「問答無用の名作の誕生!」野生の島のロズ 吹雪まんじゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
問答無用の名作の誕生!
私もロボ泣きしてきましたよー!ここまで泣かされるなんて…正直侮ってました。
まずストーリーが素晴らしい!無人島に漂着したお手伝いロボットが、ひょんなことから雁のひな鳥を育てていくことになったというお話ですが、試行錯誤しながら泳ぎ方や飛び方を教える姿が本当に健気で胸を打たれました。その姿はまさに理想の親子愛。中盤の「渡り」の為飛び立つキラリを見守る姿、クライマックス(後半クライマックスばっかりだったがw)で自身を犠牲にしてキラリを守る姿に涙が溢れます。
キャッチコピーに「プログラムを超えて…」とありましたが、これは大人にこそ刺さるテーマだったのではないかと思いました。日常で繰り返される、固定観念から生まれる行動の数々を見直すきっかけになるかもしれませんね。私も「私はこの仕事を任されている。あの仕事は私には関係ない。」と思ってしまっていることがあります。それでうまくいっていれば良いのですが、うまくいかなくなった時、プログラムを超えて行動する大切さってあるよなぁとしみじみ感じました。…って書いてて気づいた。私もしかしてロボっぽい生き方してないか?やばい、気をつけよう…😓
そして映像の素晴らしさよ。季節ごとに変わる色彩、躍動感溢れるアングル、ロボットと動物の描き分け、大自然の美しさ…どのシーンも本当に美しく、絵になる。ロボットは感情表現が難しそうですが、色の変化や目の開け閉めなどで表現したのは分かりやすかったし、あくまでロボットですよっていう見せ方は良かったですね。
さらに、音楽も素晴らしい!「Kiss the sky」が流れるタイミングが絶妙!このシーンで泣いた人も多いのではないでしょうか。キラリが困難に立ち向かい、ロズが全力でサポートする、勇気と愛に溢れた最高のシーンでした。後半の怒涛の展開を盛り上げる壮大なBGMは涙腺崩壊の後押しとなりました。
脚本、演出、音楽、映像…全てが最高でした!「素晴らしい」ばっかり言ってるレビューになってしまいましたが…(笑)だって本当にそうなんですもん!文句のつけようがない!これは子供から大人まで、老若男女問わずぶっ刺さるはず!最高の映画でした!
そういえばロボットものって、名作多いですね。「ウォーリー」、よかったです。
まだズートピアの予告は見てませんが、めちゃくちゃ楽しみですね。多分アニメで一番好きかもしれません。