「わたしだけを見てよ!」五等分の花嫁* サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
わたしだけを見てよ!
と、言わないのが四葉の良さであり、風太郎が彼女を選んだ理由だろう。だけど四葉よ。もっと強く言っていいんじゃないか?これまでの風太郎は5つ子に翻弄されるような、あくまで受け身の体制を取ってきたはずなのに、今回は積極的に関わろうとしていて、これだと本当に四葉のことだけ好きなの?と言われてもおかしくない。新婚そうそうこれは思いやられる。父親も気が気じゃないだろう。ただ、父親のアルハラは信じられないが。四葉推しだからこそ、ちょっと今回の風太郎は流石に受け入れられなかった。しかも、なんなんだ最後の提案は。ふざけてる?
ストーリー自体もかなり取ってつけ、無理矢理作ったようなもので、とてもじゃないけどお金を払って映画館でわざわざ見る必要は無い。配信待ちでいいし、テレビアニメで放送していたとしても、不満を零さずにはいられない。
「かぐや様は告らせたい」もそうだけど、結末を迎えてしまった状態でずるずると続きを作ってしまうのはとても締まりが悪いし、この手でいちばんやってはいけないこと。潔く、スパッと終わって欲しいものを、これだとせっかくの傑作アニメが駄作の一途をたどってしまう。そう考えると、「暗殺教室」はほんとよくできた作品だよなとつくづく思う。
ここに来て6人となんの関連性もない登場人物を軸に話を作るには無理がある。しかもやっていることはいつも通りで、ファンとしてはもちろん嬉しい部分もあるのだけど、正直新作アニメ、しかも映画となるともう少し捻ったものを期待してしまう。だったら、これまでの思い出話を永遠としていた方がいいし、そっちの方が断然面白い。そう考えると昨年の「五等分の花嫁∞」はなかなかに良かったなと思える。完全にネタ切れ。これは擁護できない。
作画もちょいちょい雑なところがあったし、結構投げやりで即興で作った感が否めない。まじで二次創作。今の姿が見れると言うだけで個人的には楽しめるし、それぞれちゃんと成長が描かれている点は良かった。それが新作アニメのいいところ。
だけど、このままいくとマズイ。ただの金儲けでしかなくなる。今回はこの点数に留めておくけど、次は無い。ここでこのアニメを終わらせるには行かないだろうから、ここは1つ、制作陣の本気を出して頂きたい。来年でも再来年でも、ファンは待つからさ。集大成、見せてくれよ。
何というかこういう関係性ってその分相手へのケアをしっかりやってるって描写しないともう片方(この場合風太郎)が軽薄な人間に見えてしょうがないってのが今回の見て改めて感じさせられましたね。最後のアレ見せてハイ終わりじゃなく本人同士の直接のやり取りで