「女優2人が素晴らしかった」ザ・ルーム・ネクスト・ドア may 929さんの映画レビュー(感想・評価)
女優2人が素晴らしかった
イングリッドは、病に侵され尊厳死を選択したマーサにその看取りを懇願される。何年も会っていなかったのに。
互いの過去を振り返りつつ距離を縮めても先に待つのは死。残酷だ。
マーサは人の気配を感じ、孤独死という不安から解放されるだろうが、イングリッドはいつ死に直面するかもしれない怯えや、法を犯す罪悪感とも葛藤しなくてはならない。
朝締まっていた扉を開けることもできず嘔吐したイングリッドの心情は察するに余りある。
一つの人生の終い方かもしれないが残された側がこの先抱えていく心の傷を考えるとフェアじゃないなと思った。
それにしてもマーサ亡き後会いにきた娘。凝視してしまった…
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