ヤング・ウーマン・アンド・シー

配信開始日:

解説

「スター・ウォーズ」シリーズのレイ役で知られるデイジー・リドリーの主演で、女性として初めて英仏海峡を泳いで渡ることに成功した実在の水泳選手トゥルーディ・イーダリーの半生を描いたドラマ。

1905年、アメリカのニューヨークで生まれ育ったトゥルーディ・イーダリーは、目標を達成するためにはどんなことにも真摯に取り組む努力家だった。まだ女性が泳ぐことが一般的でなかった当時、世間から白い目で見られながらもあきらめず、姉や献身的なコーチらに支えられながら、1924年パリオリンピックに出場を果たす。そして彼女は、屈強な男だけが達成できると言われた英仏海峡を泳いで渡ることに挑戦しようと決意。女性には不可能だという声をはねのけ、困難に立ち向かっていく。

監督は「マレフィセント2」「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のヨアヒム・ローニング、脚本は「ライオン・キング」のジェフ・ナサンソン。製作は「トップガン マーヴェリック」ほか、「バッドボーイズ」「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなど数々のヒット作を送り出してきたプロデューサーのジェリー・ブラッカイマー。Disney+で2024年7月19日から配信。

2024年製作/131分/アメリカ
原題または英題:Young Woman and the Sea
配信:Disney+
配信開始日:2024年7月19日

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ディズニープラスで7月19日(金)より独占配信開始 (C)2024 Disney

映画レビュー

4.0ヒーロという言葉の重みと深みに胸打たれる

2024年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

一人の若き女性スイマーが英仏海峡の横断に挑むーーーこれは1920年代の、まだこの水域を泳ぎ切った人が数人にしか過ぎない頃の物語である。当時の女性アスリートが置かれていた状況に息苦しさを感じ続けてきた彼女。第8回パリ五輪に出場するのに船内で3週間も練習なしで、男性選手の目に触れることなく、ひっそりと過ごさねばならなかったなんて本当に驚き以外の何物でもないし、鑑賞しながら本当に腹が立った。しかしそこから彼女が「泳ぎたい」という想いを胸に、女性アスリートの未来を見つめながら一つの挑戦へと踏み出していく姿は鳥肌モノ。特にラストの30分は幾度も涙せずにいられない。スイマーを押し戻し力を消耗させる波の表現などは、これまで海を舞台にした幾つかの良作を手掛けたロニング監督の経験値が光る。そして何よりもデイジー・リドリー。颯爽とした存在感と、彼女が口にするヒーローという言葉の深みに胸打たれる129分である。

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牛津厚信

4.0劇的効果を高める脚色と、暗い夜にともす光の演出が巧い。配信スルーがもったいない掘り出し物

2024年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

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高森 郁哉

5.0勇気の波を泳ぐ

2024年12月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

幸せ

萌える

11月中旬、台北松山空港から東京羽田空港へのフライトで、『ヤング・ウーマン・アンド・シー』を鑑賞しました。短いフライト時間の中で、想像以上に心を揺さぶられる作品です。

この作品は、1900年代初頭のニューヨークで生きたトゥルーディ・イーダリーの実話を描いたものです。彼女は病弱でありながらも、負けず嫌いで簡単に諦めない性格の持ち主。そんな彼女が夢中になったのは水泳でした。当時の社会では、女性が水泳をすることに多くの偏見がありました。それでも負けず嫌いなトゥルーディが、偏見に立ち向かいながら水泳に情熱を注ぎ、英仏海峡横断という壮大な目標に挑む姿は、多くの困難を超えて夢を追い続ける勇気を教えてくれます。

映画を観ている間、トゥルーディの家族やコーチたちとの関係に心を打たれました。特にストイックで厳しいながらも、陰で娘を支え続ける母親の姿は、自分自身の母親と重なる部分があり、胸が熱くなりました。また、当初は水泳に反対していた父親が最後には彼女を応援する姿は、困難を乗り越えるためには家族の絆が大切だと気付かされるシーンでした。

この映画を観ながら、家族との関係や「女性としてどうあるべきか」という問いが頭をよぎりました。時には社会の期待に応えることが必要だと感じる一方で、自分のやりたいことを追求する勇気も必要なのだと改めて考えさせられました。

短いフライトの間に濃密な体験ができたことに感謝します。

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ガジュマル

5.0期待せず見たが…

2024年9月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

ディズニープラスの「新着」に入っていた&デイジー・リドリー主演なので、特に期待せず見た。

てっきり「サーチライト・ピクチャーズ」作品かと思ったが、「ディズニー」作品なんだな。

内容もディズニー作品。
女性の自立・自己決定を描いた作品。
こうしたフェミニズムを扱った作品は近年「ポリコレ」と批判されることも多いが、ディズニーのこうした題材は傑作アニメ「美女と野獣」でも見られたもので、ディズニーとしては「ずっと昔から一貫して扱ってきた題材」といえるので、近年、急に左傾化した、と言われるのは心外だし的外れだろう。

作品自体は、実話を元にしながら、大幅な「脚色」がされており、それにより「盛り上げ方」が上手く出来上がっている。
笑いもハラハラも、社会的主張も、ストーリーの盛り上げも、上手くまとまっていて、配信直行するのがもったいないぐらいの良作。

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みっく