少年と犬のレビュー・感想・評価
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もう一歩何かが足りない
震災や闇バイト、風俗など社会派な物語なのかと思ったら、途中でファンタジーな感じになった、この映画で何を伝えたいのか軸がぶれたなと感じた。
個人的に主人公が殴られてるときに、犬がただ見てるだけなのががっかりだった、助けてくれるのかと期待していたのに。
西野七瀬の風俗シーンはドキドキしたので星+1
どうしても…
神様は役ただつや
犬好きにはたまりません
多聞役のさくらさんを愛でる映画
震災以後荒れた生活をしている高橋文哉が真っ当な人になりたいともがきながら、迷い犬多聞と出会い、大切な人の元へ行こうと旅する多聞と心を通わせ旅の途中で重い罪を犯した西野七瀬と出会い罪を償った後の再会を誓うがこれからというときに不慮の事故でなくなってしまう。
以後、幽霊のような存在で語り手として物語に関わって来るがこの構成が許容出来るかどうかで評価が別れると思う。個人的には冗長ではないかと思ったがムショ帰りの西野七瀬の演技が肩の力が抜けた良い表情をして良い女優さんだなあと再認識。
高橋文哉もスクリーン映えする良い演技で脇を固める役も良い人ばかりだが、ともかくも主役は多聞役のさくらさんに違いない。表情、動き、声、圧倒された演技でした。映画を観た直後の感想として『さくらさんイイ!』につきます。
少女が聞かされたのは、犬と少年の話というよりは、不幸な男女の碌でもない話だったように思う
2025.3.20 MOVIX京都
2025年の日本映画(129分、G)
原作は馳星周の小説『少年と犬(文春文庫)』
飼い主とはぐれた犬を目的地に連れている男女を描いたロードムービー
監督は瀬々敬久
脚本は林民夫
物語は、2025年のある町にて、須貝美羽(西野七瀬)がバスに乗り込むところから始まる
車内には星座図鑑を読んでいる少女(鈴木唯)がいて、どうやら同級生からハブられているようだった
美羽は積極的に声をかけ、この街に何があるかを聞いていく
それをきっかけとして話が続き、美羽はある犬(さくら)と青年・中垣和正(高橋文哉、幼少期:大西湊)の話を語りだした
和正は東日本大震災の被災者で、高校の先輩・沼口(伊藤健太郎)から斡旋された窃盗団の運転手をして汚い金を稼いでいた
ある日のこと、コンビニで買い物をしていた和正は、その店頭にいた飼い犬・多聞に出会う
店員(前田悠雅)は「ずっとそこにいる」と言い、「これ以上いたら保健所に通報しなくてもいけなくなる」と続けた
そこで和正は、多聞を引き取ることになり、車に乗せて一緒に行動を共にするようになった
そんな折、沼口から「外国人窃盗団の運転手もして欲しい」と言われてしまう
外国人たちは街の宝石店を襲うガチの強盗で、最初は断りを入れるものの、母・洋子(手塚里美)の介護をしている姉・麻由美(伊原六花)の支援をしたいと考えて参加することになった
窃盗団には日本語を話せる通訳的な女(嵐莉菜)もいて、この事件はニュースで大きく報道されるほどのものだった
物語は、その外国人たちが裏切りにあって襲われ、通訳の女は隙を見て多聞を連れ去ってしまうところから動き出す
和正も大怪我を負い、汚い金を稼いでいたことも姉にバレてしまう
怪我が癒えた和正はネットを中心に多聞を探し始め、ようやくSNSの投稿から居場所を突き止めることになったのである
映画は、美羽が少女に多聞が東北から熊本まで辿っていく過程を話していく冒頭があり、中盤からは自身の滋賀時代の回想が挿入され、事件の数年後に「多聞が無事に目的地に着いたこと」を知るという流れになっていた
映画的には語り手がコロコロ変わり、聞き手も定まっていない感じになっているのだが、一応は少女に最後まで語っている、という構成になっていた
原作はどんな構造になっているかは知らないが、美羽が見ず知らずに少女に語る理由もなければ、彼女が知らない情報も語られまくっていく
後半では、事故によって亡くなった和正の幽霊から聞いた話を少女に話している、という内容になっていて、普通に考えるとおかしなことばかりになっている
少女としても、生きて再会した和正が教えてくれたゴールまでの後半戦という感じに思いたいのだが、和正が死んだということは理解している
おそらくは、出所後に多聞のことを調べてたどり着いたブログによって、その書き手である光(木村優来)の父・徹(斎藤工)との交流によって色々と知ることになったのだと思うが、彼自身も「猟師(柄本明)と別れた後にどうやって家まで来たのか」は知りようがない
幽霊がブログにコメントでもしないとわからないので、そこの情報は誰も知らないだろう
なので、和正を事故死させるよりは、彼が無事に届けて、そこからどこに行ったのかはわからない、という結びにしても良かったと思う
美羽の出所を出迎えるという約束があって、それが果たされると映画のエンディングが描くべき方向と変わってしまうから退場させたのかもしれないが、そこはさらっと描けば良いだけで、わざわざ謎の少女を登場させるよりは、和正と再会して「彼からゴールまでを聞く」という流れにすれば良かっただけのように思えた
いずれにせよ、光の父が知り得た情報を並べていくタイプのオムニバスにした方がしっくり来るのだが、エピソードが多すぎて2時間では収まり切らない
そこで、出発点と中間点のキャラを抽出して、あたかも彼らがほとんどの道程で一緒にいたかのように描いている
でも、東北から滋賀までは不明だし、兵庫から猟師も不明で、漁師から熊本も不明と、かなりの道程が端折られていることがわかる
なので、色々と大人の事情が込み入った無理な構成になっているように思えるので、物語に没入しづらい構成になっているのではないか、と感じた
多聞‼️
実話に思える感動ストーリーでした。これは予定通りと言うか、予告を観て絶対面白いだろうと思った。裏切らなかった。
タイトルの少年。てっきり高橋文哉の事と思っていたら、そうか、そういう意味だったのか。
犬派、愛犬家で、大型犬が大大大好きな自分には、光以上に多聞が大事でした。だから悲しかった。
江口さん、助けてよ!助けてくれよ!
あれが1番号泣場面でした。
でも、0.5マイナス。なんか足りなかった。なんだろ?
リアルな苦しみが顕著に…
試写会当選で鑑賞。
採点にあたり、個人的に「ラーゲリより愛をこめて」が史上最高評価だったこともあって、同じ監督の作品という話を聞いて期待値MAXで挑みました。高すぎた期待の分だけ辛口評価になっていることをご理解下さい。
はい、個人的には泣くほど感動的とか、すごく心温まるというほどでは無かったです。
前半、起承の部分といった所は、世の中でありそうな話がちりばめられており、それでいて重苦しい気分に。これがスッキリする形にまとまればさぞ感動するだろうという期待がありました。ただ、後半、転結の部分といった所でちょっと設定がフィクション感強めに感じてしまい、こんなお話もあるかぁ程度の気分で観るモードへ。
多分ですが、これはターゲット層が私のように「普通に映画を趣味に出来る程度に裕福」な人では無い気がします。登場人物のように、何か問題や苦しみを抱えている人ほど強く感情移入して魅入ることが出来そうな映画だなぁと感じました。
宮内ひとみ
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