エストニアの聖なるカンフーマスター

劇場公開日:

エストニアの聖なるカンフーマスター

解説

「ノベンバー」で注目を集めたエストニアの奇才ライナル・サルネットが監督・脚本を手がけた奇想天外な青春コメディ。ポップカルチャーが禁じられたソ連占領下のエストニアを舞台に、カンフーとロックバンド「ブラック・サバス」に魅入られた青年の奮闘をカラフルでレトロな映像で描き出す。

国境警備の任務にあたっていた青年ラファエルの前に、3人のカンフーの達人が現れる。革ジャンに身を包んでラジカセでメタルを鳴らしながら宙を舞う彼らによって、警備隊は壊滅状態に陥ってしまう。奇跡的に生き延びたラファエルは、それ以来、国内で禁じられているブラック・サバスの音楽やカンフーに夢中になる。ある日、ラファエルは偶然通りかかった山奥の修道院で、見たことのないカンフーを扱う僧侶たちに出会い、弟子入りを志願するが……。

エストニアの個性派俳優ウルセル・ティルクが主人公ラファエルを演じ、「Firebird ファイアバード」のエステル・クントゥが共演。大阪を拠点に国内外で活躍する音楽家・日野浩志郎が音楽を手がけた。

2023年製作/115分/エストニア・フィランド・ラトビア・ギリシャ・日本合作
原題または英題:Nahtamatu voitlus
配給:フラッグ、鈴正
劇場公開日:2024年10月4日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16
  • 画像17

(C)Homeless Bob Production / White Picture / Neda Film / Helsinki Filmi

映画レビュー

3.5謙虚さは力だ

2024年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

謙虚さに目覚めすべてを得ても
謙虚さを失えばあっという間にかすんでしまう

物語に何を求めるかで評価は変わってきそう
予告からするとカンフーメインなものを期待してしまうけど

実際はかなり宗教、神秘的な要素がメイン
観ていると思わず信仰心に目覚めてしまいそう。結構マジで

青年ラファエルは国境での一件でカンフーにかぶれ
そんな彼の存在で周りの人々が気付きを得る

結末とラストカットはドキッとさせられる
周りから浮いた彼の風貌も
「こういうことだったのか!!」
とかなり驚かされた

しか知最後の最後まで「どういうところを落としどころにしたい話なのか」
が全く読めずかなりやきもきしてしまった

コメントする 1件)
共感した! 2件)
破雲泥

3.0スベり続けて

2024年10月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

一回転、奇跡的に足から着地出来た感。
ミニカーみたいな可愛い車、可愛くないヒロイン、パルプフィクションいただき、教会風の少林寺、所々コマ送り。
一番のツボは段々大谷亮平に見えてくる兄弟子イリネイ、どっちかと言うとこっちを応援していた。
後、所々でソ連だから・・KGB怖い! が出て笑えた、でも向こうの人にとっては笑い事ではないのかもしれない。

コメントする 4件)
共感した! 3件)
トミー

5.0お手軽カルト体験

2024年10月17日
iPhoneアプリから投稿

笑える

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 3件)
otaku

3.0この映画は、エストニアの人々には全く違って見えただろう。

2024年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

エストニアと言って思い出されるのは、バルト3国の一つで、バルト海の向こうはフィンランド、合唱が盛んなことか。長いこと、ヨーロッパ(特にドイツ)とロシアの間で揺れてきたエストニア。この映画の背景は、1973年のソ連占領下。

中国との国境警備隊に駆り出されて、西洋のロック(ブラック・サバス)と、アジア(中国―香港)のカンフーの洗礼を受けた青年ラファエルが、エストニアに命からがら戻り、なぜかカンフーの盛んなエストニア正教(ギリシア正教とロシア正教の間か?)の修道院に紛れ込み、一度はモンク(修道士)になるなど、まるで神様のような取り扱いを受ける。

おそらく、エストニアは、西洋(ロック)とアジア(カンフー)の力を借りて、ロシア(ソ連)の影響と斗いたいのだろう。その象徴が言わずと知れたKGB。ロシアとの戦いに苦しむウクライナの今と全く同じ。

もちろん、エストニアの人々は、そんなことは一言も口にせず、映画を楽しんだに違いない。ほんの少しだけ、フィンランドの名匠カウリスマキの映画の香りがした。ウオッカをラッパ飲みしたり、黒パンが出てきたりするところなど。

そういえば、ロシアの宮廷では、長くモンゴルの影響が残っていたことを思い出した。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
詠み人知らず