野生の島のロズのレビュー・感想・評価
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やはり日本以外のアニメは苦手でした。
試写会で見ました。
日本以外のアニメ映画を見るのは何十年ぶりでした。
正直、オープニングの海とか背景がリアルなのにロボットや動物たちが人が書いたものっていう感じがちょっと違和感で慣れるまでに時間が掛かりました。
それに「笑わせようとしてると感じるけど、全く笑えない…」(アメリカンジョークっぽい感じ)という所が随所にあったり、狐をずる賢い、つまり英語圏での昔からの印象で描かれていて、全世界向けではなく、まさに英語圏向け映画という感じに・・・
また、このAI全盛時代に、ロボットの思考が鉄腕アトムの前、つまり鉄腕アトムのように人間みたいに考える所にはたどり着けないロボットという表現が「今なぜクラシック ロボットの話?」と感じてしまいます。
また、ちょっとストーリー流れが単純で、「いや、もう少し裏付けとか、深みとかないとおかしいだろ!」と突っ込みたくなってしまいます。
ちなみに、アメリカ映画全般がそうだと感じているのではありません。
実写のアメリカ映画… 、例えばX-MANのシリーズは好きですが、全世界向けでないとか、ストーリーが単純とか、裏付けや深みが無いとか感じたことはありません。
悪いところばかり書いてしまいましたが、映像のクオリティは流石の一言でした。
個人的には、あまり好きにはなれませんでしたが、アメリカのアニメに良い印象を持っている、小さな子供がいるファミリーで見るのには向いているんじゃないかと思います。
KISS THE SKY
ありがたいことに今年1発目の試写会。
楽しみにしていた1本だったのでワクワクしていましたが、全編ワクワクがノンストップの大傑作でした。
遭難したロズというロボットが仕事をするために無人島でてんやわんやする模様から機械らしさと動物の言葉を理解するために学習モードに入る利己的な部分を見せたりと早い段階でロズのキャラクター性を見せてくれる演出が抜群にうまかったです。
最初はのけものだったロズがチャッカリと出会い、キラリを育て、島の動物たちと交流を深めていく中で巻き起こるピンチに立ち向かっていく王道なストーリーながら、ロボットと動物という不思議な組み合わせから発動する熱いストーリーは目が離せませんでした。
終盤の展開なんか疾走感マシマシで手に汗握る展開、動物たちが一丸となって個性を敵にぶつけていく感じなんかもう迸りました。
終盤の展開は寂しさがありつつも、さよならだけでは済まさせない涙ちょちょぎれな展開が待っていて鳥肌立ちまくりでした。
キャラクターも各々の個性が光っており、畜生とも取れる行動を繰り返すロズの暴れっぷりに最初は笑い、仕事としてキラリの子育てをし始めてからは親のような感じで接していきながらもプログラムに沿うのでやっぱ
畜生だったりと面白い描写は絶えず続きました。
親と子としての喧嘩をしたりなどなどちゃんと親子だなと思う描写が多かったですし、ロボットよろしくパーツ一つ一つを用いた派手なアクションだったり、学習能力によって他の動物の動きをコピーしたりと、ロボットらしいロボットなのにフランクな一面もあるときたもんですから一挙手一投足楽しくて仕方なかったです。
捻くれ者に見えたチャッカリがどんどん仲間想いになっていくところだったり、飄々とツッコミを入れたりと立ち回り方がとっても魅力的で、最後の方なんかもう抱きしめたくなるくらいキュートでした。
親と離れ離れになってしまった雁のキラリもロズを母親と思いながら成長し、成長した後ロズが母ではないと知り怒ったり、その中で強くならなければと高く飛び立つ様子は胸を熱くさせてくれましたし、擬似親子ものとしてもキラリの勇敢さが良さを加えてくれていたなと思いました。
その他の動物たちも個性を活かしたアクションたっぷり、弱肉強食の世界を余すことなく描いているのもあって残酷な部分もありつつ、それでも熱さを秘めた展開をやってくれるのでどの動物たちも応援していました。
個人的には「バッドガイズ」以降のドリームワークスはアメコミ調のスピード感をアニメに落とし込んで独自のアニメーションを作り上げていると思うのですが、今作ではそれが更にパワーアップしており、壮大な島の自然の美しさ、キャラクターの悲喜交々とした表情、アクションでの躍動感、決める絵をバチっと決める良さもあり映画館で堪能できて幸せなアニメーションでした。
「FLY!!」を彷彿とさせる渡り鳥たちが空を飛ぶ様子も美しく、渡り鳥がドリームワークスのアニメーションの核になっていくのかなと思うと不思議なワクワクが止まりません。
吹替陣もバッチリだったなと思いました。
綾瀬はるかさんのロズがバッチリハマっていて、機械的だけどどこか感情豊かなところだったり、おとぼけ方だったり、ロズに感情移入しやすい通りやすい声だったのもあって本当に聞きやすかったです。
柄本佑さんのチャッカリもいつもの佑さんの声とはまた違うお調子者な感じがしてとても好きでした。
福くんのキラリも子供っぽさと大人の間みたいな声がキラリにぴったりでした。
アニメーションでしかできない、そんな感動体験をずっとやってくれるドリームワークスには感謝しかないです。
是非とも公開したら観に行ってほしい1本ですし、公開されたら劇場に足を運ぼうと思います。
鑑賞日 1/21
鑑賞時間 18:30〜20:20
座席 B-3
配信映画の様に感じた!!
終盤、会社の襲撃によって主人公が選択を迫られる様を、制作者は一番に描きたかったと思いますが、それまでの展開で起伏も思い入れもあまり感じなかったので、配信映画の様に薄い内容だと思いました。島の動物達等とお茶を濁さずに、搾取される人間の民衆を救って欲しかったです。また声優さん達の演技は良かったですが、芸能人の吹き替えで没入し辛く、出だしから速く返品されろと思いましたし、特に柄本さんの声が終始ボリュームも大きく、喋り方も鼻に付き耳障りに感じました。早口で語数も多く、特に子供向けの映画でも無いように感じました。
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