「五等分の花嫁としての限界」五等分の花嫁* しらかみさんの映画レビュー(感想・評価)
五等分の花嫁としての限界
私は五等分の花嫁をずっと追ってきましたが、もう限界かなと感じます。
今作のメインだった入れ替わって子供の悩みを解決する展開も、正直無理やり作り出した山場感がします。
正直入れ替わる必要ありません。
そして最後の入れ替わり作戦part2。
これは最悪です。五つ子はそれぞれ悩みを抱えているのですが、それを風太郎が入れ替わってそれぞれの悩みをカバーしようと言い出します。さすがに五つ子のことを馬鹿にしてるのかと思いました。
そのくらい風太郎が五つ子のことを何も考えていないキャラになってしまっています。普通に考えて教師や外国の人の接客を他の人にやらせるなんてその場しのぎにしかならないし、演技を他の人にさせるなんてもってのほかです。さすがに五つ子たちの今までの努力を何も考えていない発言で、聞いた時は耳を疑いました。
あとたまに作画崩壊してるし、マルオはただの都合のいいキャラに成り下がっているし、
相談を聞くこと=家庭教師のところは本当にこじつけだし、とにかく魅力的だったキャラクター性は失われ、今は作者の舞台装置にしかなっていません。
その上、50分程度で物語を作るのはキツイとはいえ、あまりに山場がありません。
五等分の花嫁の魅力の大部分は恋愛の駆け引き、心情の変化だったので、それを作れない以上コンテンツとして続けていくのは難しいのかなと感じます。
とはいえ、五つ子が動いて話して歌っていればそれでいいと思うのなら見る価値はあります。
厳しい見方ではあります。47分でつくることの意味、考え抜かれたうえでのこと。気になるところはいくつもあれど自らが5人との再会を楽しめることに集中することでもいいと思います。ご指摘の部分を知ったうえでの私見です。