劇場公開日 2025年1月31日

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ザ・ルーム・ネクスト・ドアのレビュー・感想・評価

全145件中、81~100件目を表示

3.5女優2人が素晴らしかった

2025年2月6日
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イングリッドは、病に侵され尊厳死を選択したマーサにその看取りを懇願される。何年も会っていなかったのに。
互いの過去を振り返りつつ距離を縮めても先に待つのは死。残酷だ。
マーサは人の気配を感じ、孤独死という不安から解放されるだろうが、イングリッドはいつ死に直面するかもしれない怯えや、法を犯す罪悪感とも葛藤しなくてはならない。
朝締まっていた扉を開けることもできず嘔吐したイングリッドの心情は察するに余りある。
一つの人生の終い方かもしれないが残された側がこの先抱えていく心の傷を考えるとフェアじゃないなと思った。

それにしてもマーサ亡き後会いにきた娘。凝視してしまった…

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may 618

5.0生者にも死者にも雪は降り積もる

2025年2月6日
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める

4.5パイの様に何層にも重なった感情

2025年2月6日
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知的

難しい

ラストシーンを迎えた時に、感謝、希望、悲しみ、やるせなさ、安らぎといった感情が何層にも重なったパイの様に押し寄せてきて、この気持ちを例える言葉が見つかりません。

私は過去に日本人の安楽死に関するドキュメンタリー番組を3本観たことがあり、安楽死に非常に関心があります。理由は、死期が近いのに強い痛みが続くことに耐えられないと思っているからです。日本社会では安楽死はおろか死もタブーになっているので、なかなか本気で死を語られることもありません。だから、ドキュメンタリーで安楽死を選んだ方の気持ちを知りたかったのです。

本作はもちろんドキュメンタリーではありませんが、アルモドバルのクリエイティブが妙に身体にしっくりきて“死”を受け入れた先にあるのが、“決して恐ろしくない何か”ではないかと感じました。

そして、マーサとイングリットの友情の描き方がいつものアルモドバルらしさ満載で、これは男性の立ち入る隙はないですね。もし、イングリットが男性だったら絶対に逃げ出すと思います。アルモドバルの描く女性はいつも肝が据わっているし、それこそが女性の本来の姿なんですよね。

マーサのデスクの中にあった数えきれない小物やノート、レコードや本やアートが、マーサの想い出の象徴の様で、なんだか妙に心に残りました。

“死”は隣のドアを閉める様に自然なこと。でも隣のドアを開けた先には新しい始まりがある。のかもしれないと言われているようでした。

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ミカ

3.5安らかに死を迎えることができるのか

2025年2月6日
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久々にアルモドバル作品を観た。赤や緑の原色を強調した画面づくりは彼ならではの美しさだし、かつての過剰さやLGBTのモチーフは控えめにして、流麗な音楽とともに、風格のある作品に仕上がっている。
何よりティルダ・スウィントンの存在感が凄い。痩身の佇まいは、哲学者のよう。役柄もそうだが、丸顔のジュリアン・ムーアと好対照をなしていた。
人は安らかに死を迎えることができるのだろうか。最近観た「敵」で、死に迫られてジタバタする主人公の姿に共感したこともあり、今作で描く安楽死は、甘美な誘惑のように思えてしまう。
ジェームス・ジョイスの「雪は生者の上にも死者の上にも降り積もる」の一節をこのテーマに重ねるのも、あまりに綺麗すぎるのでは、とも感じた。

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山の手ロック

4.0生き死にの問題は、生者にのみ課されている。

2025年2月6日
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支持。
生き死にの問題は須く
死者でなく生者に課されている。
地球環境の問題も然り。
この当り前を観る者に突き付けるに
最善且つ最小の物語と評す。
死者の死が後にどう扱われようが、
地球がいつどのように滅びようが、
それはその時を生きている者だけの問題、か。

