花嫁はどこへ?のレビュー・感想・評価
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一歩踏み出す姿は美しい
インドの村で電車内で花嫁を取り違えたことから始まるストーリー。そしてアミール・カーン制作。
自分が嫁ぐ先の地域も分からないというのは驚きで、インドでの女性という立ち位置を風刺しつつも色んな奇跡が連鎖して取り残された花嫁と取り違えられた花嫁が自分を見つけどんどん魅力的になっていく!
いつの間にか自分の個性を見失ってしまったり、方向性を誤っても大丈夫!この映画の2人のように色んな出会いによって然るべき道が開けていくのだと思います。
プールの背中を押してくれた売店のおばちゃんの一匹狼節は大きかったなぁ。アゴが印象的なポリスも最後にはファインプレーで、観終わった後とてつもなく幸せな気持ちになりました。
よ、名裁き!
最後は嬉し涙ですね。心の底からエールを送りたくなる。
花嫁の取り違えなんかあんのかい?
その疑問は早々に解消される。婚礼が重なる大安吉日、花嫁の顔はベールで隠されていて、所狭しとぎゅぎゅうに乗客が詰められた列車の中。勘違いと一縷の望みが重なり取り違えが起こってしまう。
インドの闇とも言える持参金殺人。娯楽作だからさらっと問題提起するんだけど、観客の記憶に深く刻み込まれる。上手いよね。
世の中には鬼や狐狼もいるが、救いの仏もいる。コテコテの人情話ではあるんだけど、花嫁2人の気持ちに自然とライドしてしまうシナリオ。特にジャヤを応援したくなる。
警官は信用ならない。インド庶民の共通認識が伏線となっております。
よ、名裁き。
何と…踊らないインド映画
カースト制度への課題を踊って踊って踊りまくり訴え掛ける何時ものJUSTICEなインド映画と違い
一途な思いはドリームズ・カム・トゥルーなんだよと云う歌って歌って訴え掛けるJUSTICEなインド映画でした
いくらインドでも有りそうで有りえない新妻の取り違えをシチュエーション・コメディにして如何にも金まみれな警察体質と見せ掛けておいて最後は格好良く警察署長の大岡裁きを持って来られた時にホロッと来ましたが
最後の最後にプールの夫に掛ける一途な思いとジャヤの農業学に掛ける一途な思いが敵い特にプールの一途な思いによりジャヤが改めて自分を見つけられたって云う締めで又々ホロッと来ました
自分の人生は自分のもの。それは自分の手で開くもの。
こんなにも見事にハッピーエンディングを迎える作品って中々ないんじゃないでしょうか。清々しく幸福感に包まれた心温まる映画でした。
取り違えられた二人の花嫁だけど、帰りたい花嫁に帰りたくない花嫁と対照的な二人。それは偶然が生んだ出来事だったけど、その時間はむしろ必然であったかのようにとても大切な時間になりました。
見ず知らずの土地で過ごすうちに見つける自分の新しい可能性と勇気を持って行動する事の大切さを爽やかに描いていましたね。
周りの人たちに助けられながらも、周りをも笑顔にさせる二人。
インドの理想の花嫁像がどう言うものか知らないですが、自分の手で未来を切り開こうとする二人の花嫁が愛しくなります。
プールとジャヤ。
二人の花嫁が本当に可愛らしかったですね。
そしてそれぞれ迷い込んだ土地での交流がまた温かい。
プールが嫁ぐはずだったディーパクとその家族たちとジャヤ。
屋台を営むマンジュと駅に住みついているチョトゥとプール。
このそれぞれの出会いが二人を明るい未来に導いてくれました。
そして最初は賄賂受け取ったりして悪徳警察官と思ってたマノハル警部補が見せてくれた痛快劇。
ジャヤに言う「しっかり学べ」が温かかったです。
かん違いに始まった二人の花嫁の結末に笑い泣き幸福感でいっぱいです。
いい映画を見ました
感動したい人は観て下さい。
ラブストーリーかと思ったら、ラブストーリーってよりヒューマンです。
前評判が良かったんで期待してたんだけど、ハートフルな空気感?マッタリした感じ?が原因なのか、眠くなりました。
面白くないことないけど、けっこうビミョーかも…と思ってたら、ラスト40分が特に面白い!
