてられるだけの「自らの正義」はない。そう選択したのなら、それを理解は出来なくとも受け止めはすべきだと思うから。

マーサが雪降るマンハッタンの街を眺めて引用する『ザ・デッド/「ダブリン市民」より』(1987)の台詞と、それをアレンジして語るラストのイングリッドのシーンの美しさが圧巻。
【雪が降っている。寂しい教会の墓地や、すべての宇宙に、おぼろげに降り続く。かすかに降る雪。やがて来る最期のようにーすべての生者と死者の上に…】
【雪が降っている。一度も使わなかった寂しいプールの上に。森の木々の上に。散歩で疲れ果て、あなたが横になった地面に。あなたの娘と私の上に。生者と死者の上に降り続く】

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緋里阿 純

4.0死と向き合うこと

2025年2月2日
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知的

ベネチア国際映画祭金獅子賞作品。末期癌に侵された60代女性戦場カメラマン(ティルダ・スウィントン)、安楽死を願うが、病院でも1人でも死ぬのを拒み、長年疎遠になっていたが昔からの知り合いの女流作家(ジュリアン・ムーア)に最期を看取ってもらうように頼みます。二人が最後に暮らす数日間の物語。死を覚悟しながらも、自分の思い通りの生活をする、それを見守りながら死と生の間で揺れ動く、二人の女性の心理が見事に描かれています。ティルダ・ウィンストンの映画は初めてですが、演技派で長身、スレンダーなスタイルがかっこよく役柄に合っています。ジュリアン・ムーアもアカデミー主演女優賞を取るほどの演技派。私としては、マドンナ主演の「ボディ」での引き立て役や「ハンニバル」のジョディ・フォスターの代役などを経ての円熟した現在の演技が素晴らしいです。監督ペドロ・アルモドバルはスペインの監督らしく、赤・青などの色使いが鮮やか、雪の色が印象的です。ラストシーンがとても素敵です。

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masa.k

5.0期待度◎鑑賞後の満足度◎ 嘗て“死”というのは生活の中で、社会の中でで、世界の中で生者の隣に居たのに、現代人はいつから“それ”が来るまで正面から向き合わなくなったのだろう…

2025年2月2日
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①ペドロ・アルモドバルの監督作品で、主演の二人がご贔屓且つ現代映画界も最も優れた俳優であるティルダ・スウィントンとジャリアン・ムーア(でも老けた)と来たら、観ない訳にはいかないでしょう。

②初の英語作品ということだが、内容的には「母と娘」の物語、往年の映画・文学へのオマージュ(今回は特にジェイムズ・ジョイスの『ザ・デッド』と、ジョン・ヒューストン監督の映画化版作品)といったアルモドバル作品にはお馴染みの要素が散見される。

③ゲイにも触れられるけれども、「戦争の恐怖・悲惨さに比べたら世間で半道徳的と云われることなどつまらないこと」という台詞は刺さった。どこかの国のトップや政治屋達に聞かせてやりたい。

④それより、本作では「死」とそれに向き合う人間の姿が全面に押し出されている。
“生”と“死”とは隣り合わせ。
陳腐な連想かも知れないけれども、原題の“The Room Next Door”というは、「生と死」とのその関係性を暗喩しているのだろう。
間を隔てる扉の開閉がそのまま「生と死」を隔てている有り様のメタファーとなっている。

⑤また、登場人物たちの語る話の端々に人間の“死”だけでなく、“死”に向かう社会、世界の有り様をそれとなく散りばめていることで、風刺劇の側面をも持っている。

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モーさん

2.5生き様と死に様

2025年2月2日
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悲しい

難しい

幸せ

癌を患い死を覚悟した元戦場記者の女性と、彼女に寄り添う友人の作家の話。

本を出版してサイン会を行っているイングリッドのもとに友人がやって来て、マーサが癌を患っていると聞かされて巻き起こっていく。

かなり仲の良い古くからの友人の設定の様だけれど、娘のこととかその父親のこととかの離しの持っていき方が今更なのか?とちょっと脚本の都合を感じる流れもあったけれど、いよいよ余命が告げられて、そして森の中の家に住むようになって…。

あらすじ紹介を読んだだけではイマイチ判然としなかったけれど、扉を閉める時は薬を使う時ということなんですね。

病気や治療のせいで、時に精神的に不安定な状況に陥る友人と、素の感じで向き合う主人公が悲しく温かかった。

ただ、これを観て何を思えば良いのか…決して悪い作品ではないし共感出来るところもあったけれど、刺さるところはなかったかな。

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Bacchus

5.0フェンタニル湿布とトラムセット

2025年2月2日
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知的

難しい

自身の癌細胞増殖に対する闘争劇
死装束は黄色いスーツ
どこの国でもアホ警官だらけ
服装、部屋、家具、食器までおしゃれ、とても色使いが美しい
冷蔵庫に「お〜いお茶」
自らの死から逆算して人生を歩むべし

