少年と犬のレビュー・感想・評価
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特定班恐るべし
闇を抱えた人たちと出会い交流しつつ、岩手から南西に向かう犬「多聞」と、多聞き救われた人たちの話。
震災から半年後の宮城で窃盗団の運搬業を生業にしている青年が、コンビニの駐車場で首輪をつけた野良犬と出会って連れ帰った…というエピソードを語る女から巻き起こっていくストーリー。
弱い人にめちゃくちゃ懐き寄り添う多聞だけれど、ふとした時にいつもなぜか南を気にする宮城県、そして2年後滋賀では西を気にする様に…と、帰巣本能ならまだしも、ちょっとファンタジー感が否めない感じですかね。
とか、かなり都合が良いし話しが粗いな、なんて感じつつも、ヤサグレドラマはなかなか面白かったし、そんな人を癒す様子も結構良かったのだけれどね…。
終盤あからさまにオカルトファンタジーになって、どんどん気持ちが冷めてしまったし、これじゃあ話したがりで胡散臭い関西のおばちゃんの戯言じゃないですかという感じ。
結局のところ、お子様向けファンタジーにしてはヤサグレ感が強過ぎるし、ドラマを観るには上っ面だしで勿体ない仕上がりに感じてしまった。
小説とは別物
西野七瀬
タイトルは「窃盗団の運転手と犬」か「デリヘル嬢と犬」の方が良かったでしょう‼️
一匹のシェパード犬・多聞が大切な人に再会するため、5年の歳月をかけた岩手から熊本までの旅路を描く‼️そう聞けば、感動作の匂いがプンプンするんですが、なんともバランスが悪いというか、焦点がボヤけた映画‼️まず語られるのは東日本大震災後に窃盗団の運転手をしている青年・和正のエピソードと、滋賀県でヒモ男を殺害してしまったデリヘル嬢・美羽のエピソード‼️多聞が寄り添う、この二人のエピソードがかなり時間を割かれていて、二人は口を揃えて「多聞は常に西を見ている」とか言う‼️そして和正はトラックにハネられ死亡、美羽は刑務所へ・・・‼️イマイチ多聞の行動が意味不明のまま、事情が分からぬまま物語は進み、終盤になってようやく岩手で飼い主に連れられた公園で遊んでくれた光という少年が登場‼️この光と多聞の描写が一目惚れみたいなアッサリした描写のため、イマイチ感情移入できないし、なぜ多聞は光が西に行った事を知ってるのか⁉️動物にはそういう不思議な力がある⁉️まぁそういう事にしておきましょう‼️もう少し、とっかかりである光と多聞の交流をしっかり描かないと説得力がないですよね‼️挙句に和正に「シックス・センス」させたりして、この作品の方向性がまったく見えない‼️柄本明さんのエピソードも必要性をあまり感じない‼️瀬々監督だからこれぐらいの出来ですけど、他の監督だったらもっとヒドい出来だったでしょう‼️ちなみに私は大の犬好きです‼️
終盤が....
原作は未読です。
犬や猫が一匹いるだけで家族に潤いが生まれるというのは統計的に本当の話で離婚率も下がるそうだ(関係ない話だけど)。
和正や美羽、さらには熊本に移住した家族までも多聞の存在が人生に潤いを与え希望も見出していく様は素晴らしい。
そしてそれは長くは続かないのだが....。
ただ終盤の死んだ和正の幽霊が美羽の元に現れるのは原作もそうなのか?
