「光の点滅に耐性がないとほぼアウトか」野生の島のロズ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
光の点滅に耐性がないとほぼアウトか
今年51本目(合計1,593本目/今月(2025年2月度)14本目)。
本作品、字幕版と吹き替え版が1:5くらいの割合で、どうしても原作は字幕版であり字幕版で見たかったので1週間遅れでみましたが(初回週はヘンテコな時間にばかりおかれていた)、それでも「準新作」と言える(1週間ズレということ)本作品が、tohoシネマズ梅田の比較的小さいシアター割り当てだったのはちょっとびっくり(トリリオンゲームに引っ張られた?あるいは、今でもやってる侍タイムスリッパー?)。
ロボットが野生の鳥を育てて育てる…というお話で、メインストーリーはロボットと解する向きもあるし(タイトルからはそうは読めないが)、それも良いかなというところです。日本のアニメや絵本ではなかなかない展開で、アニメ作品で時々気にされる方がいる、いわゆる「ぬめり表現」のようなものはなかったので良かったです。
ただ、本作品は公式サイト、映画館他でも注意書きがあるように、光の点滅が注意書きされているところ、序盤0分からこの連発で厳しかった…といったところです(準新作という本作品で、大きなシアターが割り振られていれば後ろ側を選びえたが、50人ほどが入れる小さいシアターが振られてしまった)。この点に耐性がないと日本語版でも字幕版でも何でも詰んでしまう(極論、字幕版は字幕を読まなきゃいけないのでその分むしろハンディがアップする)のが、作品としてどうかな…といったところです。
特段気になるような残酷な表現はなかったし、特にいわゆる情操教育を目的とするような明らかな部分もなかったし、普通にアニメ枠として家族でいく分については、日本のアニメ作品といえば、ドラえもんだったりコナンだったり、あるいはクレヨンしんちゃんだったりとだいたい相場が決まっているところですが、おススメ以上(ただし光の点滅には注意)といったところです。
採点は以下まで考慮しています。
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(減点0.3/光の点滅が極端に厳しい)
この点は作品や映画館の帰責事由というより、「一定のレベルを超えると注意書きを出さなければならない」というルールがあると思われるところ、その耐性もそれぞれで、また作品のその点滅具合によっても耐性具合は変わります。
ただ、本作品はその点滅シーンが序盤にまず始まり、いわゆるエンディング直前のクライマックスというか最大の見せ場シーンでも出てくるので、ややこの辺の耐性がないと、アニメ作品として見る場合、「ラストのバトルシーン」(のようなもの。要はアニメ作品における「見せ場」というもの)がほぼ見えないのは厳しいところです(なので、光の点滅の「ランク」に応じて、ランク1,2,3…みたいなものが欲しいなぁ、といったところ)。
※ したがって、字幕を見る必要がない日本語吹き替え版も視野に入るのでは、と思います(さすがに映画館に当該点滅部分のフィルムを差し替えるような権限はない)。
(減点0.2/英文法ミス(none of のあとの単数複数))
none of の後は、単数形に呼応する動詞(=be動詞ならis、一般動詞なら、-sがつく形)が来るのが正式な用法です(複数形でも許容はされる)。この点、特にストーリー上関係はしませんが、この点(none of のあとの単数複数問題)は、実は特にイギリス(英語の発祥地)においては、シェークスピアの時代から文法論争になっている英文法の論争では古典にあたるほどの問題で、現在はどちらも通りますし、この単数複数を問うような出題(英検なりTOEICしかり)は基本的に悪問ではありますが(一応、正式文法にこだわるなら、単数扱いするのが正解)、ここはちゃんとして欲しかったです(ただ、理解に何ら影響はしない。気にする人はするか、レベルのお話。英検寄りの知識を持っていると理解に躓く)。
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