「オリジナル要素がいらんねん」少年と犬 SUZさんの映画レビュー(感想・評価)
オリジナル要素がいらんねん
解説に「原作の複数のエピソードをもとに、オリジナル要素を加えて描く」とあるんだけど、そのオリジナル要素がノイズとなってます。
ストーリーだけが原作じゃないのよ。
原作の魅力はノワール小説出身の馳星周さんが描くハードボイルドな世界観と犬が持つ不思議な力だと思ってます。
ところが、甘々でファンタジーな「オリジナル要素」が原作の魅力を潰しちゃっています。幽霊出てきたら多聞の持つ神秘性が半減しちゃうじゃないですか。熊本までたどり着けたのは幽霊のおかげですか?甘々も和正死んじゃってるし中途半端じゃないですか?
原作の多聞は新しい飼い主たちに時間をかけて丁寧に寄り添うけれど、飼い主が亡くなるとサクッと姿を消す。そこがまた神秘的なのだ。
観客動員に甘々が必要ならばいっそマシマシで途中に西野と高橋のラブシーン入れてラストで再会。幽霊は全カットで神秘性は多聞に全フリかな。
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