個人的にはあれがあったことで物語のリアル感が薄れてしまった気がして残念ではある。
主演の高橋文哉の若々しい演技と西野七瀬の出所後の力の抜けた演技は良いと思った。
直木賞作品の映画化という期待値には。。。
悪くはなかったと思いますが直木賞作品の映画化という期待値には届いていないと思います。
役者さんでは西野七瀬さんの演技が(失礼ながら)思いのほか良かったです。すごく情感豊かに演じられており「元アイドル」という色眼鏡で観たのは失礼だったと反省。 高橋文哉さんは演技的には発展途上ながら和正というキャラにすごく重なっていました。 助演では伊藤健太郎さんが存在感という点で特に印象に残りました。
・美羽(西野さん)が訥々とストーリーを紡いでいくという構成は良かったです
・主演二人が犯罪に手を染めるまで追い込まれる様は作品にとって大事な描写のはずですが、物足りない感がありました。もちろんリアルの人生はもっと平凡だと分かってはいますがそれだからこそ物語を映画作品に求めるわけですので
・お話自体、時間軸や地理軸があちこち飛び登場人物も多岐にわたるためエピソードごとの掘り下げが十分にできず消化不良と物足りなさを感じました
・また、ある意味でこれは多聞のロードムービーなわけですけれど、彼(彼ら)が大変な距離を旅しているという感覚をあまり得られませんでした。場面の切り取りで時間や距離をすっ飛ばしてしまっているのは惜しい気がします。演出の工夫で随分印象は変わるはずです。いっそ榎本さんのエピソードを外して多聞の旅をじっくり腰を据えて描きあげて欲しかった
おぼえ書き
・シェパード犬「多聞」は、エンドロールによると「さくら」ちゃん、でした
・高橋文哉さんが劇中で着ているM-65パーカは、エンドロール見るかぎりアルファ・インダストリーズの提供品
守護天使(ガーディアン・エンジェル)としての犬の物語
馳 星周の小説『少年と犬』をAudibleで聴いて号泣した体験があるので、しばらく前に映画化の話を知って公開されたら必ず観に行こうと決めていた。
原作ではもっと多くの場所で様々な人々と出会い、それぞれが独立したエピソードとしてオムニバスの短編のようにバラバラに描かれていて、最後に点と点が結びつくように構成されていたのだが、映像化にあたっては美羽の回想の形式で、エピソードも最小限に絞り込んでリニアに繋がるように再構築されている。また、「ヘビーローテーション」のくだりなど、テレビ的な演出も加わっている。ただ、個人的には原作の方が刺さった。
弱って傷ついた人のもとにやって来ては静かに寄り添い、無言で慰め、励まし、助けてくれる多聞は、文字通りの守護天使(ガーディアン・エンジェル)だ。そもそも仏教の「多聞天」は、毘沙門天(サンスクリットではバイシュラバナVaiśravaṇa)の別名で、常に仏を守護してその説法を多く聞くということを意味している。
犬の多聞が最終的に会うことを目指していた「少年」に対しても果たすべき役割をしっかりと全うし、少年に「常にここにいる」を言わしめる。
順風満帆ではないのが人生の常。そこに寄り添うのは人かも知れないし、ペットかも知れない。あるいは、何か思い出の品のようなものかも知れない。そこに希望の光を見出しながら、辛い悲しみを乗り越えていければ、最終的に「自分の人生はそんなに悪いものではなかった」と思えるのかも知れない。
心がほどけてゆく
タイトルや予告見て悪しき邦画あるあるかー?と思って気になったので見に行きました
原作あるのも知らずでした タイトルそのままなのね〜
ワンちゃんが健気なのだけでもそりゃ涙も出ますよ😢最後のとか特にな!
地震に介護に貧困に借金にデリヘルにと半ば後半にかけてふんわりふんわりと断続的に嫌な気持ちになりました(笑)その中で多聞見て癒されるというよく分からないまま見てました
西野七瀬と犬のシーン結構多くて少女と犬じゃないかーい☝️💦と思いました
風俗のところドキドキしました(笑)
湖に入ったり最近役者としていい感じですね!
ただヘビーローテーション歌わせたりとかは制作側の遊び心か知りませんが狙い過ぎではと
高橋文哉くんと自然と犬はCM見てるかのように爽やかでカッコよかった
最後にかけての展開はうーん…(笑)ワンちゃん喋れないから仕方ないけどもですが
多聞と関わり心の雪が溶けていった人達にもう少し繋がりあればなー
ちょい役で出てる人も結構豪華でしたね!
斎藤工ってやっぱカッコイいなと 声が良いです🙋インパクトありました
正直話は強引なところありますが多聞の健気な可愛さに癒されに行きましょう〜🐕🦺
犬の物語
七瀬さんと犬とピアノ音!
本物の犬の演技と西野七瀬さんの演技力と途中に入るピアノ音がキレイでした。
ストーリーも時間内にまとまっていて泣けましたがファンタジー観が無ければもっと高評価でした。実話のみで責めて欲しかったです。
ラストのセカオワさんの主題歌、ピッタリで切なくて泣けました。
少し期待外れ
でも、劇中、嗚咽寸前泣きました。なんていうんだろ、小説をコンパクトにするとこういう感じになるのか〜って、映像と小説での想像と見ながら頭の中が交錯していました。もう少し多聞に焦点を当てても良かったかな〜と思いました。とでも賢そうな犬でした。先月愛犬を亡くしたので、情が移ってしまいました。多聞がなくなり、少年が多聞は心の中で生きていると言ったとき、本当にその通りだなって感じました。また、小説とは少し違っていたけど、再生のメッセージが強く含まれていて、人生を諦めていた西野七瀬がこれから強く生きて行こうとするストーリーは良かったです。波乱万丈の役を自然に演じきった彼女の芝居に感嘆しました。一番輝いていました。ファンになりましたこれからも素敵な女優として頑張ってほしいです