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きねまっきい

4.0どう死んでいくかは、どう生きる(生きた)のかという哲学

2025年2月6日
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女優二人の演技が神がかっているのと、森や建物まで設計されたような鮮やかな色、染みるような音楽に魅了され。
癌に侵された女性が思い返す人生のフラッシュバックが時に重く、時に軽妙で効果的な演出で、芸術性へ重きを置いた映画としての完成度は高い。
尊厳死の可否とかかっこつけるのではなく、どう生きる(生きた)のかという哲学を、死という題材で提示しているのだろうと思いました。

考えさせられる映画であり、面白いから観たいのに……
重いテーマと美しい絵の連続が拭いきれない眠気を誘い、瞼を閉じないようにする戦いがつらかった面もありました。

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コージィ日本犬

2.0Close

2025年2月6日
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ブレミンガー

3.0どちらも

2025年2月5日
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ごっとん

3.5赤、赤、赤!

2025年2月5日
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悲しい

知的

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関東Blues

3.5そういう選択もあるんか

2025年2月5日
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うん。そうね。待つだけが選択じゃないよね。
ちょうど両親がお年頃なので、色々考えさせらる作品でした。

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みのまる

3.5自分ならどうするか。

2025年2月5日
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死を美化しすぎかも。苦しみながら死ぬよりこれが良いのかな?人間誰しもマーサのようになる可能性はある。自分ならどうするか考えてしまう。

事情を知ってたイングリッドはやはり罪になるのかな。

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あらじん

3.0自分には合わなかった

2025年2月5日
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単純

知的

具体的にどこが悪い?と聞かれても上手く説明できないが、
自分の心には共鳴するものがなかった。

原作ありとのことで、きっと文章で読むと良い内容なのかもしれない。

会話が多かったが、何だか自分には説明的すぎると感じた。

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toshijp

4.5美と静寂の中で描かれる尊厳死。淡いピンク色の雪が降る街。

2025年2月5日
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泣ける

知的

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ITOYA

1.5そして扉が閉ざされた

2025年2月5日
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uz

5.0映画として完璧

2025年2月5日
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くー

4.5仕事に

2025年2月4日
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WELOVEMOVIES

4.0見守るということ、見守られるということ

2025年2月4日
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末期癌を患うマーサ(ティルダ・スウィントン)が治療を諦め、安楽死を決意する物語でした。彼女は親友のイングリッド(ジュリアン・ムーア)とともに、森の中の別荘で最期の時を過ごします。アメリカでは安楽死が合法化されていると思っていましたが、マーサは非合法の毒薬をネットで入手することになります。この描写には驚かされ、鑑賞後に調べたところ、ひと口にアメリカと言っても週ごとに法律は異なるようで、また安楽死を選択するための条件があることが分かりました。例えば、6カ月以内に死亡する不治の病であることや、本人が意思表示できることなどが求められるようです。マーサの病状はこの条件を満たしていなかった可能性が高いと考えられます。

本作は、「どのように最期を迎えるか、そして見送るか」というテーマを扱っており、自身がマーサの立場になる可能性や、イングリッドの立場で誰かを見守る可能性について考えさせられました。特に、マーサが娘との確執を抱えたまま旅立たざるを得ないという点は、人間の性を象徴しており、優れたシナリオだと感心しました。

映画としては、マーサとイングリッドの二人芝居というシンプルな構成ながら、美しい別荘や周囲の大自然を背景に、ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアの繊細かつ力強い演技が光りました。特にスウィントンは、序盤の希望に満ちた様子と、中盤以降の病状の進行を見事に表現し、その説得力に圧倒されました。

また、本作を通じて改めて安楽死と尊厳死の違いについて考えさせられました。日本尊厳死協会の定義によると、安楽死は「医師など第三者が薬物を投与し、患者の死期を積極的に早めること」とされ、マーサの選択はこれに該当すると思われます。一方、尊厳死は「延命措置を断ち、自然死を迎えること」とされ、日本ではこの二つを明確に区別しています。しかし、世界的には両者を同一視する傾向があり、この点は日本独自の特徴のようです。