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AK

4.5メイビー・ネクスト・タイム

2025年2月2日
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ペドロ・アルモドバル「#ザ・ルーム・ネクスト・ドア」尊厳死を選択する癌患者をティルダ・スウィントン、戸惑いながらも彼女に寄り添うことになる旧友をジュリアンムーアが演じる。名優2人の会話劇が大半を占め、観客も自ずと死という普遍的なテーマと向かい合うことになる。映像も脚本も完璧な傑作。

ジョン・タトゥーロの出演を楽しみにしていたんだけど、地球温暖化を危惧し極右と新自由主義が闊歩する世界を嘆く2人共通の元カレという役を好演。そして、彼のある言葉でこの映画で描かれる尊厳死は維新が議論を呼びかける尊厳死とは全く違うものだということが分かる。

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ピンボール

4.5性と死

2025年2月2日
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知的

ザ・ルーム・ネクスト・ドア

イングリットの小説家の紹介の後、
マーサの紹介が始まった。

戦場カメラマンは、
殺戮の中で安らぐのはSEXだと、同性同士の行為を女性戦場記者に臆面もなく語り、
今インタビューした戦地の二人の男性達も恋人同士だと言い放った

マーサが20歳前に、戦地からPTSDで帰還した恋人と別離のキスして、その延長で激情に任せて性交に至り、その時に妊娠し、その後、戦場記者となった故に、戦場でのSEXの興奮が深く分かるのだろう

また、次の夫との激しい営みが同じ夫となるイングリットと赤裸々に語り合えるのが頼もしい

そんな生死の殺戮の戦場が、
自身の身体に癌として命を奪いに襲って来た時、マーサが選んだのは人間として尊厳ある最期を過ごし終えたいと言う望み…

その為には、介護でもなく寄り添わなくてもいいから信頼できる人を感じながら、隣の部屋に居るだけでいいから最期を迎えたいと言うことを疎遠だったイングリットに頼む

その思いと深部には、やはり、かの戦場カメラマンと同じように、理解あるイングリットに肌を触れられながら安穏の中で、その日を感じ、受け入れたのであろうか

その後に完璧に安楽の死に至る身だしなみを整え薬を飲んで白昼に屋外テラスの長椅子に横たわった
立派な終わり方だった。

素晴らしいロケーションと友人に包まれたその死は、爆弾と血肉飛び交う中を生き抜いた戦場記者だからこそ望んだ死のあり方だと思う。

二人は1960年11月と12月生まれの同い年生まれであった。

イングリットは、小説家というよりカウンセラーのようでしたね。

生きることを精一杯やって来たからこその安楽死であり、尊厳あるものと受け入れたいものだ。

こんな自前ホスピスを夢見るのもいいかも知れない。

そう言えば、
映画監督ジャンリュック・ゴダールさんがスイスで安楽死を選択したのを思い出す。
彼の友人がそうだったようだ。

(^_^)

ザ・ルーム・ネクスト・ドア

スペインの名匠ペドロ・アルモドバルによる初の長編英語劇で、2024年・第81回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞したヒューマンドラマ。

ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアという当代きっての演技派の2人が共演し、病に侵され安楽死を望む女性と、彼女に寄り添う親友のかけがえのない数日間を描く。

重い病に侵されたマーサは、かつての親友イングリッドと再会し、会っていなかった時間を埋めるように、病室で語らう日々を過ごしていた。
治療を拒み、自らの意志で安楽死を望むマーサは、人の気配を感じながら最期を迎えたいと願い、“その日”が来る時にはイングリッドに隣の部屋にいてほしいと頼む。悩んだ末にマーサの最期に寄り添うことを決めたイングリッドは、マーサが借りた森の中の小さな家で暮らし始める。
マーサはイングリッドに「ドアを開けて寝るけれど、もしドアが閉まっていたら私はもうこの世にはいない」と告げ、マーサが最期を迎えるまでの短い数日間が始まる。

「フィクサー」でアカデミー助演女優賞を受賞し、アルモドバルの短編英語劇「ヒューマン・ボイス」にも主演したティルダ・スウィントンがマーサを演じ、
「アリスのままで」でアカデミー主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーアが親友イングリッド役を務めた。

ザ・ルーム・ネクスト・ドア
La habitacion de al lado
2024/スペイン

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カール@山口三

2.5演技は流石ですが、共感は出来ませんでした。

2025年2月2日
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鑑賞方法:映画館

私はまだマーサと同じ立場になったことがないので、実際に同じ立場になったらどうするかは分かりません。ですので、あくまで想像上の話ですが、私ならば人生の最後に友人に迷惑をかけるようなこと(下手をすれば犯罪者になるかもしれないこと)は絶対にしたくありません。人に迷惑をかけてまで安楽死をするくらいなら尊厳死を選びたいです。なのでマーサには全く共感できませんでした。

それから、扉が閉まっていたらもうこの世にはいない、という設定がいかにも作り話的でとてもチープに感じました。

あと、マーサとマーサの娘を一人二役でやる意味ありげな意図も理解できませんでした。

ただ、ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアの演技は流石でした。

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alias
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