西野さんの熱演は凄いですが、映画なのに、語って説明しないと成り立たない構成はマイナス
西野七瀬さんの熱演は凄いと思います。こういう役が意外と上手なのかもしれないですね。お相手の高橋文哉さんも、グッドです。途中までは、お二人の演技がとても良かったと思います。湖に飛び込んだ直後なのに、お二人がほとんど濡れていなかったのが、ちょっと惜しいぐらいかも・・・ ふつうなら、全身びしょびしょ、ドロドロのままですよ。
ただ、後半への展開は、難しいですね。内容はともかく、それを、亡くなった人に説明させないといけない構成は、ちょっと厳しいと思います。主役のワンちゃんがしゃべれないので、代わりに語ってくれる役を作らざるを得なく、ストーリーに関係なく、無理やり死なせて幽霊にしましたみたいなのは、減点です。
もう一つ、その全体の話を西野七瀬さんが、たまたま出会った小学生に語るという設定も、無理を感じました。見も知らない小学生に声をかけて、連れまわすのは止めましょう。
どちらも、他に表現する方法ってなかったのかな?とちょっと残念に思います。
脚本がしくじりましたね😓
一歩間違えば、4.5も付けられたはずなのに、脚本が間違えたせいか、凡作になっちゃったって感じですね😢
今まで西野七瀬出演のドラマや映画でいいと思ったものがありませんでしたが、今作品の西野七瀬はメチャクチャよかっただけに、尚更、残念感が半端ないです😣
ストーリーが前半から中盤まではメチャクチャよかったのに、何も文哉君を途中で意味なく殺さなくてもいいのに殺しちゃうから、そこから先がほとんど頭に入ってこなくなりました😭
せっかくのクライマックスも感動が半減どころか、25%ぐらいに😖
柄本明もあんな薄いエピソードにするならいらんし、出すならもっと濃いエピソードにしなきゃ意味ないしで😮💨
伊藤健太郎はあの件でイメージガタ落ちで、当分はこんな役ばかりしか来ないんでしょうね😌
ターニングポイントはハチ女
あのはっちゃけた演技で何かをつかんだのか、最近の西野七瀬さんは演技も大分洗練され、今回も体当たり演技で頑張っており、女優西野七瀬として着実にステップアップしていると思います
本編については予告を見て想像していたものと違い、ファンタジーな話に仕上がってましたが、自分的には満足できるレベルの作品だったと思います(評価低い方は監督に過度な期待をしすぎているかと…)
余談になりますが、ショートカットにした西野七瀬さんって、小川範子さんと似てますよね?
何コレ?というファンタジー化
多聞役の名優・さくら(シェパード)の熱演が最大の見どころ。
ああ、さくらちゃんかわいい。
タイトルから、ハーラン・エリスンのSF小説を基にしたポンコツクソ映画の方が真っ先に思い浮かびました。
女のことしか頭にない少年が、女に出会うたびエッチする近未来世界の話を、高橋文哉が犯りまくるのかと想像していたら、そんなことは起きず。
たまたま馳星周の直木賞受賞作は過去に読んでいて、比較したのもややマイナスに働いた。
もともと犬視点の短編連作小説で、これを無理くり一本のロードムービーに仕立てたために、ラストはファンタジーになっちゃってて「何コレ」状態。
案の定、同じ監督の『ラーゲリより愛を込めて』同様に、原作の時間軸ずらしやエピソード取捨選択・改変をし過ぎて、無理矢理「感動させよう」と力が入りすぎた印象が強い仕上がり。
勘弁して、というくらいの押し付けがましさを感じました。
犬と西野七瀬を愛でる気持ちがあったので、なんとか耐えられました。
果たす約束と果たせない約束。
2011年の震災から半年後に出会った、子供の頃はプロのF1レーサー現実は盗品を運ぶドライバーの中垣和正と、コンビニ前をうろつくシェパード犬・多聞の話をバス車内で一人の女の子に語る自分のことは語らない須貝美羽の話。
それから3年後の2013年滋賀県の山中で何かを埋める美羽の元へ足をケガし現れた多聞、…2025年の現在、多聞が繋がった人物と中垣との話を一人の女の子に話しながら過去を見せてく。
あまり自分のことを語ろうとしないバスに乗る彼女から見せ語り、…震災後の空き家を狙う窃盗団ドライバーの中垣と一緒に同乗する多聞、ちょっとチャラいけど家族思い、悪いことはしてるけれど亡き父から言われた“まっとうに生きれば…”が頭にありながら。
トラブルで多聞と離ればなれ、再会した時には別の飼い主の美羽の元で生活の多聞、…それぞれの理由で多聞を引き取りたい2人、最初は噛み合わない中垣と美羽だったけれど結婚式で一緒に歌ったことから2人の距離が縮まり、美羽がしてしまったことを中垣へ打ち明けてからの約束。
多聞との出会いで出会えた2人、ベースの話は“震災直後会えなくなってしまったあの子に会いたい”のなかで見せる中垣と美羽との距離感と約束、終盤ラストはファンタジーにもなっちゃたけど、多聞の1人の子をずっと変わらず思う姿だったり、一時的に世話になる人間への察しと優しさだったりと泣かされました。
単純ではなかったが微妙🦆さくらに🎉
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