「私のヒーロー」ヤング・ウーマン・アンド・シー とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
私のヒーロー
夢は見るものじゃない、夢を叶える力を教えてくれる。製作にも名を連ねるデイジー・リドリー=トゥルーディ・イーダーリー!女性アスリートが歓迎されない時代に、自分で道を切り開いた不屈の開拓者精神に天晴感動。子役時代からキャラクターの出た意志の強そうな目。立ちはだかるのは、時代・社会的な現実の壁。どこへ行っても歓迎されない高い荒波・潮をアメリカンクロールで達成泳ぎ切れるのか?当時の社会通念でゴッリゴリに凝り固まった頭の船酔い無能コーチ、挙げ句あの手この手使って邪魔しようと狡い真似しやがるダサキモ男ウザすぎる胸糞くたばれ。味方のフリした身内に敵ありトゥルーディ!"やっぱり女性には無理なんだろ?"って風潮。
尻ケツ出(し)すぎな先人で変人スティーヴン・グレアムは実は最強の味方、からの脱走など、手堅い王道胸アツ展開もてんこ盛り。ガッカリからのワクワクを端的かつ効果的に見せる『裏窓』もビックリの演出最高!映画に出てくるマスコミメディアは8・9割方、ムカつく不愉快な邪魔してくる利己的な厄介者という現実(ex.『ダイ・ハード』よろしく)。普通だったらもうあきらめるだろという幾多の障壁に次ぐ障壁にはさすがに心折れそうになるけど、そこで腐って諦めないで、周囲の支えもあるからこそいつもどこかに次の一手となるような希望を見出していくさまは圧巻。男どもも少しずつ変えていく、もう一人じゃない…”常識”に打ち勝て!たとえ暗くても、心動かされた者たちの光がいざという時に道を示してくれるから家族、姉妹の愛の物語でもある。
ヨアヒム・ローニング監督のドラマらしいドラマを綴る才・作家性。由緒正しくも今の時代に見合った形で更新された、最高の反骨が格好良い歴史ドラマでタイトルがピッタリ!パリ・オリンピックシーズンに見るのにもピッタリ。わかりやすくも象徴的で人々の心を突き動かすであろう素晴らしい作品だ…と思ったらジェリー・ブラッカイマー!『パイレーツ・オブ・カリビアン最後の海賊』繋がりか。
勝手に関連作品『ナイアド』
泳げなかった。彼女は死ななかった
自分の力で勝ち取りたい "I will swim!"
朝だって夜だって楽しみはいっぱい♪
ナッツ!ナッツ!"アンダーソン"
こは女性が輝く国だと証明したい
結婚は取引の一部、女性の人生はこんなもの。何をしても勝ち目はない。彼らが求めているのはヒーローを求めていない、わきまえた女。「私のヒーローだった」
あなたのおかげで両親が泳いでいいって、兄に勝った
どうせ勝ち目はないでしょ?ホットドッグは勝ち取った
可能だと思う?失敗したら連中は女性たちをプールから追い出す
3週間、練習させなかったせいよ!
ここにはいられない、同じ生き方はできない
その勇気は誰譲りかしらね?母さんよ
「アザラシがついてきた」追ってきたのよ
ここは命懸けの男たちが集う場所だ、一体何の権利で女がここにいる?女が海峡横断なんて!
一人で闘ってるんだと気づいた、我々と闘おう
娘に薬を?誇りに思うべきだ
せっかく来たし、英国を見たい
お金がなくたって楽しみはいっぱい♪
何が正しいかは自分で決める
聞け、彼女は泳ぐ気かと?
赤クラゲだ!泳ぐしかない
負けず嫌いな子よ、桟橋一周
失敗を願ってるだろ、でなきゃあんたの名前は歴史に残る、海峡横断にも指導にも失敗した男
Take my daughter out!! 船は浅瀬に入れないからお前を守ってやれない
学校の時間よ、あんたは泳いでないでしょ
入国には旅券がないと
My coatch right with me.