「お前は、許されて成長した。」ロングレッグス Paula Smithyさんの映画レビュー(感想・評価)
お前は、許されて成長した。
極東のエイプの国では、このような内容の曲は決して聞くことは出来ない(いやらしくサビの部分だけ)。1979年にBlondieがカバーしてたけどデボラ・ハリーがエフェクトを使わずに珍しく音を外してはいなかった。リリックの一部をオープン時のテロップに載せている。
Well, you're slim
And you're weak
You've got the teeth of a hydra upon you
You're dirty sweet
And you're my girl
T. Rex (1971)
この後には、このような言葉が続いている。
Get it on
Bang a gong
Get it on
何故?映画製作者は冒頭のテロップに♪Get it on の一部のリリックを使ったのかをAIに聞くと次のように解答してきた。
「映画の悪役「ロングレッグス」とグラムロックの美学とのつながりを確立するため歌詞は、登場人物の暗く、ほとんど悪魔的な底流をほのめかしており、映画全体の不穏な雰囲気と一致している。 本質的には、歌詞は殺人者の邪悪な性質を予感させるものであり、潜在的に危険なエッジを持つロックンロールのペルソナと視覚的に結び付けられている。」それと
"Bang a gong" が歌詞の一部だと知らなかったのか?35年半、アメリカに住んでいた人が、「ゴングを鳴らせ」って訳していたけど、他の方の訳も「始めようぜ、派手にやらかそう」や「始めようぜ、激しいやつをさ」って、なんか全てが本当のことをはぐらかせて的外れなような... それはいいとして
Senior Agent: You beat that numbers generator eight
times. How'd you do that?
Agent Harker: I also missed it eight times.
Senior Agent: Half-psychic is better than not psychic
at all, I'd say.
捜査を含めて何時でも何処でも感情を表さないハーカー捜査官... "Zodiac Killer(Longlegs)" による暗号文の解読中にその彼女が唯一と言っていい程、笑顔で電話をする。その相手とは?
Tell them how you got this
How it came into your hand
I'll cut off her hanging milk tits
and bleed your mommy dead
日本の警察の汚点にも通じる宗教に関する取り組み方は、アメリカでははっきりとしている。それは、ブラウニング捜査官のこの言葉より
So far, there's no physical evidence that Kobble has ever
killed anyone. I mean, he worships the Devil, that' for sure,
but in the United States of America,
he's allowed to do that.
新人FBI捜査官ハーカーの存在が、犯罪ドキュメンタリーの美学と心霊術に支配された迷信... そして悪魔主義フィルム『セブン』のような犯罪捜査における苦悩を混ぜ合わせ、"Video nasty" と呼ばれる1980年代に現れた低予算のホラーやエクスプロイテーション映画などの多くの映画に見られる存在がニコラス・ケイジ演じるロングレッグズが連続殺人犯ゲイリー・ヘイドニックからインスピレーションしたものを具現化したバッファロー・ビルを投射したような人物像がす〇こまし大統領(失礼、下品で)の肖像画から同じ時代に活躍した『羊たちの沈黙』のクラリス・スターリング捜査官ようにハーカー捜査官は対峙する羽目になってしまう。
ハーカー捜査官を " Half-psychic " にしたことが重要なカギとなる。それは
演出された意味不明な検死写真のスライドショーに補てんとして警察への通報の録音を聞かせることで、さらなる不安感をあおり、血しぶきが舞い血みどろのシーンや高次元なギミックによる腐敗や切断シーンは、どす黒い紫がっかた赤で、その色が表す悪魔的なイメージがモンタージュ効果の一種 "クレショフ効果" でさらに強調されている。視聴者を虜にするのは不気味な "big bad wolf" というグリム童話だけでなく、いろいろな民話に登場する悪の象徴であり "nasty stuff" による非常に有害で不快、そして悪意そのもの存在が度々カットインする為に!?
悪魔が人々を神から引き離そうとする目的は人々が信じるように教えられていることと、「恐怖に無力である」ことの間のギャップで繁栄している。だからそれがロングレッグズ演じるニコラス・ケイジが早い段階で犯人とわかっているのに、なぜか役に立たないように見えて常に映画視聴中について回る。
狂気の限界に挑んだニコラス・ケイジ...これ以上狂気を演じてしまうとコメディになったしまう恐れがあった... けど本作を観終わってからはウェブスターの小説『Daddy Longlegs(あしながおじさん)』を悪魔的に悪意を持って描いていたのかもしれない。しかしながら、オカルトティックにシフトしていくプロットのおかげで、どのように殺人が行われたのかの謎解きの部分が無くなり、個人的には白けてしまったのが本音のところ... ケイジさんのお言葉がさらに追い打ちを
In an interview with IndieWire, Cage said “I know that
the phone's going to be ringing off the hook to play
serial killers after 'Longlegs. ' And that's not really what
I like to do. I don't like violence. I don't want to play people
who are hurting people.” 2024/08/28の記事より
※余談として
南の島にいた時、韓国人の経営する土産物屋に家賃ただ、電気代・水道代ただ... ただほど好きなあたしには絶好の住み家となったところがあった。何とその店舗看板に...
"Dong Bang Plaza" の文字が。この "Dong Bang" は韓国語でイースト・サイドという意味らしいけども
笑うに笑えないし、注意するのもすでに登記済みだし、あたし居候でしたので
幸いなことに何も知らないアジア人観光客が相手でした。
悪意のある話を失礼しました。(※オーナー夫婦は、脱税逃れのためにだけで腰掛け程度にその国にくらしていた。だからなのか?あたしが出て行ってから2~3年後に従業員のマレーシアン夫婦に格安で譲渡している。旦那の方はおバカさんでいい加減な男だったけど奥さんの方はしっかりをしていて開店から店が終わるまで食事休憩を除いて椅子に座ることもなくヒールで仕事をしていた。まぁ、マレーシアンの印象を180度大きく変えた女性で店全体を任されていた。始めから謎だった彼女の働きぶり... 彼女は端から韓国人オーナーが腰掛け程度と読んでいたフシがあった。"Dong Bang Plaza" は現在は名前を変えているかは消息が取れないので)
Hail Satan !