そして、終わり方が良かった。
この終盤と終わり方で評価が上がり、甘めの80点。
泣いたってほどじゃないけど、ジーンとして目頭に涙が…
いい映画です。
感動したい人は観て下さい。
この映画のオフィシャルサイトで“インドの豆知識”ってトコを読んでおくと、インド特有の結婚事情が分かって理解しやすいと思います。
サスペンス・スパイス入りの、温かい社会派料理に仕上がりました
幼い感じのするが家庭的なプール、ちょっと謎めいたジャヤ。その二人が結婚し、夫婦で帰宅途中何故か花嫁を取り違えた。インドならではの事情により、自分の家に帰らない、帰れない。
プール役の女優は幼いと思ったら、2007年生まれ、撮影時16歳ぐらい。実際のインドでは法定年齢は勿論あるが、それでも児童婚も多いらしい。しかも、あまり摘発されていないらしい。本作では年齢は明かされていないので、関係のない事実であるが。
それでも結婚相手選び、結婚式、持参財、ベール。良し悪しは別にして、古いしきたりが根強く残っている。
プールは実家や夫について言わない。ジャヤはなんか怪しい行動。
そういえば新聞で結婚詐欺多いとの記事があった。しかも女性が仕掛けている。ジャヤ怪し過ぎ。
前後半で構成が大きく変わる事は無い。出演者が踊りも歌いもしない。しかし重要シーンでは歌曲で盛り上げてくれます。
日本でも女性の地位はまだ全く平等ではない。カースト制度が実質いまだに深く根付くインド。21世紀初頭は女性が学問がしたくてもそれすら許されない。でも偶然の出会いと優しさが何かを変えてくれた。
ファインプレーは、絵が上手な女性。
インドのミソジニーを告発しながらも極上エンタメとして仕上げた力作でした
インド映画でしたが、先月鑑賞した「ジガルタンダ・ダブルX」がバイオレンスアクションだったのとは打って変わって、コメディ色満載の作品でした。しかも歌は若干あるけど踊りはなし。ただ、 歴史や社会情勢、政治、民主主義と言った骨太の題材を基にしたエンタメ作品だった「ジガルタンダ・ダブルX」同様、インドにおけるミソジニー(女性蔑視)という社会問題を題材にしながらも、上質なエンタメ作品として仕上げてきた制作者の腕前は流石の一言でした。
内容的には、新婚の花嫁・プールを、彼女の実家から自分の実家に連れて来る花婿・ディーパクが、列車の中で同じ花嫁衣装を着たジャヤを間違えて連れて来てしまったことから始まりました。プールを探すため東奔西走するディーパクの必死ながらもどこかを喜劇的な姿を描くと同時に、間違えて連れて来られてしまったジャヤの謎めいた正体が徐々に明かされていく過程が同時並行的に進行していき、そのテンポの良さが本作の一番の見所だったと思います。
また、インドのミソジニーの現実を晒すなど、ややもすれば重たい雰囲気の作品になり得るお話を、コメディタッチで描き、紆余曲折を経て最終的に勧善懲悪的なカタルシスを観客に与えたところも素晴らしかったと感じました。特にカタルシスに関しては、時代劇の悪代官みたいな雰囲気を醸し出し続けていた”悪徳警官”然としたマノハル警部補が、いい味出していて非常に良かったです。
一点気になったのは、本作において描かれたインドにおけるミソジニーが、一体いつの話なんだろうかということ。そもそも花嫁を取り違えるという本作の大前提は、花嫁は他人に顔を見られてはいけないために、ベールを被っていないといけないという風習から発生したもの。また、迷子になってしまったプールは、夫の名前を口にしてはいけないと言って周囲を困らせます。また、花嫁の家族は、花婿の家に対して持参金を持って行かねばならないという風習もあるとのことで、こちらも本作の重要な鍵になっていました。さらに物語が進んでジャヤの正体が分かると、実は彼女は学年トップの成績を持つ秀才だったようで、大学の農学部に進学することを望んでいたものの、母親に結婚しろと言われて渋々結婚することになったことが分かりました。
そこで少し調べてみたのですが、結論から言えばこれらのミソジニー的な習慣は、いまだにインド社会に残っているようです。
まず本作でも登場した結婚持参金は、1961年に法的には禁止されているものの、現代でも残っているようで、「ダウリー」と呼ばれているそうです。元々は上層階級だけの習慣だったそうですが、下層階級にも広がったそうで、新婦側の家族が十分なダウリーを用意できないと、新婦が嫁ぎ先で不当な扱いを受けることもあるようで、場合によっては命を奪われてしまうこともあるようです。そのため、男児の出生が望まれ、胎児が女児と分かると中絶したり、生まれた女児を殺してしまうこともあるとか。マジかよって感じです。