最近の日本では、国民民主党の玉木代表が「社会保障の保険料を下げるために終末期医療の見直しを進め、尊厳死の法制化を含める」と発言し、物議を醸しました。この発言には賛否があり、一部では「姥捨山政策」や「優生思想」と批判されました。後に玉木氏自身も「尊厳死の法制化は医療費削減のためではなく、自己決定権の問題である」と釈明しました。

こうした議論を踏まえると、本作中でダミアン(ジョン・タトゥーロ)が口にした「アメリカを悪くしているのは新自由主義者と極右だ」というセリフが印象に残りました。マーサのように安楽死を自己決定することと、若者の社会保険料負担を減らすために尊厳死を推進することは別問題であり、金銭的な理由で議論するべきではないと感じました。しかし、玉木さんのような政治家が大衆に持て囃される現代の風潮を考えると、遠くない将来、『楢山節考』のような世界が復活するのではないかとも思わされました。

そんな訳で、本作はテーマ性の高い作品であり、考えさせられる内容でであり、評価は★3.8とします。

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鶏

3.5死ぬ間際は

2025年2月4日
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個人的に我を抜いて、真っ白に逝きたいから共感出来なかったのかな
直前に、リアルペイン見たのもあるか

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G列は貸し切り

3.5おーいお茶

2025年2月4日
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おーいお茶。

ペドロ・アルモドバル監督の作品は、
常に観客を驚かせ、時には戸惑わせる。

その大胆な作風は、繊細なテーマを扱いながらも、
過剰とも感じられる演出で観客を挑発し、
強烈な印象を与える。

本作も、アルモドバルらしい色彩と感情の濃厚さが特徴の作品だ。

ティルダ・ウィンストンとジュリアン・ムーアという二人の名優が複雑で多面的な女性たちを演じている。

ウィンストンはどこか奔放で自由な精神を感じさせながら、
過去の重荷を背負っているようにも見える。

一方、ムーアはこれまでのキャリアにおいても、
繊細で内面的な役柄を得意としてきたが、
本作でもその技術は発揮されている。

彼女が演じるキャラクターは、
まるで心の中で戦っているかのような複雑さを持っている。

常に微細で、感情の揺れを一瞬の表情や仕草で見せるため、
観客は彼女の心の中に引き込まれていく。

ただし、あまりにも内向的で感情を抑制した演技が、
時に物語の進行に対して少し重く感じられることもあるかもしれない。

アルモドバル監督の作品は、
しばしば観客に対して安易な答えを与えることを避け、
観る者自身に深く考えさせる。

本作もまた、そんな監督らしい挑戦的な作品だ。

物語が展開する中で、観客は必ずしも一貫した感情を持つことができない。
複雑な人間関係と織り交ぜられたテーマは、
時に観る者を混乱させるが、
それこそがアルモドバル作品の魅力でもある。

それにしても、
冷蔵庫にあった、おーいお茶。
まさか、
これがラストドリンクにならないよな、
日本人には受け入れられない、、、
ハラハラしたのは私だけではないはず。

ザ・ドリンク・ネクストドア

【蛇足】
スペインで撮影をしていた時、
スタッフルームをアルモドバルチームとシェアしていた。
その時に日本のモノを見かけたのかもしれない。
カラフルなモノが好きなペドロさん、
綾鷹、生茶だったら物語は入ってこなかったかも・・・

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蛇足軒妖瀬布

3.5全体的におしゃれな空気感の映画でした イングリッド、素敵な人ですね...

2025年2月4日
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全体的におしゃれな空気感の映画でした

イングリッド、素敵な人ですね

マーサ、細いだけで、
そこそこ元気そうに感じてしまったのは私だけ?

ストーリー(小ネタ)は良かった

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jung
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