「女性らしいわがままがむしろ羨ましかった」ザ・ルーム・ネクスト・ドア カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
女性らしいわがままがむしろ羨ましかった
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女流小説家(ジュリアン・ムーア)は新刊本のサイン会で10年以上疎遠だった知人の女性戦場ジャーナリスト(ティルダ·スウィントン)が癌で入院中と聞き、病室を訪ねる。ステージⅢの子宮頸癌で治験プログラムの対象だったが。肝臓と骨に転移が見つかり、治験薬の効果はないと悟った彼女から安楽死の立会を頼まれる。
ジャーナリストには10代で産んだひとり娘がいたが。娘の父親は高校の同級生で、ベトナム戦争でのPTSDが原因で亡くなっていた。父親の存在をわざと伏せ、仕事に逃げたせいもあり、母娘関係は長い間疎遠なままだった。
スペインの巨匠アルモドバルの初の英語版映画。アルモドバル監督らしい、こころの機微を二人のベテラン女優がごく自然な演技で魅せてくれる。二人の共通の元恋人のデミアンが完全に黒子に徹するのが粋。初恋の男がベトナム戦争で壊れて帰って来たのに、戦場ジャーナリストになるっていうのはちょっと理解しがたかったが、どんな覚悟だったのだろうか。
マーサの娘、そっくりでした😎
真っ赤な口紅に黄色のスーツ。ベランダのソファ以外に高いんですよね。きっと。
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