また、18歳未満の早期結婚・児童婚も問題になっているとか。1929年に児童婚は禁止されたそうですが、年齢が上がるとダウリーが値上がりすることや、処女性が重視されることから貧困層を中心に児童婚が多くあるそうで、直近でも結婚した女性全体の4分の1程度が18歳未満だったそうです。本作で登場するプールもジャヤも、年齢は明示されなかったものの二十歳にはなっていなかった印象でした。
そして早期結婚の裏側にあるのが教育格差。本作においても、進学を希望するジャヤが希望しない結婚をさせられそうになる憂き目に遭っています。教育格差はその後の収入格差に直結することは言うまでもありません。
さらに性的虐待や性的暴力も問題になっているようで、本作では直接的な性的虐待・暴力はありませんでしたが、ジャヤの結婚相手は前妻を殺していたのではないかということが暗示されており、またジャヤに対して暴力を振るっているシーンもありました。
以上、インドにおけるミソジニーの実態を、余すところなく描いているのが本作の大きな特徴なのですが、前述の通りコメディタッチなエンタメ作品に仕上げており、この辺の手練手管は実に見事なものと言わざるを得ないと感じました。
因みに世界経済フォーラムが毎年公表している男女格差を示すジェンダーギャップ指数というのがありますが、インドは146か国中129位でした。そりゃまあそうなるでしょう。
えっ、日本はどうかって?日本は先進国クラブと言われるOECDに加盟し、しかも世界をリードするG7参加国なんですから、当然上位ですよ、ね?あれ、118位だって?インドと大して変わらないじゃん💦
そんな訳で、社会問題を取り上げた骨太の作品としても、エンタメ作品としても、いずれも素晴らしかった本作の評価は★4.5とします。
あなたが居たから自分を見つけられた
あり得ない!が、あり得る話でもあった。設定年代は2001年、親の考え方と子どもの教育方針と貧富による違いがあまりにも大きく頭がくらくらした。
二人の花嫁はいろんな人と出会った。驚き茫然とし絶望の中で。したたかにまたはゆっくりと周りの人からあたたかい空気を貰い、彼女たちは周りにも素敵な贈り物を知らずにたくさん置いていった。自分はこうして生きていこう!という希望が胸にあればどんな生き方もいいんだというメッセージがいとおしかった。結婚するのなら愛し愛される大事な人と。このように生きたいとちゃんと自分にも相手にも言えること。最後の、花嫁たち二人の初めての出会いのシーンはとても美しかった。
音楽よかった。キャスティング最高。最後のエンドロール背景の手描きの絵がとっても可愛くて笑えて懐かしくて気持ちが良かった。
面白かったー!脚本が秀逸です!
間違えって違う花嫁を連れてきてしまった花婿。連れてこられた花嫁はなぜついてきたのか?置き去りにされた花嫁はどこに?
まるでサスペンスのように謎があり、ドキドキするコメディ。インドにおける女性の地位の低さにも切り込んでおり良く練られた素晴らしい脚本でした。ラストの伏線回収が気持ち良かったです!
心が温かくなる素敵な映画でした。
自分を生きるということ
ああなるほどこういう気持ちをエモいと言うのね。
なんか便利な世の中で忘れかけてた、純愛とか情熱とか信心とか友愛とかがキラキラしながら一気に押し寄せてきた。
どうやったら花嫁を間違えるのよ!と観るまで思ってたのだけど、なるほどこれではそうなるわな。笑
思わぬハプニングながら、それをきっかけに自分のこれまでとこれからを考える2人の花嫁。未来への気づきを得たを得た2人は、きっとこれまでの自分とは違う。
義母が自分が何が好きだったか思い出せないと言ったのがすごい印象的で忘れられないけど、それくらい自分を無くしての夫と家族主体の生活だったことを物語っていてしんどい。
アフタートークにて、花嫁2人の生き方、価値観は真逆ながらも、どちらの価値観も否定しない監督の目線が素敵だというお話を伺い、言われてみたらそうだなと納得した。
そしてやはりインド人は全員美人だった。
インド映画観るたび思う。
プラティバー・ランター綺麗
2024年9月16日
映画 #花嫁はどこへ? (2023年)鑑賞
境遇が異なる女性が、花婿の家へ向かう満員列車に乗り合わせるが、同じようなベールで隠れていたため知らぬ間に入れ替わり別の嫁ぎ先に
女性が主人公のインド映画ってあまり見たことないけどステキ
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
女性の自立しようとする姿を感動的に描く
ひょんなことから連れて帰る途中の花嫁を取り違えた男。
必死に本当の花嫁を探すが見つからない。
間違ってやってきた別の花嫁もなぜか帰ろうとせず怪しい動きを見せる。
今なお古い制度に縛られるインドにおいて
女性の地位向上と自立を描いた感動的な作品でした。
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