「何コレ?というファンタジー化」少年と犬 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
何コレ?というファンタジー化
多聞役の名優・さくら(シェパード)の熱演が最大の見どころ。
ああ、さくらちゃんかわいい。
タイトルから、ハーラン・エリスンのSF小説を基にしたポンコツクソ映画の方が真っ先に思い浮かびました。
女のことしか頭にない少年が、女に出会うたびエッチする近未来世界の話を、高橋文哉が犯りまくるのかと想像していたら、そんなことは起きず。
たまたま馳星周の直木賞受賞作は過去に読んでいて、比較したのもややマイナスに働いた。
もともと犬視点の短編連作小説で、これを無理くり一本のロードムービーに仕立てたために、ラストはファンタジーになっちゃってて「何コレ」状態。
案の定、同じ監督の『ラーゲリより愛を込めて』同様に、原作の時間軸ずらしやエピソード取捨選択・改変をし過ぎて、無理矢理「感動させよう」と力が入りすぎた印象が強い仕上がり。
勘弁して、というくらいの押し付けがましさを感じました。
犬と西野七瀬を愛でる気持ちがあったので、なんとか耐えられました。
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